デザインは今年の流行とも言える小型メタルボディ、オリンパスがスタンダードを作ったともいえる、レンズカバー連動電源スイッチと、キヤノンIXYデジタルに始まった超小型高性能デジタルカメラの一台であり、まさに2001年モデルといった雰囲気です。
さてレンズ部を見ると、なんとそこには「OLYMPUS LENZ」の文字があるではないですか。えっ?無印ならまだしも、オリンパス製?ちょっと目を疑ってしまいました。再度、メーカーWEBサイトにてレンズ仕様をチェックします。レンズの仕様は構成されるレンズの数や口径、焦点距離、明るさなどで調べることが出来ます。どうでしょう!前出3台のものと全く同一の仕様です。ここで、デジタルカメラならではの特徴(家電メーカーは普通レンズを作っていませんので)から、他のメーカーのレンズを使っているということ自体は別にどうということはないのですが、仮にも大手光学機器メーカーであるオリンパスだから、筆者はびっくりしてしまったというわけです。
●老舗の専業同士の提携?
一眼レフカメラを製造、販売するようなメーカーなら、自社、あるいは協力子会社などでレンズを製造しているというのは、当然のことと思います。それでも、老舗のカメラメーカーは順風満帆といえない経営状態ですから、垣根を越え、協力しあっていくという姿も、昨今では考えられないわけではありません。海外メーカーならなお、OEMで日本製の部品を採用することもあるでしょう。しかし、カメラ最大手のキヤノンとデジタルカメラ最大手のオリンパス、それもこの年末からの主力商品に搭載するレンズで手を結んでいるというのは、ある意味でショックを受けました。もちろん、筆者の憶測の域を出ませんが、このレンズがキヤノン製であることは間違いないでしょう。
クローズアップでこのような記事を紹介するからには、一応メーカーに問い合わせてみようと思いましたが、この件に関しての回答は出来ないと、丁寧にお断りのメールをいただきました。まあ、残念ですが仕方がないことでしょう。しかし、回答出来ないということ自体が回答のようなものですから。