冬の急なストレッチは逆効果! ウォームアップの順番も意識を
ストレッチをする前に軽く身体を温めることで筋肉へのダメージを予防しよう
寒い時期は特にウォームアップの順番にも気をつけたいところです。身体が温まるようにウォームアップジャケットなどを着用し、ウオーキングやジョギングを行ってからストレッチを始める方が柔軟性も改善されやすく、筋肉を傷めるリスクも減少します。
ウォームアップのときは体温調節がしやすいようなウエアを準備しておきましょう。風を通さず、羽織りやすいものを重ね着し、身体が温まってきたら脱ぐというようにしておくと調節しやすいと思います。逆に運動が終わった後はだんだん身体が冷えてきますので、身体を冷やさないように一枚ずつ羽織ることで、上手に保温することができます。
温かい飲み物補給も効果的……しょうが・カフェイン活用も
しょうがの辛み成分であるショウガオールが体脂肪燃焼を後押し!
ホットミルクやホットココア、コーンスープなど好みの飲み物を準備しておくのがよいと思いますが、特にオススメしたいのはしょうがを使った飲み物です。しょうがにはさまざまな成分が含まれており、中でも辛味成分であるショウガオールには加熱することで体温を上げる効果があると考えられています。しょうが紅茶などを運動前に飲んでおくと、体内からも温まりやすく体脂肪を燃焼させやすい効果も期待できます。この他にもお味噌汁にすりおろしたしょうがを入れて飲んでもよいでしょう。
またカフェインにも体脂肪を燃焼させやすくなる効果が期待できるので、糖分を含まないブラックコーヒーなどを運動前に飲んでおくと、体脂肪をより効率よくエネルギーに変換し、燃焼させることにつながります。
ポケットカイロをうまく活用!
スポーツ観戦時にもカイロで首の後ろを温めると身体全体が温まって過ごしやすい
運動前に身体を温めるための小技として使えるだけではなく、屋外でのスポーツ観戦や、子どもたちのスポーツ教室などで見学が必要なお父さんお母さんたちにもぜひ活用していただきたい方法です。
冬も脱水症状を起こしやすい
実は冬にも脱水になりやすい要因がある。トイレを気にして水分補給を控えてしまうのもその一つ
特に冬は空気が乾燥し、皮膚や粘膜、呼気などから知らず知らずのうちに体内の水分が失われやすくなっています。こうした環境要因に加え、体感温度が低いと喉の渇きを感じにくくなりますし、「身体を冷やしたくない」「トイレが近くなる」といった理由で、水分補給を控えめにした状態で過ごしてしまうことも少なくないようです。運動をしていない日常生活においても脱水のリスクが高くなりやすい時期とも言えます。運動を行うときはさらに注意してこまめに水分補給を行わないと、気がついたときには、めまいや身体全体の倦怠感、頭痛や吐き気など脱水症状におちいって体調を崩してしまうリスクもあります。
またこの時期は吐き気や嘔吐、発熱などを伴うインフルエンザや胃腸炎などの感染症によっても、脱水症状を起こしやすくなります。感染症を予防するための手洗い・うがいはもちろんですが、万が一感染症にかかってしまった場合は、冬の脱水症状には注意が必要だということも覚えておきましょう。
寒い時期の運動は、身体を温める工夫とこまめな水分補給が欠かせません。身体を冷やさないように十分注意しながら、寒い冬も楽しく運動を続けていきましょう。