ニンテンドースイッチの家族で遊べるダウンロード版ゲーム
みんなで遊べるゲームを安く買いたいなら、インディーゲームがオススメ!
もちろんそんな定番ソフト、大型タイトルもいいんですが、もっと安くて気軽に家族みんなで楽しめるゲームもニンテンドースイッチにはあるって、ご存知でしょうか? といっても、ゲーム屋さんや、おもちゃ屋さんには売っていないんです。中古ソフト? いいえ、そうではありません。ダウンロードソフトです。
インディゲームという言葉があります。音楽でインディーズっていいますよね。それと同じような存在が、ゲーム業界にもあります。小規模開発で、豪華ではないかもしれないし、派手な宣伝もしていませんが、その代わりアイデアにあふれ、価格も安いものが多いゲームです。そういったゲームは、お店に並ばずに、ダウンロードのみの販売となることが多いんですね。
そしてその中には、安くてみんなで遊べて楽しい、というタイトルがあるんですが、これがゲームに詳しい人は知っていても、家族でニンテンドースイッチを遊びたい、という人にはあまり伝わってなかったりしてもったいないのです。というわけで、家族で遊べるダウンロード専用のインディゲームをご紹介してみたいと思います。
『オーバークック』キャベツとって!スープ燃えてる!?
そんなキッチンあり? というような奇妙奇天烈なキッチンで料理をします
1本目は「オーバークック スペシャルエディション(以下オーバークック)」、価格は2150円(税込み)。約2,000円とお安いですが、ご紹介するゲームの中では、1番これが高額だったりします。お料理のゲームなんですが、前述のとおり最大4人プレイが可能ということで、みんなで協力して料理を作ります。基本の操作はいたって簡単で、スティックでプレイヤーキャラクターを移動し、持つボタンと、料理をするボタンがあるだけ。持つボタンを押せば、食材などを手に持ったり、置いたりできます。
これで、例えば棚からトマトをだして、まな板の上に置きます。料理をするボタンを押せば、勝手にトントントンと切ってくれるので、これをもって、今度は鍋の中に入れます。鍋をもってコンロに置けば、またもや勝手に火がついて調理が始まり、一定時間でスープができあがります。スープをもって皿の上で持つボタンを押せば、中身だけお皿に入れられますので、お鍋をどこかに置いて、お皿をもっていけば1品完了です。
これを1人でやると時間がかなりかかりますが、うまくみんなで分担すればどんどん料理が完成する、そういうゲームです。材料を持ってくる人、切って鍋に入れる人。鍋からお皿に移して持っていき、すんだお皿を洗う人、という具合に。上手く協力できるとスムーズに料理ができあがっていきますが、みんなの呼吸があわないと、材料ばかりやたらと並んで切るのが間に合わなくなったり、お鍋を火にかけすぎて火事になったり、汚れたお皿がたまって料理が出せなかったり、ということが起こって大慌てです。というか、最初はだいたい大慌ての大騒ぎでゲームをすることになるでしょう。
なにしろ、オーバークックは台所がハチャメチャなんです。通路が狭くてどの場所も1人ずつしか通れなかったり、台所を通行人が通って邪魔したり、はたまた、走っている2台の車の上に台所があって、材料がある場所と調理をする場所がくっついたり離れたり、うっかりトマトが車と車の間に落っこちて、拾おうとした自分も落っこちたり。
「キャベツとトマト、もっとちょうだい!」「スープが、スープが鍋ごと燃えてる!」「消火器消火器!」「お皿洗ってからでいーい?」「消火器さき~!」なんてドタバタやるのが最高に楽しいのです。ちなみに2018年8月7日には続編の「オーバークック2」の発売も決まっていますので、そちらを待って購入してもいいかもしれません。
『LOVERS』兄が操縦、お父さんがやっつけて、妹のバリアー!
宇宙船の中が見えるようになっているので、キャラクターを操作して宇宙船の中をあっちこっちと移動します
プレイヤーキャラクターは宇宙船の中に居て、移動するなら、操縦桿を握らなければいけませんし、敵が出てきた、応戦しなきゃ、となると砲台を操作する席に行く必要があります。しかも、右側の敵を倒すためには右側の砲台へ、左側の敵を倒すためには左側の砲台に座る必要があります。砲台だけでも上下左右の4つあるのに、敵の攻撃を防ぐためにバリアを動かしたり、必殺のレーザーを撃ったりとやることはたくさんあります。マップを観るのだって、地図が確認できるモニターまで行く必要があります。それぞれ役割を決めつつ、状況に応じて宇宙船の中を走り回って対処しなければいけません。
というわけで、さらわれてしまったスペースバニーというウサギ的な仲間を助けるべく、みんなで協力し宇宙を探索します。オーバークックとLoversの大きな違いは、オーバークックは1人が足をひっぱると、それで全体が遅れて失敗することもあるゲームで、足並みをそろえる必要があります。Loersは、担当によって重要度や操作の難しさが違います。操縦桿はやっぱり大事でしょう、敵の動向を見て砲台に座って撃ち落とす役目も、それなりに大変です。一方で、バリアは、弾がきたところにバリアを動かせばいいだけなので、そんなに大変でもなかったりします。操縦や砲台がうまくいってれば、その分、負担も減るポジションです。
というわけで、お兄ちゃんは操縦桿を握って、お父さんが敵を撃ち落とし、「妹ちゃん、バリア頼んだよ!」なんて感じで子どもの年齢を考慮して遊べるのもポイントだったりします。
『ばとるスポーツ めく~る』スプラトゥーン+ボンバーマン?
とにかく走り回ってジャンプすればいいだけですから、すごく簡単です
そこで、スプラトゥーン2のような別のゲームをご紹介してみたいと思います。これ、ちょっと変わっていて、スプラトゥーンのようであり、また、こちらもみんなで遊ぶと楽しいゲーム代表格であるところのボンバーマンのようでもあるゲームなんです。
バトルスポーツ めく~るは、スプラトゥーンのように、地面を自分の色に塗るゲームです。ただし、塗る方法はインクを撃つのではなく、ジャンプするだけ。ジャンプして、着地すると、お尻でドーンと床のパネルをめくり、その勢いで十字にパネルがめくれていきます。この十字の形にめくれたパネルの上に、他のプレイヤーがいると、ボーン画面の外へ吹っ飛ばすことができます。それで、できるだけ広い面積を自分の色のパネルにした方が勝ちとか、たくさん相手をふっとばした方が勝ち、というようなルールで戦うわけです。ほら、スプラトゥーンのような、それでいてボンバーマンのようなルールでしょう?
自分の色のパネルの上では早く移動できて、相手の色のパネルの上はゆっくりとしか移動できなかったり、アイテムで移動速度があがったり一度にめくれるパネルの数が増えたり、そこかしこにスプラトゥーンのような、ボンバーマンのような仕組みがあります。
なんだか人気ゲームを適当に掛け合わせたみたい、と思うかもしれませんが、実はこのゲーム、かなり練りこまれています。まず、人がパネルをめくった時に、その上にいるとやられるので、自分がめくる時にやられることはありません。つまり、ボンバーマンで起こりがちな初心者の自爆がないんですね。これ、意外と良いことです。
また、相手の色のパネルはめくれますが、もともと自分の色のパネルはめくれません。なので、自分の色のパネルが増えれば増えるほど移動は楽になりますが、実は、相手にとっての安全地帯を増やしている状態にもなります。そして、アイテムはパネルをめくった時にでてくるので、アイテムをとるためにはパネルをめくらなければいけませんが、めくればめくるほどめくる場所は減っていくのです。というわけで、ゲームシステムがうまーく対戦のバランスをとってくれるようになっています。
人気のゲームを雑に足したわけではなく、かなりうまく、ゲームが楽しくなるように作りこまれています。気軽で簡単、そして盛り上がる、しかもお安いときてまして、大変にオススメです。
インディーゲームをチェックしよう!
スニッパーズもワイワイ遊べるパズルで大変オススメです(イラスト 橋本モチチ)
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インディーゲームというのは、昔はPCで遊べるものがほとんどで、コアゲーマーしか遊んでいないというようなものが多かったんですが、今では家庭用ゲーム機でもダウンロードできるものが増えています。そして、今回ご紹介したような、みんなで遊ぶと楽しいゲームというのは、ニンテンドースイッチと大変に相性が良いのです。みんなで仲良くワイワイできて、しかもお財布にも優しいとくれば、ご家族で遊びたい方には最高じゃないでしょうか?
インディーゲームはテレビCMをするようなことも少ないですから、なかなか知らない方が多いと思うんですが、インターネットなどでちょっと調べてみると、遊べるゲームの幅もぐっと広がるんじゃないかと思います。ぜひ活用してみてください。
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