「日本さくら名所100選」にも選ばれる長瀞の桜
埼玉県北西部の長瀞は県内屈指の観光スポットとして一年中、数多くの観光客で賑わいます。中でも3月下旬~4月中旬の時期には街全体が桜の花の彩りに包まれ、桜の園のような光景に思わず息をのんでしまうほど。秩父鉄道の長瀞駅を囲むエリアが薄紅色一色となるのです。また、宝登山の麓や荒川沿いに繋がる桜並木は、日本さくら名所100選の一つに数えられており、長瀞駅の改札口を出るや否や薄紅色の桜の花が出迎えてくれます。
桜が開花し始める頃、駅舎の正面にある観光情報館には、桜まつりの幟が立てられ「桜見どころマップ」を配布しています。レンタサイクルも準備されているので、全てのスポットを隈なく制覇するときには力強い味方になってくれます。
2018年の最新開花状況は長瀞町観光協会ホームページで確認できます。
桜情報/長瀞町観光協会
どこまでも続く桜並木にうっとり!約4キロの桜のトンネル
長瀞駅から北方に荒川に沿って高砂橋までの道は北桜通りと呼ばれ、約2.5キロの通りには約400本の桜が並木を作っています。例年4月上旬から中旬には一斉に花を咲かせ、やわらかな色合いの桜並木がずっと遠くまで続いています。頭上を見上げると花びらが隙間なく重なり合い、その様子はまるで桜のトンネルのよう。通りには歩道が整備されているので、風にたなびく花の下をのんびりと散策することができます。長瀞駅から南方の上長瀞駅に向かう道は、南桜通りと呼ばれています。1.5キロに沿って約200本の桜が植樹されており、南桜通りの桜も北桜通りと同じ時期に満開となります。ただ南桜通りは、歩道のないところが多いので、すれ違う車に気をつけながらの花見散歩となります。
宝登山神社・不動寺の桜並木も見どころ
北桜通り、南桜通りの他に、宝登山側の西方にも桜並木が拡がっています。宝登山神社の一の鳥居から境内に向かう数百メートルの参道の両側にも桜が整列しており、宝登山神社参道は桜通りより少し早く例年3月下旬には開花を始めます。例年4月上旬をピークに、長瀞駅を中心とするエリアが桜の花で埋め尽くされます。どこを歩いていても視界から桜の花が消えることはなく、まるで桜の園のようです。
4月中旬頃からは、見どころは宝登山麓の不動寺に場所を変えます。本堂を中心に約30種類、約500本のヤエザクラが植えられたハイキングコースは、「通り抜けの桜」と呼ばれ、遅咲きのヤエザクラは4月下旬まで楽しむことができます。
長瀞の桜ライトアップはどこで見れる?
街全体に散らばる桜の見どころスポットの中で、夜間のライトアップが行われるのは北桜通りと不動寺本堂通り抜けの桜の2か所です。実施期間についてはホームページ等での確認が必要ですが、2017年には北桜通りで3月31日から4月16日まで、通り抜けの桜は4月14日から23日まで夜空に桜色のグラデーションを浮かび上がらせました。お花見帰りの食事やお土産選びは岩畳通り商店街へ
長瀞の桜はほとんどが通り沿いにあるので、花の下でお弁当を広げることはできません。しかし、長瀞駅から東方に延びる岩畳通り商店街には数多くの飲食店や土産店が軒を連ねているので、郷土料理や秩父地方の特産品のショッピングを楽しむことができます。岩畳の河原に出れば、木造りの船で荒川のライン下りを楽しむこともできるので、お花見が帰りに寄ってみてはいかがでしょうか?
【参考サイト】
長瀞町観光協会公式ホームページ
長瀞桜まつり2017紹介サイト
※2018年長瀞桜まつりの情報は未発表