ガリが寿司につくのはなぜ? 健康に嬉しい効果あり!
お寿司の付け合わせといえば、ガリ。実はダイエットパートナーとしての食べ合わせもGOOD!
みなさん、寿司は好きですか? 言わずと知れた、日本人のハッピーフードですよね。
では、そのお寿司の脇に添えてあるガリ、食べますか? 好きな人も嫌いな人もいるかもしれませんが、このガリこそダイエットの名脇役。ガリをしっかり食べてこそ、ヘルシーに若々しくお寿司を楽しめるのです。早速くわしくお伝えしていきましょう!
<目次>
炭水化物抜きダイエットの呪縛で「寿司=太る」と思ってない?
「寿司は大好物! だけど、炭水化物抜きダイエットの呪縛で、寿司は糖と脂肪でできているから太るのでは……と我慢している」なんてこと、ありませんか? ……だとしたらもったいない!問題は食べ方なんです。楽しい食事こそダイエットが信条のガイドが、ハッピーフードお寿司をもっと楽しむ情報や食べ方、食べ合わせを解説していきますね。
ガリとは生姜の甘酢漬けのこと! 血行促進で太りにくい効果あり
生姜のジンゲロール、ショウガオールは温活!
まずガリとはなんでしょうか? そう、「生姜の甘酢漬け」です。生姜は、ジンゲロール、ショウガオールを含み、体を温める優秀食材として知られていますね。また、酢も血管を拡張し、血流を増やし、体を温めてくれます。
つまり、ガリはこのダブル効果の「ポカポカ」食材であり、エネルギーを生み出しやすい=太りにくい状態を作ります。
「生魚」は陰性の食品で体を冷やします。冷えは万病の元。酢は殺菌効果だけでなくガリに限らず、体温を上げ、免疫を高めることで、食当たり予防になります。ガリに限らず、梅干しや紫蘇など、生魚に添えられている薬味は同様です。
今や女性だけでなく男性にも冷え性が増えている現代人。しっかりと食べたいですね。
ガリが「シャリ」の糖質を燃焼してエネルギーに
酢に含まれるクエン酸は体内を活性化させて、「シャリ」の白米に含まれる糖質をどんどん燃やし、エネルギーを生み出してくれます。その結果、疲労も回復してくれます。たくさん歩いたり、ハードに動いた後など、ちょっと疲れたな……という時にもお寿司は元気をくれます。アクティブになれる春のお出かけにピッタリです。
寿司を食べたらガリを一口パクリ!血糖値の急上昇も抑制
こってり魚の脂が多いお寿司の前に、お口直しを。
もともとガリは「魚の脂を洗う」という役割でつけられています。
味が淡白な鯛などの白身から、脂の多いハマチやマグロなどを食べるのがお寿司をおいしく楽しむコツですよね。白身のあとにお口直しのつもりでガリをひと片食べてから次のお寿司を食べる習慣をつけることをおすすめです。
そもそもショウガは青魚の臭み取りに好相性。寿司のほかにも、サバ味噌煮などのレシピでもおなじみですね。酢もその香りで脂物を爽やかにする働きをします。
それに加えて、酢酸には血糖値の急上昇を抑える効果があります。だから、「寿司を1貫食べたら、ガリひと片」のルールを!
逆に、くれぐれもガリだけ先に食べないように。効き目がキツイので胃腸が荒れてしまいます。一緒に食べましょう。
ガリの語源は「がりがり」 よく噛んで食べ過ぎサインを受け取って
ガリの語源は、「がりがり」と噛む音。生姜の繊維は包丁で切りづらいくらい非常に強く、かみごたえがあります。これがダイエット効果につながります。よく噛むと顎の骨が動き、脳の血流を促進させます。もちろん体全体の血流も代謝も良くなります。同時に、満腹ホルモンの分泌を刺激して食べ過ぎ予防のサインをもらうのです。
ただし、食べ過ぎのサインが出るまで、食事開始から20分ほどかかります。元々は「江戸のファーストフード」ともいうべき「寿司」。ついバクバクつまんでしまうと早食いになり、太るもと。ガリを箸休めにして、しっかり噛んで味わうようにしましょう!
ガリをハケ代わりに! 醤油少なめでむくみ予防
軍艦巻きなどの崩れやすいお寿司は、ガリをハケがわりにしてお醤油を塗って食べるマナーがありますね。寿司ネタに醤油を塗るのは、白いご飯が茶色く汚れたり、逆さにして崩れたりせず、美しく食べる粋な習慣です。この食べ方は、所作が美しいだけでなく、お皿にドボンとつけるより醤油の使用量が少なく済むのもポイント。
そして、ガリを合間に食べることで、生姜や酢の香りで醤油をさほどつけなくても十分においしく感じられます。
最近は、塩分摂りすぎは高血圧などの健康面だけでなく、美容やボディメイクにも塩分カットが推奨されつつあります。これは、塩分の摂りすぎが代謝異常を引き起こすことがあるからです。太りやすく、老化が進むとなれば、美容の大敵です。
また、塩分摂りすぎはむくみも引き起こします。水分の排泄が滞っている状態を指しますが、これは水分の取りすぎではなく塩分の取りすぎが原因。
カロリー制限や糖質制限などの無理なダイエットを続けると、塩分が増えやすくなります。さらに、肉食中心のダイエットは余計に塩を摂取しまやすくなります。
実は、ガイドの私もハードな糖質制限を続けていたときに、無意識に大量の塩を摂取していて、ふくらはぎがむくんでいることに気づいきました。ハッ! として塩を気をつけるようになったら、すっとダイエットの停滞期を抜けることがました。
ちなみに、塩分の吸収を減らすためにはキウイやバナナなどの果物を食べるのがおすすめ。比較的取り入れやすくなりますよ。料理の塩分を減らすのは難しいものですが、塩と上手に付き合っていきましょう。
「パック寿司」はガリを追加して、冷やして食べるが吉
最近は、スーパーやコンビニでも手軽に1人で食べられるサイズの「パック寿司」が売られていますね。持ち帰り寿司の場合、ガリは添えてあるものだとちょっと物足りないことも! お店で追加してもらえるならばすこし多めにいただいたり、生姜の甘酢漬けやお寿司屋さんガリのが売っていれば、ちょい足しするのがベターです。
さらに、食べるまで自宅の冷蔵庫で冷やすと、ご飯がレジスタントスターチという血糖値の急上昇をしにくいデンプンに代わり、ダイエット効果がぐんとアップ!
これは、脂肪を蓄積し始める時間帯、20時以降の夜遅いの夕食の場合のリカバリーにおすすめです。また、遅い時間や飲んだ後のシメに食べるなら、食物繊維たっぷりの冷たい納豆巻きがおすすめですよ。その理由はこちらへ!
ガリは強力なパワー食材。「食べすぎ」にはデメリットも!
「ガリだけダイエット」はやめて!
生姜や酢などの強いパワーを持つ食べものは、その昔「薬代わり」にされていました。そのパワーをもらうのですから、当然ながら食べ過ぎれば、体を痛めるということもお忘れなく。食前にガリだけをたくさん食べたり、量をたくさん食べすぎると、効果が上がるわけでもなく、むしろお腹が痛くなるなどのデメリットが出ることもあります。ガリは、あくまで「名脇役」! 主役のお寿司があってこそいい仕事をします。食事の中で上手に取り入れるようにしましょうね!
お寿司は健康的なダイエットメニュー
以上、お寿司にガリがつく理由とダイエットにおすすめの理由を合わせて紹介してきました。寿司は春に食べたいメニュー。春の歓送迎会、お花見など……お祝い事や晴れの日には、やっぱりお寿司が食べたくなりますよね。でも実はそれだけではなく、気温差の大きい季節だからという理由もあるんです。2018年、広島大学の研究グループは、気温差が8度~10度になると脳梗塞の発症リスクが約1.2倍になることを発表しました(※出典2)。
気温差が大きいと脳梗塞リスクが高まります。高齢者だけでなく、最近は若年の脳梗塞も増えているので食習慣や生活習慣を見直すのは全世代におすすめしたいもの。また、冷え性や疲れ、むくみが気になる人は要注意。血流が悪くなっている証拠。脳梗塞の予備軍かもしれません。
そこで! 握り寿司がおすすめなんです。血流改善や血管の老化予防にパワーのあるDHA、EPAを豊富に含む青魚の宝庫。コハダ、アジ、シメサバマグロ、ブリ……みなさんも好きなネタがあるのではないでしょうか!
血流が改善されると代謝が上がり、太りにくくなります。ほかにもたくさんのおすすめの理由がありますが、総じてお寿司は、「ダイエットメニュー」といってもいいでしょう。
世界無形文化財の和食は、今や健康長寿食としても世界が注目している素晴らしい食事。そして、日本人の私たちの体をつくってきた食事なんですから、怖がることはありません。
太る原因の多くは、「同じものを大量に」「通常は寝ている時間に」食べたり、「アレンジしすぎ」で料理本来のバランスを乱してしまうことにあります。
伝統的な和食の中には、もともと優れた「ちょい足し」技がたくさんあります。ちょっと知るだけで、お食事が楽しく、面白くなりますよ。オフもいいけどオンするダイエットで、春らしく、お寿司も美味しく楽しみましょう! 桜が咲くのがますます待ち遠しいですね。
【出典】
※出典:『気温差が大きいと「脳卒中」のリスクが上昇 季節の変わり目』(保健指導リソースガイド)
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