子供の教育/勉強できる子どもとできない子ども違い

「のんびりな子」への勉強の声かけの仕方と励まし方

「のんびりしていて、なかなか勉強に取り組まない子」。親としてはどうしてもイライラして「勉強しなさい!」と叱責してしまいがち。でも、叱責にはあまり効果がないというのも多くの方が実感しているところでしょう。のんびりしている子にひと言だけ声をかけるとしたら、どのようにかけるでしょうか。子どもにすぐに行動に移らせるための「ひと言」を紹介します。

西村 創

西村 創

学習塾・個別指導塾 ガイド

著書 ・『子どもを勉強好きにする20の方法』(WAVE出版) ・『1分あれば中学生のやる気は引き出せる!』(PHP研究所) ・『高校入試 塾で教わる 小論文・作文の書き方』(KADOKAWA) ・『中学歴史が面白いほどわかる本』(KADOKAWA) ・『中学公民が面白いほどわかる本』(KADOKAWA)

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「今からしっかり勉強しないと」という制約から自由になる

たった1分でいいから勉強するように声がけしてみてください

たった1分でいいから勉強するように声がけしてみてください

のんびりしていて、なかなか勉強に取り組まない……。

そんな子にひと言だけ声をかけるとしたら、どのように声をかけるでしょうか。

状況にもよりますが、私なら次のように言います。

「とりあえず、1分間だけ集中してやってみようか」

今からしっかり勉強しなければならない。

そう考えるから面倒になるのです。

たった1分間なら、軽い気持ちで始められます。
 

勉強に取り掛かるハードルを極限まで下げる

多くの子供は親から「勉強しなさい」と言われなくても、勉強の必要性を理解しています。

それなのに勉強しない理由はただひとつ。

面倒くさいから。

面倒くささを解消するために、勉強に取りかかるハードルを極限まで下げるのです。

それには、「とりあえず1分間だけ」という前提で、勉強を始めてしまうことです。

この「とりあえず1分間」の効能はほかにもあります。

それは、始めてしまえば、やる気が出てくるということです。

やる気はやる前から出るものではありません。

私は「やる気スイッチ」というものは、幻想だと考えています。

やる気は行動しないうちから出るものではありません。
やる気はやり始めると出てくるのです。

車は走り出すときにもっともエネルギーを必要とします。
走り出しさえすれば、あとはわずかな力で走り続けます。
慣性が働くからです。

勉強もそれと同じです。

私は「うちの子は、のんびりしていてなかなか勉強しない」という相談をよく受けます。

そこで、「一日の勉強時間を『ゼロ』にしない。たった1分でいいから勉強するように声がけしてみてください」とアドバイスしています。

「1分間なら」と勉強を始めた子供は、ほぼ間違いなく1分間を過ぎても勉強し続けます。

勉強し始めるとやる気が出てくるからです。

とにかく1分、まず1分。

これを誘い文句に、子供が勉強し始めるように促してみてください。

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