頑張ってメイクしているのに……なぜ野暮ったいのか?
毎朝頑張ってメイクしているのに、何が違うの?
それもそのはず。ここ数年、ファッションは「エフォートレス・シック」に代表されるような、肩の力を抜いたスタイルが主流に。作り込み過ぎず、どこか1つを引き算して“抜け感”を作ることで、洗練された印象に仕上げるのがポイントです。
つまり、メイクもそれに合わせて引き算するのが、旬の顔になれるコツ! しかもありがたいことに、メイクの引き算は結果的に時短にもつながります。
そこで今回は、なんだか野暮ったいNGメイクと、時短で“抜け感”を出せる引き算メイク術を、ベース、アイ、リップのパーツ別にご紹介します。
NGメイクその1:マットな厚塗りベース
たったのひと手間で、もっちりツヤ肌に!
ファンデーションは、ナチュラルなツヤを与えるリキッドタイプがおすすめ。さらに、乳液を少量混ぜると、ツヤ感と保湿力がアップ! 伸びが良く薄づきになるので、いっそう素肌っぽい仕上がりになります。混ぜる乳液の量は、まずはパール1粒分くらいから試して、ベストな量を探って下さい。
ファンデーションを両ほほ、額、鼻、あごの5点に置いたら、中指と薬指の腹を使い、顔の内側から外側に向かって伸ばします。こうすることで、人目につきやすい顔の中心部分はきちんとカバーしつつも、フェイスラインは薄づきになり、首との境目も目立たなくなります。
最後に、何もついていないスポンジでトントンと叩き込み、ファンデーションを肌に密着させると、ツヤっぽい仕上がりに。化粧持ちも格段にアップします。せっかくのツヤ感を損なわないよう、仕上げのパウダーもTゾーンに軽くのせる程度に抑えることが肝心です。
NGメイクその2:盛り過ぎ囲み目メイク
自然なツヤと立体感を演出できておすすめなのが、コーセー エスプリーク「セレクト アイカラー(BR314)」800円(税別・編集部調べ)
まずは、アイラインをブラックからブラウンに変えてみて。これだけでも目元がぐんとやさしい印象になって、洗練された雰囲気になります。
アイシャドウも、多色使いでばっちり決め込む必要はありません! 単色シャドウの濃淡使いで自然な陰影のある目元を作りましょう。色味は、肌なじみの良いベージュやブラウンをセレクト。クリームタイプや微細なパール入りのものを選ぶと、濡れたようなツヤと立体感が生まれておすすめです。
アイシャドウを指の腹に取ったら、まぶたの中央のキワから上に向かってワイパーのように動かし、アイホール全体にぼかしましょう。仕上げにもう一度、キワのみに重ね塗りすれば、シンプルで自然なグラデーションが作れます。
NGメイクその3:輪郭くっきりリップ
あえて輪郭を取らず、内側から外側に向かってトントンとなじませて
はっきり、くっきりラインを取った濃いめのリップは、きちんとし過ぎてなんだか息苦しい感じ。内側からじゅわっとにじみ出るような、血色感あふれる唇が今の気分です。唇の中心が濃く、輪郭に向かうにつれて淡くなる、輪郭ゆるめなグラデーションリップの作り方をマスターしましょう。
やり方は簡単! 唇の中央部分にリップカラーを塗ったら、そのまま指先でポンポンと外側に向かってぼかすだけ。透明グロスがあれば、チップを使ってリップカラーを外側にぼかしていくと、ツヤ感も演出できます。透明感のある仕上がりになるので、派手になりそうな気がして手を出しにくかった色味のリップも抵抗なく試すことができますよ。
いかがでしたか? ベース、アイ、リップともに指先を上手に使ってさっとラフになじませるだけで、こなれた感じが出せるもの。いつものメイクを見直して、上手に引き算してみて!