東京駅グランスタのベーカリー新店はコラボレーションが魅力
東京駅構内、八重洲側と丸の内側を結ぶエキナカ商業施設「グランスタ」で今、注目の2つのベーカリーカフェをご紹介します。いずれも1つのお店で有名店や有名シェフのスペシャリテを、あれこれ盛りだくさんに楽しめてしまうところが特長です。
クロワッサン・ムニエ(デイジイ東京)
ひとつは2018年2月6日、八重洲北口の改札内にオープンした「デイジイ東京グランスタ店」。新幹線に乗る前に買うのにうってつけのパン屋さんです。もうひとつは2017年8月末に丸の内の改札外地下1Fにオープンした「GARDEN HOUSE CAFE」。こちらは朝から晩まで、カジュアルながらゆったりと食事やお酒も楽しめる場所です。2店に共通するのはスターシェフや人気店とのコラボレーション。いろいろなお店のパンが楽しめる、毎日がパン祭り状態、といってもいいかもしれません。
<INDEX>
■デイジイ東京グランスタ店
■GARDEN HOUSE CAFE
トースト各種(GARDEN HOUSE CAFE)
「NIPPONのベーカリー」をテーマにデイジイ東京×4人のシェフのコラボレーション
Daisy LABOコーナー
デイジイ東京グランスタ店のコンセプトは「NIPPONのベーカリー」。代表の倉田博和さんがデイジイオリジナルのパンのほか、倉田さんの20年来の友人でフランス人M.O.F.(最優秀職人)のティエリー・ムニエさん、クープ・デュ・モンドで日本が初優勝したときのチームリーダー、山崎隆二さん、モンディアル・デュ・パンで日本代表として世界の舞台に立った「ブーランジェリーパリゴ」(大阪)の安倍竜三さん、「ボンヴィボン」(神奈川)の児玉圭介さんらのスペシャリテを再現し、提供しています。
倉田博和さん(株式会社デイジイ)、明智俊明さん(ジェイアール東日本フードビジネス株式会社)の業務提携
国内外問わず、友人の多いデイジイの倉田さんだからこそのコーディネーション&ディレクション。「世界最先端も、日本のトラディションも合わせてのNIPPONのベーカリーと考えます。フランス、ドイツ、イタリアなどから入ってきたパン食文化が日本でどう解釈されていったかを見直すところから始めました」と倉田さん。
コッペパンサンド各種(デイジイオリジナル)
シベリアはスポンジ生地に挟んだ餡に栗がごろごろ
考えてみれば、他の職人さんのスペシャリテを別の店舗で販売する、というのは、今までにあまりない特殊なスタイルです。
ティエリー・ムニエさんのパン・オ・ショコラ(297円)
倉田さんとは30年来の知り合いという安倍さんに、ご自身のスペシャリテがデイジイで再現されることについて、どんな感じがするものか、伺ってみました。
「今回、新しい試みでこの企画に参加させていただきました。私のパンをデイジイさんでつくってもらうのは、大変嬉しいことです。倉田さんをはじめスタッフのみなさんとはこれまでも、いろいろなイベントや講習会で一緒に仕事させていただいているので、その技術力やスタッフの意識の高さはわかっていますから」
フランス小麦を使った安倍さんのバゲット・ドゥ・フロマージュはグリュイエールチーズ、マリボーチーズ入り(394円)
倉田さんは川口市にある自社の近くに「Daisy Labo(デイジイ・ラボ)」を設立、最先端の機材を導入し、海外経験も豊富なデイジイのスタッフが約20人、今回のデイジイ東京のためのパンを焼いています。店内ではDaisy Laboコーナーに先述の4人のシェフのスペシャリテの再現が並びます。
児玉さんのしらすフランスは釜揚げしらすとバターとマヨネーズをサンド、ごま油で風味付けした創作パン(394円)
Daisy Laboコーナーでのガイドのイチオシはティエリー・ムニエさんの「バゲット・ムニエ」(346円)と安倍竜三さんの天白(てんしろ)パン(184円)。
バゲット・ムニエ
バゲット・ムニエはティエリー・ムニエさんが特別に開発した小麦粉をフランスから輸入。長時間発酵の旨みの濃いバゲットです。ちなみに形が独特なクロワッサン・ムニエ(270円)もティエリー・ムニエオリジナルブレンドの小麦粉と発酵バターでつくられています。ザクザクとした力強い食感です。
天白(てんしろ)パンと天白レーズンくるみ
安倍さんの天白(てんしろ)パンは国産小麦のもっちりとした食感のミニ食パン1斤サイズ。2つに割るとトーストにちょうど良い厚みになります。「天白」のもともとの由来は「天然酵母の白いパン」だそうです。ライ麦由来のルヴァンリキッドに米麹を入れて熟成させた生地は安倍シェフのスペシャリテのひとつで、レーズンとくるみ入り(238円)もあります。
山崎さんのブリオッシュ・トゥ・ショコラ(292円)
Daisy Laboコーナーはこの4人にとどまらず、今後さまざまなテーマで展開していくそうなので、デイジイ東京に行ったらまずはこのコーナーをチェックしてみてください。
クロワッサンB.C.のBはバター、Cはクッキー・ケーキ。クロワッサン生地でケーキを包んだデイジイの人気ナンバー1の菓子パン(292円)
パンは奥のイートインコーナー25席(スタンディング7席)でオーガニックコーヒーなどの飲物と共に楽しむこともできます。
イートインコーナー
■デイジイ東京グランスタ店
千代田区丸の内1-9-1
電話:03-5220-5077
営業時間:7:00~22:00 無休
JR東京駅改札内 八重洲北口1F
GARDEN HOUSE CAFEは人気店のセレクトショップがあります。次のページでご紹介します。