初動率ってなんだろう

初動率の図
初動率がどういうことを意味するのかが分かると、同じニュースでも数字から色々なことが考えられます
ゲームソフトの売上げのお話をする時に、発売されてから現在までどのくらい売れているかという累計販売数の他に、初動率という数字を出すことがあります。みなさんも目にしたことがあるのではないでしょうか。

ゲームソフトが発売された週の売上げのことを、初動といいます。ゲームソフトの週売上げは日曜ではなく月曜からカウントすることが多いので、例えば金曜日に発売されたゲームソフトが金曜、土曜、日曜の3日間で10万本売れたら、初動10万本です。初動率というのは、この初動が累計販売数に対してどのくらいの割合を示すか、という数字のことをいいます。先ほどのゲームソフトが最終的に50万本まで売れれば、初動20%ということになるわけです。

この初動率という数字、何のためにニュースに載るのでしょう? 初動率を知ることで、何が分かるのでしょうか? 売上げニュースがぐっと分かりやすくなる売上げ講座、今回は初動率についてご説明していきたいと思います。

初動率の高いソフト、低いソフト

初動率に注目すると、ひとつ面白いことが分かります。それは、ゲームソフトという商品は、コンテンツによって全然売れ方が違うということです。ゲームという同じカテゴリーの商品であっても、初動率が80%を超えるものから、数パーセントしかないものまで様々なんです。

例えば、最も有名なRPGのひとつであるスクウェアエニックスのファイナルファンタジーシリーズで、2006年に発売されたファイナルファンタジー12(以下FF12)は現在までの累計が約230万本。そして初動が約184万本で、初動率にして80%ほど。つまり発売初週でほとんどの需要を満たしているということになりますね。

逆に初動率の低い例を言いますと、ニンテンドーDSで知育系ゲームの一大ブームを起こした脳を鍛える大人のDSトレーニング(以下脳トレ)があります。今でこそ知らない人はいないというぐらいの大ヒットですが、初動はなんと約4万本。発売されたのは2005年ですが2007年を迎えた今でもジワジワと売れ続け、累計約315万本。初動率は1%近くなります。このまま売れ続けるとこの数字はさらにさらに低くなっていくわけです。

さて、どうしてここまで極端な差がつくのでしょうか? 次はソフトによって初動率が大きく変わる理由を考えてみたいと思います。