こんなに難しいゲームが9万本も売れるのか……

拡散の尖兵の図
ちなみにチュートリアルでも1度死んでいます。こんなの倒せるかって感じの巨大かつ強力なボスキャラクターに粉砕されました
ゲームをはじめてチュートリアルを終え、最初のステージに足を踏み入れてから2時間、ガイドの持った感想はこうでした、こんなに難しいゲームが9万本も売れるのか……。なにしろ2時間たって、いまだにその最初のステージのスタート地点にいたんですから。ソニー・コンピュータエンタテインメントからPLAYSTATION3用タイトルとして発売されたアクションRPGのデモンズソウルはそれ程難しいゲームでした。

新規タイトル、洋ゲーのようなグラフィック、そして最初のステージから完全にユーザーを突き放した難易度。売りにくそうな要素満載のこのゲームが、既に累計約9万本。何度も何度も死んではやり直すマゾヒスティックなプレイが要求されることから、マゾゲーなどとも呼ばれていますが、ただ難しいだけではこれだけ売れるわけがありません。

一体デモンズソウルの何が凄いのか。ガイドが思うに、このゲームは実に美しいんです。といっても、グラフィックのことではありません。もちろんグラフィックも素晴らしいのですが、それ以上に、ゲームが美しいんです。ゲームが美しいとはどういうことか、デモンズソウルの紹介をしつつ説明していきたいと思います。

絶望と希望のバランス

雑魚にボコボコの図
どんなに弱そうな敵にでも状況によってはやられます。足場の悪い場所で突撃されて墜落するなんてことも
最初のステージを始めると、ぼろ布のような服を着て剣を1本だけ持ったいかにも弱そうな敵がフラフラと歩いています。しかし、そんな敵でも油断するとやられるのがデモンズソウル。不用意に戦いを仕掛けると、そのうちこちらに気がついたもう1人の敵キャラクターが、横からすっ飛んできます。さらに気がつくと前からもう1人。あっと言う間にたこ殴りです。地面にはいつくばってスタート地点に戻されることになります。

初めからあまりに容赦の無い攻撃が来て愕然としますが、きちんと攻略法があります。3対1だからやられるわけで、1対1に持ち込めばいいのです。1人ずつおびき寄せてやっつけたり、他の敵キャラクターが気がつく前に各個撃破していけばなんてことはありません。

この、油断したらいつでも殺される、だけどよく考えれば必ず突破口があるという姿勢が、ゲーム全編を通して貫かれています。ちょっとでも気を抜けば、暗闇で不意打ちをくらい、出口と思った先には足場がなく、アイテムを拾おうとすれば矢の雨にさらされます。しかし、必ず攻略法が用意されています。それはまるで小山の如く巨大なボスキャラクターが登場しても同じことで、最初は戦う気も失せる程の強さに感じますが、探せばどこかに希望があり、だからこそプレイヤーは何度も挑み、倒せた時にはコントローラーを持つ手が震えるほどの喜びに貫かれます。

ただ難しいだけではなく、死と隣り合わせの緊張感とその中に発見する希望の光、この2つの要素が常に絡まりあう為に、次はこうプレイしよう、また次はああやってみようと、死んでも死んでも挑戦し続けてやめられなくなります。

この絶望と希望のバランスに加えてオンラインの仕組みがさらにゲームの完成度を高めていきます。