本題ですが、中を開けてみました。意外とすっきりしていて、CPUのそばと、開口部と反対側の部品の奥に、見慣れないパイプやら部品を見つけることが出来ました。CPUに付いているのは、普通のヒートシンクとファンではなく、俗に「水冷ヘッド」と呼ばれる部品です。HDDの奥にはリザーブタンクという水(液体)をためておくタンクが見えます。パーツ間を接続するのは蛇腹状のホースで行っています。接合部も非常にしっかり針金で固定されていて、さすがプロの仕上げだなぁと感心させられました。
CPUの水冷ヘッド付近も暖かくなる様なこともなく、充分な冷却が可能となっている事が伺えます。長時間電源を付けておいても、筐体内部は殆ど熱くなりません。ま、当然といえば当然かもしれませんね。
●「静か」ということの訴求力はやや疑問
筆者が自作したPCで、Celeron1.3GHzを使用した、静音PCがあります。これはゲームなど、負荷のうんと高いソフトを使うのではなく、音楽サーバとしての使用を前提とした、割と軽めのソフトを動かすためのマシンです。HDDも静かなものを選択し、CPUファンも厳選してあります。おかげで筐体内部は結構熱くなりますが、ちゃんと動作してくれています。実は、このPCと今回の水冷PCが、ほぼ同レベルの騒音レベルなんです。
筆者の自作PCはCeleron1.3GHzと、現在ではローエンドにも満たないスペックしかありません。方や、現在求められる最高のスペック、Pentium 4/3.0GHzを搭載し、加えてDirectX8対応ですがハイエンドビデオカードも搭載してのスペックと言うことで、さすがに脱帽ものです。
今後水冷の液体の劣化や構造そのものの劣化など、解決していかなければならない問題がいろいろ出てくるかもしれませんし、前例のないチャレンジが身を結ぶか、全く未知数であるとも考えられます。PC-98x1の終焉以来、久しくヒット作の無かったNECにとって、これをきっかけに飛躍してくれるといいなぁという感想を持ちました。静かであることの訴求力が、筐体サイズと価格に劣っていて、市場での受けがいまいちではないか、という懸念を吹き飛ばしてくれるよう、応援したいと思います。
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筆者記事「水冷パソコンって、あるの?」