人狼での考察・推理の手がかりは票にまぎれてる

人狼殺にも使える!?推理・考察がぐっと伸びる人狼票理論

手がかりがない……そんな時は投票を思い出しましょう!

みなさん! 襲撃してますか! 処刑してますか! 人狼陣営と村人陣営に分かれ、正体を隠しながらどちらが先に相手を滅ぼすかの勝負をするゲーム、人狼。多くのアナログゲームがあるなかで、人狼を好む人はとても多く、人狼を遊ぶ専用施設などもあるほどです。

さて、そんな人狼なんですが、プレイしている時に「推理しようにも手がかりがないな……」ということ、ありませんか? みんな簡単に尻尾は出しませんから、手がかりがないと思うのも無理はありません。そんな時に、すごく手がかりが見つかりやすいポイントがあります。それは投票です。投票をじっくり見れば、推理はぐっと伸びていきます。といいうわけで、今回は推理をする手がかりになる投票についてお話してみたいと思います。

人狼には多数のルールがありますが、今回お話するのは便宜上、以下のルールとさせていただきます。狼3名、占い師1名、霊媒師1名、ボディ―ガード1名、狂人1名、村人6名の13人村。上記でご紹介しているアルティメット人狼のルールに準拠しています。
   

人狼を見つけるために仲間を探そう

人狼カードの図

役職によって持っている情報が違います

さて、投票の話の前に、なんで投票が重要になるのかという前提について確認しておく必要があります。人狼というゲームは、村人陣営と人狼陣営に分かれて闘いますが、最初から持っている情報に違いがあります。

人狼は、お互い誰が人狼か、仲間を知っています。占い師、霊媒師、ボディーガードは自分が本物であるという情報を握っています。逆に、狂人はどんな嘘をついていたとしても、自分が偽物だということを知っています。そして村人はそれらの情報が一切ありません。唯一の情報は自分が村人であるということだけですが、これは他の役職者に比べて非常にか細い情報です。

当たり前かと思うかもしれませんが、その当たり前のことがいざゲームを始めると抜けてしまうものです。この情報量の差を常に意識してプレイしなければいけません。

人狼は3人いて、お互いのことを知っているわけですから、庇いあったり、あるいはわざと対立してみせたり、時には裏切ったりもします。この人が人狼だとしたら、仲間はだれになるんだろう……という人と人との繋がりを基本において観ると、漫然と眺めているよりもずいぶん分かりやすくなるはずです。これを人狼の用語では「ライン」などといいますね。AさんとBさんはラインでつながっている。Cさんとはラインが切れた、なんて言い方をします。

じゃあ、どうやってそのラインを探すのでしょうか、ということを考えたときに、投票行動が非常に重要になります。
 

考察・推理に繋げる!投票をみるタイミング

人狼の図

投票の中でも、特に重要なタイミングというものが存在します

人狼は、基本的に人狼仲間に投票したがりません。当然ですね。ですから、例えば初日に特別に怪しい人がいたわけでもなく、投票がばらけ、Aさんが3票、Bさんが3票、Cさんが4票入って、Cさんが処刑されたとします。翌日の結果で霊媒師がCさんは狼でしたと宣言すれば、Cさんに投票した人の中に狼がいる可能性は極めて少なくなります。このようにラインが見える投票のタイミングというものがいくつかあります。

例えば、ある2人に投票が集まり、片方を処刑したとします。翌日の霊媒結果で処刑した人は村人陣営だったと宣言され、占い師はもう1人の人を占っていて狼であると宣言したとします。当然、狼ではなかった方に投票した人の中に、狼が混じっている可能性は高くなります。

あるいは、今日狼を処刑できなければ、村が滅んでしまうというタイミングも重要です。村人3人、狼2人の時、もし村人が処刑されれば、翌日は狼2人、村人1人で狼勝利が確定します。ですから、翌日村が滅んでいなければ、処刑した人は狼であり、狼に投票しなかった人が俄然怪しくなります。実はこういう村人絶体絶命のタイミングで、投票行動から一気に逆転というのはわりとよくあることなんですね。
 

票の強弱から考察・推理をしよう

人狼の図

適当に入れる1票よりも、相手の嘘を論破しての1票は、非常に強力です

ちょっと話を整理しましょう。人狼は仲間の人狼にできれば投票したくないので、投票に注目することで、誰と誰が仲間か推理することができます。特に注目する投票は、人狼を処刑できた、あるいは、人狼を処刑できそうだったのにできなかった、そういう投票に注目する、ということです。また、はっきりと分からなかった場合でも、「あの人が人狼の場合は……」という仮定の元に、誰と誰が味方であるか考えることも大変に有効です。

さらに言うと、投票には「強さ」があります。あまり疑わしい人が見つからない中、大した理由もなく入れる1票目はあまり強い票とは言えません。同じ1票目でも、投票理由を雄弁に語り、多くの共感を得てから投じる1票目は、その後の票の流れを作る意味で強い票と言えます。

あるいは、突出して票が入っている人がいなく、1票、2票をもらっている人が2~3人という状況で入れる3票目、4票目は非常に強い票です。最多票が2人以上で並んでいる時、最後に入れる決定票が強いことは言うまでもありません。

つまり、人狼が生きるか死ぬかを左右する投票を誰が誰に入れているか。これをしっかりと追っていくことで、人狼の仲間は誰なのか、かなり推理できるというわけです。
 

考察・推理する時は人狼の裏切りにも要注意

人狼の図

当然、嘘の占い結果や、嘘の霊媒結果が駆け巡る中、推理をする必要があります(イラスト 橋本モチチ)

ここまでくれば、相当にラインを見極めながら人狼を探すことができるはずです。しかし、忘れてはいけないことがあります。人狼は仲間を裏切ることがあるということです。人狼というゲームにおいて、人狼の勝利条件は村人と人狼の数を同じにする、ということですが、言い換えれば、毎日村人が減っていく状況下で、ゲーム終了時まで1人でも生き残れば人狼は勝利となります。ですから、人狼はあえて仲間の人狼に投票し、仲間を処刑することで自分を村人のように見せることがあります。仲間に殺されたとしても、誰か1人が生き残れば人狼チーム全員の勝利なのです。こういったテクニックは、繋がったラインを切るということで、「ライン切り」なんて言い方をします。

じゃあ、ラインはいつ切るのか? 誰も注目していない時にこっそり仲間を処刑してもあまり意味はありません。つまり、はっきりと人狼が処刑されたと村人に分かるタイミングこそ、ライン切りのチャンスでもあります。ということは、そうです、これまで説明してきた、投票を観るタイミング、強い票の入れ方、上手な人狼ほどこの法則にのっとって仲間を裏切りにいきます。そこで村人は、票の入れ方から推理をしつつも、それが実は逆のことを意味している可能性について考えなければいけないのです。そこが知恵比べであり、面白いところでもあります。

なんで霊媒師が襲撃されないで残ってるのだろうか。結果をわざと見せることでラインが切れていると村人に思わせる為ではないだろうか。あの人は前日まで庇っていた相手を急に疑いだして投票したのはなんでだろう。この日仲間を裏切ったのかもしれない。ゲームの中に散らばっているわずかな違和感をかき集めて推理をします。ここからが醍醐味なのです。

さらに言えば、ややこしくなるのでこれまでは省いてご説明していましたが、当然占い師や霊媒師の中には偽物が混ざっていることが往々にしてあります。2人の霊媒師が名乗り出て、結果が分かれたとしたら、誰がどちらの霊媒師とより強くラインがつながっているか、という考察をしなければいけません。もちろん、そこに裏切りの可能性を含めてです。

さあ、いよいよ推理は複雑になり、頭を悩ませることになるでしょう。ガイドも、よく混乱して間違った推理をすることがあります。しかし少なくとも「手がかりがない」ということにはなりませんよね? 人狼の推理を進めるなかで、投票は非常に大きな手掛かりとなります。そしてその手掛かりを、色々な角度から眺めて考察を深めることで、人狼の騙しあいと知恵比べがさらにさらに面白く、そして悩ましいものになっていくのです。

また、冒頭にお話しした通り、票理論はプレイの時だけでなく、動画などで人狼を観る時にも大変役に立つものです。さまざまな人狼動画を楽しむ時にも、ぜひ票理論を意識しながら観てはいかがでしょうか?

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