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日本ゲートウェイの突然の業務停止 ゲートウェイ、日本から撤退(2ページ目)

日経パソコンで3年連続のサポート顧客満足度日本一に輝いた日本ゲートウェイが、8月29日、突然の業務停止、従業員全員の解雇を発表しました。今後のサポートを含め考察してみました。

執筆者:中村 伸

今後のサポートは?

日本ゲートウェイのWEBページによると、引き続きサービス、サポートは行われるようですが、近い将来サポートを外部の会社に委託するという別の発表があります。24時間、365日の手厚いサポートが自慢だっただけに、外部の会社に委託といっても、将来継続しない可能性のあるアウトソーシングを、それも24時間365日、受ける会社があるでしょうか。もし同じサポートを受けられないとすれば、誇大広告として訴えるような方も出るかもしれませんね。

サポート部品の供給については、輸送(費用や時間)の問題がなければ世界中どこから送ってもらってもユーザーとしては構わないと思いますが、時間はともかく費用は大変かと思います。サポートを仕事としている筆者にとってはちょっと心配です。

ソフトウェアの対応やハードウェアドライバなどは恐らく今後も供給はされるでしょうけれど、今まで通りの日本語での対応にはならない可能性がありますので、こちらもちょっと心配です。具体的に、この秋リリース予定のWindows-XP対応ドライバや、従来のドライバのバグフィックスなどがあります。

サポートページ(ヘルプスポット)自体は現在利用できます。ただ、一部の外部プロダクト(プレインストールソフトやプリンタなどの周辺機器)は8月31日でサポートを打ち切るとの発表があります。最近購入した方はすごく心配ですね。

日本ゲートウェイ社員の皆さんは?

これが一番心配です。筆者の知り合いもいますので、どうなってしまうのでしょうか。英語も出来るエンジニアが700人弱、ちょっとした数ですね。やっぱり競合社などへ移籍するんでしょうか。いや、実は筆者も日本法人が出来た時、移籍してもいいかな、なんて考えていたんですが・・・。

牛柄のニュービートルは?

この春からPERFORMANCE JSシリーズのプロモーションで牛柄のニュービートルを懸賞に出していましたが、あれは確か1年間、転売も出来ず、当選者はプロモーション活動に協力しなければなりません、等となっていました。どうなっちゃうのでしょうか。

ITバブル崩壊の行く末は?

1ヶ月前に富士通とNECの業績が悪いというクローズアップを書きました。最近になって東芝や日立など、家電系の老舗メーカーも盛んにリストラを発表しています。IBMだけがエンジニア倍増を発表するなど元気がいいのですが、他は全くだめという状況です。底なしの不況という感じですが、出口のないトンネルがないように、きっと今回の不況もいつの日か思い出となるような日が来ると信じて仕事をしていきたいと思っています。

難しいかと思いますが、いつの日か、再び日本ゲートウェイが活動できる時代がくることを願っております。
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