しばらく置いておいたら電源が投入出来るようになりました。設置直後は水の循環の関係か、電源が入らないようになっているのではないかと思いますが、マニュアルの見方が悪いのでしょうか、そのような注意書きを発見することが出来ませんでした。まあ、電源が入ればOKなので、早速いろいろいじり始めます。
電源を投入すると、後部のラジエター部からかすかな風切り音が聞こえてきます。筆者宅は静かな住宅街の一角ですので、特に耳を澄ませなくてもファンの音を聞き取ることが出来ます。ところが、そのほかの音が殆どしないまま、Windows XPが起動してきました。特にきびきび動作する、という印象がないのですが、おそらく「音がしないから」ということに気が付くまで、それほど時間がかかりませんでした。ファンの音は聞こえますが、HDDの音がしないのです。回転音ではなく、アクセス音、つまり、カリカリとか、ブッブブブッ、という、ディスクを読み書きするときにヘッドの動きに従って出る音のことです。お借りしていたモデルにはMAXTORの250GBのHDDが普通に搭載されているだけなのに、全くと言っていいほど音が出ていません。長年PCをいじっていると、HDDの音がしないと精神的に不安になってしまうようです。
●ビデオカードを外すともっと静か
元々この水冷シリーズは、チップセット内蔵のビデオ機能または廉価版のATI社のビデオカードを使うようになっています。BTOの選択オプションには、ATI社のビデオカードも選択出来るようになっていて、お借りしたモデルには搭載されていました。これにはファンが付いていますので、取り外してオリジナルの状態で試してみました。ただ、ビデオカードも厳選されているので、元々のファンの音が小さく、劇的に静かになった印象は受けませんでした。
これならゲーム用も見越してビデオカードを搭載する手もありそうです。ただ、非常に残念なのは1世代前のDirectX8対応モデルしかラインアップにありませんので、最新のデモ画面を見ることが出来ませんでした。ほら、一部のパソコンショップの店頭でデモっている、妖精の映像や人食い怪物の映像などです。ゲーム自体はDirectX8で何ら問題はないですけどね。