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日本ゲートウェイの突然の業務停止 ゲートウェイ、日本から撤退

日経パソコンで3年連続のサポート顧客満足度日本一に輝いた日本ゲートウェイが、8月29日、突然の業務停止、従業員全員の解雇を発表しました。今後のサポートを含め考察してみました。

執筆者:中村 伸



衝撃を持って業界を駆けめぐった日本ゲートウェイの営業停止は、一部の方などには予想されたことのようでしたが、筆者は「まさか、」という感覚でした。

実は前日の28日夕方、ある販売代理店から、「近い将来、ゲートウェイは日本での活動を休止するかもしれない」という情報を入手していました。そんな、まさか、と、その場はそれで話が終わったのですが、翌29日、たまたま10時過ぎにこのニュースを入手し、大変びっくりしました。筆者のニュースレターを購読されている方は、その時点で取り急ぎ作成したニュースをご覧頂いたかと思います。

ゲートウェイ、日本の支社撤退の予感

幾つかの予兆はありました。昨年からの業績の悪化により、今年の初め3000人規模の人員削減を行い、製造ラインの縮小を行っています。また、BTOが売り物だった販売方式も4月から発売していたPERFORMANCE JSシリーズでは殆ど仕様変更が出来ないなど、コスト追求がかなり進んでいました。今月に入ってから、一部の機種が投げ売り状態でオンラインショップに並んだり、雑誌の広告がぴたりと無くなったりしていました。

ゲートウェイと筆者の関わり

筆者とゲートウェイトの関わりは、まだ日本にゲートウェイの日本法人が出来る前、1994年にHandBookという、白黒ノートパソコンを購入したことからです。それ以前にも、「牛飼い」等と呼ばれるマニアな方達が、自分で直接アメリカから輸入したり、日商岩井が代理店だった時代もあってそこから購入したり、老舗パソコンパーツショップのDOS/Vパラダイスというお店で輸入したりしていたことで購入された方も多かったのではと思います。ゲートウェイのタワー型パソコンは独特のデザインで、マニア心をくすぐるものだったと思います。また、牛柄の梱包箱も、おまけで付いてきた牛模様のシールもあこがれの的だったと思います。

筆者はその後パソコン通信仲間とHandBookユーザーの会で遊んだりしていました。HandBook固有のパーツをアメリカからグループ購入したりもしました。俗に言う、「OFF会」の席上、日本ゲートウェイ(当時は日本ゲートウェイ2000)が設立されると同時に、ユーザーの会のメンバーが入社したと、そういう近況報告も聞いたりしました。

時はカラーTFT液晶が急激に普及し始め、Pentiumでなければパソコンにあらずみたいな雰囲気が業界を占めた頃でしたので、その後HandBookは活躍の場がぐっと減ってしまいました。ちょっと扁平した液晶と充分な横幅のキーボードで、大変使いやすかったのですが、カラー化と高解像度化の波に押し流された格好です。

据え置き型パソコンはそのころ既にPC/ATパソコンを自作して使っていたため、ゲートウェイのパソコンは購入しませんでしたが、現在の仕事場では何百台ものゲートウェイパソコンが稼働しています。
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