世界でも稀な貝殻ビーチ - シェルビーチ
世界遺産となっている西オーストラリアのシャークベイには、貝殻でできた世界でも希なビーチあります。ビーチは砂ではなく小さな貝殻で覆われており、“砂浜”ではなく“貝浜”とでも呼べそうな、その名もシェルビーチ。他では滅多に見られない珍しいビーチのひとつです。それもそのはずで、こうした貝殻でできたビーチは地球上にたった2ヶ所(※)しかないのだとか。ビーチを覆う貝殻はかなり小さく、女性の小指の爪くらいの大きさでほぼ統一されています。そして、ほとんどが白~乳白色であるため、見た目は真っ白! しかもビーチを覆い尽くしている貝殻は表面だけではなく、深さ7~10メートル、全長約60キロにも及び、ビーチ前の海の中ももちろん貝殻だらけ。素足では痛くて歩けないほどです。
ビーチサンダル等を履いて浜を歩き始めると、普通の砂のビーチとは違った、貝殻のジャリジャリとした感触が伝わってきてちょっと不思議な感覚に……。貝殻は数千年もの月日をかけて堆積してきたため、地下数メートルのところは非常に密になっていて、ブロック状に切り出すこともできるほど固まっているそうです。
世界遺産に指定された周囲の大自然とインド洋の真っ青な海、そして真っ白な貝殻が辺り一面を覆うシェルビーチ。こここそ、地球の奇跡が生んだ絶景ビーチです!
(※)=もう1ヵ所はアメリカのフロリダ州にあるとのこと。行った人の話によると貝殻は割れてしまっていて、この西オーストラリア州のシェルビーチのようにそのままの形ではないようです。
【シェルビーチへの行き方】
パースの北約850キロ、車で約9~10時間程度。パースからシェルビーチを含めた世界遺産エリアのシャークベイ内にあるモンキーマイアへのツアーに参加するのが最も手軽。パースからは、モンキーマイアや近隣の町への直行便もあります。
【シェルビーチ おすすめのシーズン】
年間平均気温は26.5℃と暖かく、1年中美しい海を満喫できます。年間降水量が228mm程度と少なく、乾燥した砂漠に近い気候であるため、夏場は日差しが非常に強く気温も35℃前後まで上昇します。反対に冬の夜間は10℃近くまで落ち込みます。イチオシのシーズンは、春か秋(8~10月、3~5月)。春は周辺に咲くワイルドフラワーもきれいです!