当たり前の話ですが、高性能で静粛なのですから、どう「高性能」なのか、細かくチェックしてみます。CPUはCeleron900MHzからPentium-!!!1.26GHzまで、3段階揃っています。メモリもCeleron使用の廉価モデルで256MB、最高スペックでは512MBと、充分な量と思います。HDDも高速回転タイプで速度には定評のあるSeagate社のものを採用しています。その他にも廉価モデルこそディスプレイアダプタはチップセット内蔵タイプですが、やはり高性能ディスプレイアダプタを採用しています。ということで、性能は全く妥協がないと言えると思います。当然かもしれませんが、元がパソコンパーツショップですので自分が気に入ったパーツをBTOでオーダーすることも可能です。(可能だと思います)
細かい話ですが、マザーボードとHDDやCD-ROM(実際はDVD-ROM)などを接続するケーブルにも高性能なものが使用されています。特にHDDはシステム速度を決めてしまうほど性能に影響がありますので、ドライブの速度も速いものが良いのは当たり前ですが、接続するケーブルの信頼性が高いとエラーが起きにくくなり、結果として速度が上がります。きちっとシールドされて見た目にもすっきりしたケーブルでした。
●静粛性の工夫
それでは今回の主眼であります静粛性についても、順に検証してみたいと思います。お店の中央に設置されたデモ機の電源を入れて頂き、その音を聞かせて頂きました。耳を本体に充分近づけても、ファンが回る音やHDDが回転する音が全くと言っていいほど聞こえません。それどころか、HDDがアクセスをはじめたことも、アクセスランプの点滅で判ると言うくらい何も音が出てきません。さすがに筐体に触れたり耳を当てたりすれば、それなりにカタカタとHDDのアクセス音が聞こえ、ファンのシューンという音も感じることが出来ますが、それらも大変小さな音となっています。
写真を見て頂くと判ると思いますが、HDDのケーブルがちょっと変わっていると思います。前述の通り、高性能ケーブルなのですが、俗に「スマートケーブル」と分類される、筐体内部で邪魔になりにくい形状となっています。筐体内部を空気がスムーズに流れれば、それだけパソコン内部が涼しくなると言うことで、冷却用ファンの速度が相対的に遅くても充分な性能を発揮してくれます。ファンの速度が遅ければ普通はその分だけ静かになりますから。
CPUの写真も見てください。ちょっと変わった形のヒートシンクが付いていると思います。大手メーカー製のパソコンでは、直接ファンがヒートシンクに括りつけられていないものも多く存在しますが、この「静」シリーズパソコンも、形はちょっと変わっていますが、ファンは直接付いていません。その代わり、拡張インターフェーススロットにネジ止めする格好で、かなり大きな直径のファンが取り付けられています。