みんなで遊ぶならスニッパーズ!

ゼルダの図

ゼルダだけでずいぶん長く楽しめますが、みんなで遊ぶゲームも欲しい人はいますよね

今、絶好調のニンテンドースイッチ(以下スイッチ)。北米では本体よりも同時発売ソフト「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」の方が売れているなんていう報道まであって、そのぐらい、新作ゼルダが大変な高評価で、話題になり、そしてみんなが夢中になっています。

ゼルダの伝説というと、例外もありはするんですが、基本的には1人用のソフトです。そして、ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルドも、1人で遊ぶゲームです。任天堂のゲームというと、家族や友達みんなと遊べるという印象を持っている人も多いはず。じゃあ、スイッチを買ったらみんなで遊ぶ為にはどのソフトがいいんでしょうか。やはり「1-2-Switch」でしょうか、それとも懐かしさも漂う「スーパーボンバーマン R」がいいでしょうか。

それらもいいかもしれませんが、ガイドが第一にオススメしたいのは「いっしょにチョキッと スニッパーズ(以下スニッパーズ)」です。CMで流れていますから、名前ぐらいは聞いたことがあるかもしれません。でも、お店に行っても売ってなかった? なんて人はいませんでしょうか。そうなんです、スニッパーズはダウンロード専用ソフト、スイッチをインターネットに接続して購入するタイプのゲームなんです。

希望小売価格1,667円(税抜き)でパッケージのソフトに比べると価格は大分お安く、手軽にできるパズルゲームなんですが、これが1人~4人で遊べて、複数人でプレイするとまあ、楽しいこと楽しいこと。でも、お店にも並んでいませんし、任天堂の有名なキャラが出てくるわけでもありませんし、知らない人は全然知りません。

というわけで、スイッチを購入して「ゼルダとあと1本、何か人と遊べるのがいいな……」という時に思い出していただけるように、ご紹介してみたいと思います。


あ、もうちょっと、右、もうちょい……切るからね……チョキン!

スニッパーズの図

うまいことお互いの形をいかして、チョキチョキ切って形を作ります

スニッパーズは基本2人以上で遊ぶパズルゲームです。1人でも遊べますが、その時は1人でプレイヤーキャラを2体操作することになります。このゲームは、自分の体をチョキチョキ切ってもらって、切った体でお題を解いていくパズルゲームです。

プレイヤーキャラクターはかまぼこ……というか、かまぼこがスリムになったような形、あるいはシルエットは弾丸やペンキャップのようなものをイメージした方が近いかもしれません、四角い体に頭のところが丸まったような形をしています。足が生えていて、歩いたり、ジャンプしたり、しゃがんだりできますが、手は生えていません。これ、わりと大事なことです。LボタンやRボタンを押すと、体の部分をグルグルと回転させることができます。

そしてとても大事な特徴がもう1つ。2人のプレイヤーキャラクターが重なって、片方がボタンを押すと、もう片方の重なっている部分をチョキッと切ってしまうことができる、という能力を持っています。

例えば、画面の中に点線があって、この枠の中に体をすっぽり納めなさい、というパズルがあったりします。LボタンやRボタンを押してグルグル回しながら、すっぽり入る角度を探してみたりするわけですが、そもそもプレイヤーキャラクターと枠線が全く違う形をしていて、全然収まらなかったりするわけです。そこで、うまいことお互いの体のラインを使ってチョキチョキ切りあって、収まるような形を作るわけです。

やってみると分かりますが、強制的に仲良く遊べます。お互いの体を使ってうまく切りあうって、どうしたって、無言ではそんなことできませんから。「2人とも体を横にして……俺しゃがむから……」「あー、ちょっとあわないね、私少し背伸びしてみるわ」「おしい、もうちょい、もうちょ……チョキン!」「うまいうまい」みたいな会話をしながらの共同作業がすごく楽しいです。

そしてもちろん、形をはめるだけのパズルじゃありません。


頭をくりぬきダンクシュート!

スニッパーズの図

どんな形に切ったら、何ができそうか、みんなで相談して、協力して、チョキチョキします

スニッパーズは、2Dのゲームですが、物理演算が使われていて、これを使って色んなパズルを解いていきます。ある面にくると、ボタンがあって、バスケットのゴールのようなものもあり、でもなんだか何したらいいか分からない、そんなことがあります。

とりあえず、ボタンを押そうとするも、ボタンはちょっと細い場所の奥にあり、体がつかえて押せません。腕はありませんからね、体で押さなきゃダメです。そこでとりあえず細くなる為に、チョキンと切ってもらいます。細くなった体でボタンを押すと、上からボールがふってきます。ボイン、ボインと跳ねるボール、ここで「ボールをゴールにシュートするんじゃない?」と気がつきます。でも、スリムなカマボコが体当たりをしたところでボールはうまくゴールに入ってくれません。左手はそえるだけ…といってもその手が最初からありません。

そこでさらに気がつきます「そもそもボールがすぽっと入るように俺の体を丸くくりぬいちゃえばよくない?」「天才!」最高に良い思いつきで早速体のくりぬき作業に入ります。頭の丸い部分をうまく使って、いかにもボールが入りそうな形にくりぬきます「どうよ、この芸術的な形」「いいねいいね」そして今度はしっかり頭でボールを受け取り、ゆうゆうゴール下まで運びます…が、ここで問題が。くりぬいて頭に乗せたはいいものの、ゴールの高さにボールが届きません。

ジャンプしてみるも、足りず、しばらく困ったところで。「そうだ、私に乗って!」横を向いてしゃがんだところにジャンプして、乗っかります。そしてそこから体を回転させながらボールをゴールに直接ダンクシューッ!

思わず2人でハイタッチしてしまいます。パズルは他にもいっぱいあって、ふわふわと浮いてる風船を割ったり、水を運んだり、歯車を動かしたり、鉛筆を削ったり。どんな形にしたら何ができるのか、協力しながら、相談しながら遊びます。


ついつい、切り刻んじゃうよねー

ニンテンドースイッチの図

本体にJoy-Conが標準で2つついているので、ソフトを買えばすぐに2人プレイができるのも、嬉しいところ

ガイドがスニッパーズを遊んでいて、すぐに思いついたことは、これ、パズル解くのとは全く関係なく、相手を切り刻んでも楽しいな、ということでした。

なんでしょうか、「アイスクライマー」で協力をやめて相手を奈落の底に叩き落したような、「バルーンファイト」で友達の風船にめがけてまっしぐらだった時の、あの感触がスニッパーズにもあります。難しいパズルに頭をひねり、どうしようかと悩んでいる他プレイヤーに疾風の如く駆け寄って、一刀両断する気持ちよさ、そして「やめてよー」と言いつつ、お互い切って切られての血みどろな戦いに身を投じていると、馬鹿笑いが収まりません。小学生であれば、これだけでいくらでも遊べてしまうでしょう。

しかし、スニッパーズには、そんなユーザーの気持ちを最初から分かっていたかのように、対戦モードも収録されています。対戦モードは3種類ありますが、特にオススメしたいのは「チョキっとホッケー」。おもちゃでよくあるエアホッケーみたいなもので、お互いの体でパックを打ちあってゴールに入れれば得点というシンプルな遊びなんですが、恐ろしいことに相手の体を切ってしまうことができます。

ですから、お互い真面目にパックを打ちあってホッケーすることもできるんですけど、隙をついて接近して相手の体をチョキンとやってしまえば、相手は打ち返す体が小さくなって不利になります。なんなら、もう完全に全部なくなるまでチョキンとしてしまえば、相手が復帰するまで絶好のチャンスが生まれます。もう、ホッケーだかなんなんだか。

もっとも、相手を切りに行くということは自分のゴールをがら空きにするという行為でもありますから、当然その隙にゴールが決まることも多々あり、その時に、切りに行ったのに点とられたマヌケ感がまた笑いを誘います。


子どもと遊びたい1本

ニンテンドースイッチの図

ぜひ、みんなで遊ぶゲームを…という時には思い出してください(イラスト 橋本モチチ)

スニッパーズはどんな人にオススメかと聞かれれば、2人以上集まれるのであればわりと広い層の人が遊べるゲームではあるんですが、その中でも、お子さんをお持ちのご家族には強くプッシュしたいタイトルです。

スニッパーズは、まず協力が必須です、相手とコミュニケーションをとって、頭の中のイメージをうまく伝えることが必要になります。そして、場にある道具やギミックをヒントにして、どんな形から何ができるか、クリエイティブな思考が求められます。その上で、ゲラゲラ笑いながら、あるいは、真剣になって、遊ぶことができます。

ガイドも4歳の娘と生まれたばかりの息子がいまして、この子達はまだスニッパーズを遊ぶにはまだちょっと早いのですが、親心としては、こういう、「楽しい」の中に大事なことがいっぱい詰まっているゲームを遊ばせてあげたいなあ、と思うわけです。

小さい子ども向けの教材というものは、遊びと学びの曖昧なところで、興味を持たせながら色んなことを教えていくというものが多くあります。そういったものとして眺めてみると、スニッパーズは最上級のクオリティと言って差し支えないレベルです。

これから「マリオカート8 デラックス」に「ARMS」、そして「スプラトゥーン2」と、多人数対戦ゲームが続々出てきますね。みんなでスイッチを遊びたい、という人も増えていくかと思います。お子さんがいる方はもちろん、そうでない方も、ぜひ遊んでみてください。

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田下広夢の記事にはできない。(ゲーム業界ニュースガイド個人運営サイト)



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