Zoomは、ビジネスに特化したオンライン会議アプリ
「Zoom(ズーム)」は、パソコンやスマートフォンで利用できるビジネス向けのオンライン会議(リモート会議)ツールです。Zoomのトップページ
インターネットを使って会話をするだけなら、LINE通話やFacebook Messenger、Skypeなど、以前からいろいろなアプリがあります。しかし、LINE通話やFacebook Messengerなどは、事前に友達同士になっておく必要があります。プライベートで使うことが多い中で、ビジネス関係の知り合いが混ざることに抵抗を感じる人は少なくありません。
その点、Zoomの特徴は、「ビジネスに特化したオンライン会議アプリ」であることです。Zoomでは誰かが会議用のURLを作成し、それをメールなどで送るだけで、誰でも会議に参加できます。会議に参加するだけなら、アカウントを作る必要もありません。
メールで会議参加者に送るURLの例
Zoomでできること
●ビデオ会議映像付きで会話できるので、相手の表情や手振りも分かります。無料プランでも、最大100人まで同時に参加できます。
●チャット
ビジネス会議では、参考となるWebサイトなどを教える場面もあります。そのとき、チャット欄にURLを載せることで、全員が同じ資料を見ることができます。
●画面共有
自分のパソコンで表示しているパワーポイントのスライドなどを相手にも見せることができ、プレゼンテーションをオンラインで行うことも可能です。LINE通話など、プライベート用通話アプリではなかった機能です。
●録画、録音
取材や重要な会議のときには、録画して後から見直すことができます。
●バーチャル背景
自宅など、プライベートな場所で会議に参加するときには、背景だけを別の画像に置き換えることができます(パソコンやスマホによってはできない場合があります)。
他のオンライン会議アプリとの違い
新型コロナウイルスの感染拡大によって世界的にリモートワークが推奨される中、他社もオンライン会議アプリを次々と打ち出してきました(Google Meet、Microsoft Teamsなど)。他社の中には、参加者全員がアカウントを作ってログインが必要なものもあります。Zoomは、会議用URLを作る人はアカウントを作る必要がありますが、参加者はアカウントなしで参加できます。パソコンなら、アプリをダウンロードしなくても利用可能です。
さらに、他社の場合は「様々なサービスが使える中の1つの機能」として提供しているものが多く、オンライン会議の設定画面を探すのに苦労するかもしれません。その点、Zoomはオンライン会議に特化しているので、設定や操作方法がシンプルに作られています。
また、Zoomのサービススタートは2013年と歴史が長く、特に2020年以降は企業だけでなく、学校や大学などで広く導入されたため、使い慣れている人が多くいます。操作などで困ったときに相談できる人が多くいるのもメリットになります。
Zoomの欠点を挙げるなら、無料プランでは3人以上参加するときの時間制限が40分と、他社と比べると比較的短いことです。ただし、URLは何回も作ることができるので、40分以上かかりそうなときは前半と後半で2つURLを作ることで対応できます(そもそも何時間もぶっ続けで会議をしても効率が悪いですよね……)。有料プランなら時間制限がありません。なお、参加者が自分と相手の2人だけなら、無料プランでも時間無制限で使えます。
Zoomの料金プラン(Zoomウェブサイトより)
有料プランは安いものでも月額2000円、年間契約は2万100円なので、3人以上の会議を長時間行うときに検討しましょう。
Zoom Webサイト: https://zoom.us
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