メキシコ通貨=メキシコペソの基本情報
メキシコの通貨はPeso(ペソ)。1ペソは1 peso(ウン・ペソ)ですが1以上の数字では、複数形になるため、Pesos(ペソス)となります。たとえば、100メキシコペソは、100 pesos(シエン・ペソス)となります。1ペソ未満の額は、Centavo(センタボ)と呼ばれます。こちらも、1センタボは1 centavo(ウン・センタボ)ですが1以上の数字では、複数形になるため、centavos(センタボス)となります。たとえば、50センタボは50centavos(シンクエンタ・センタボス)となります。50センタボ2枚で、1ペソとなります。表記では米ドルと同じく$ 記号が使われますが、そこにM.N.(現地通貨Moneda Nacionalの略)と追記されていることがあります。「150ペソ50センタボ」は、 $150.50とセンタボを小数点以下で表記します。
メキシコの紙幣、硬貨の種類
メキシコの紙幣には、- 1000ペソ※(ミル・ペソス)
- 500ペソ(キニエントス・ペソス)
- 200ペソ(ドシエントス・ペソス)
- 100ペソ(シエン・ペソス)
- 50ペソ(シンクエンタ・ペソス)
- 20ペソ(ベインテ・ペソス)
メキシコの硬貨(コイン)には、
- 20ペソ※(ベインテ・ペソス)
- 10ペソ(ディエス・ペソス)
- 5ペソ(シンコ・ペソス)
- 2ペソ(ドス・ペソス)
- 1ペソ(ウン・ペソ)
- 50センタボ(シンクエンタ・センタボス)
- 20センタボ※(ベインテ・センタボス)
- 10センタボ※(ディエス・センタボス)
※印はあまり流通していないもの。
紙幣の肖像は、メキシコの歴史を代表する偉人たちです。1000ペソは、メキシコ独立の父、イダルゴ神父、500ペソは、メキシコ壁画運動の中心画家、ディエゴ・リベラ(紙幣の裏にはパートナーである、画家フリーダ・カーロの肖像が。2018年8月27日に発表された新500ペソ紙幣は、メキシコ初の先住民出身の大統領、ベニート・フアレスがシンボル。これについては後述)、200ペソはメキシコ文学を代表する修道女のソル・フアナ、100ペソは、アステカ帝国最期の皇帝クアウテモック、50ペソは、メキシコ独立の立役者モレーロス、20ペソはメキシコ初の先住民出身の大統領、ベニート・フアレスがシンボルとなっています。
ほとんどの硬貨の表側にはメキシコ国旗にも使われているモチーフ、「ウチワサボテンの上で、蛇を咥える鷲」が刻まれています。10ペソ硬貨の裏側には、太陽の石(アステカ・カレンダー)が刻まれています。 50センタボに関しては現行と旧モデルが流通しており、大きさや色、形が異なりますが、旧モデルも問題なく使用できます。買い物の際に、50センタボ以下については、お釣りを切り捨てられることもあります。また、デザインが特殊な記念硬貨や紙幣も出回っているので、偽札、偽コインと混同しないように!
2018年8月27日発表の新500ペソ紙幣について
2018年8月27日にメキシコ中央銀行により発表され、流通開始となった新500ペソ紙幣は、メキシコ初の先住民出身の大統領、ベニート・フアレス(1806-1872)が表面のシンボルとなっています。裏面には、ユネスコの世界自然遺産に登録される「エル・ビスカイノ生物保護区」のクジラの姿が印刷されています。これによって2010年に流通開始となったディエゴ・リベラとフリーダ・カーロの印刷された紙幣から、8年ぶりに500ペソ札のイメージが変わりました。現行(旧)バージョンも、もちろん使用できますが、近い将来に市場から消えていきます。以前から流通している20ペソ紙幣にも、ベニート・フアレスがシンボルとして使われていますが、こちらも、いずれ廃止の方向との発表がありました。両替所での為替レートの見方
両替所のレートの掲示で、Compra(Buy)が買取レート、Venta(sell)販売レートとなります。たとえば、上の写真では、「Compra 18.95」 となっていますが、これは、両替所が1米ドルを18.95ペソで買い取りするという意味です。「Venta 20.00」は、両替所が持っている1米ドルを入手するのには、20メキシコペソを支払うという意味です。米ドルやユーロ、カナダドルは、両替できる場所も多いです。日本円は1万円からならば、両替できる場合もありますが、日本円の為替表示が出ていたとしても、両替できるところが極端に少なく、レートも悪いです。また、両替所で偽札をつかまされたり、少ない金額を渡されることもあるので、受け取ったら必ずお札を数えて念入りにチェックしてください。両替には、信用できる場所を選びましょう。
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メキシコ旅行でのお金の注意点!細かいお金を常備し、偽札に注意
大型スーパーやホテル、高級レストラン以外では、お釣りを常備していないことが多いので、できるだけ細かいお金を携帯しましょう。バスやタクシーでもお釣りがないのが日常茶飯事です。とくに、1000メキシコペソは、拒否されることもあります。
また、偽札も頻繁に出回っていて、高額紙幣で支払うと偽札でお釣りを返されることも……。信用できる場所以外では、なるべく高額紙幣を使わないようにしましょう。
偽札の見分け方としては、透かしや、3Dテープ(テープに、角度によって巻貝のイラストが動いているように見えるホログラム印刷が施されている)部分を確認するなどの方法があります。
参考>>>メキシコ中央銀行による3Dテープの解説