冬のイベントシーズン「たるまない過ごし方」とは?
悩ましい冬太り。お酒の付き合いやイベントであわただしく過ごし、体を動かさない毎日を送っていたら、お腹まわりがふっくらとしてくるのは時間の問題。イベントシーズンを楽しみながら、体型を維持するためには、どのようなことに注意したらいいのでしょうか?
正月太りまっしぐら!よくある「魔のスパイラル」
まずは、年末年始に想定される最悪のパターンをシミュレーションしてみましょう。もしかしたら、心当たりがある方もいらっしゃるかもしれません。つきあいやイベントで外食が増え、体を動かす時間がない
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体重が増えて、焦る
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リセットするために、激しいエクササイズや食事制限をする
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なかなか継続できない
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体重が減らずに自己嫌悪になる
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ストレスからリバウンドが起こる
年末年始は、のんびりする時間や大切な人と食事をする時間も大切です。しかし、このようなスパイラルを断ち切るために覚えておいて頂きたい3つのことがあります。
1日10分でも筋トレや簡単な有酸素運動を!
年末年始に「時間がない」とか、「通っているジムが営業していない」といった理由で、体を動かさなくなる方もいらっしゃるのではないでしょうか?「忙しい時期が終わったらダイエットをがんばる」と問題を先延ばしするより、自宅で体を動かす時間を10分でも確保してみましょう。例えば、スクワットやプランク、レッグバランスなど、効率のよいシンプルな筋トレで意識的に筋肉を動かし、筋肉量をキープしておきたいものです。また、「食べ過ぎてしまった」という日には、自宅でできる有酸素運動として、踏み台昇降もおすすめです。
有酸素運動については、「20分以上続けないと脂肪燃焼効果が表れないから」と敬遠されている方もいらっしゃるかもしれませんが、最近の研究では、その説が覆っているのをご存知でしょうか?テレビを見たり、家事をしながら、適度なインターバルをはさんで、楽しく続ける工夫をしてみて下さい。
食事の時間は大切に!食事制限のストレスは逆効果
「前日の会食で食べ過ぎたから、今日は食事を抜く」といった方法は、一見理にかなっているように思えますが、長期的に見ると、おすすめできない方法です。「食べない=やせる」は一時的にやせても、あとから必ずと言っていいほど食欲の「大波」が襲ってきます。満たされない思いはストレスを招きますから、「食べ過ぎない」「食べ続けない」「楽しく食べる」の3つを心がけて頂きたいと思います。
酒量をコントロール!飲み過ぎは「たるみ腹」の原因に
最後にお酒との付き合い方の話です。お酒を飲むのを楽しみにされている方も多いかもしれませんが、飲み過ぎは、ぽっこりお腹の原因になります。主に3つの理由が挙げられます。- 酔うと、食事の摂取量が増えていることに鈍感になる
- ヒトは、アルコール摂取後に、炭水化物を欲する傾向がある
- アルコールには、筋肉の成長を阻害する働きがある
「お酒を飲んでいるときには、あまり食べない」という場合でも、飲んだ後は別。アルコールを肝臓で分解しているとき、体は低血糖の状態になり、本能的に炭水化物の糖質が欲しくなります。飲んだ後に高カロリーのラーメンがやけにおいしく感じるのは、そのためです。
さらに、アルコールには筋肉の成長を阻害するという研究結果も発表されています。私は多くの方のトレーニングのサポートをしていますが、「お酒が大好きで、量を飲まないと満足できない」という場合、どんなに運動をしても、引き締まった体になりにくい傾向が見られます。
そのため、たとえ飲み会シーズンであっても、お酒の飲み過ぎにはくれぐれも注意して頂きたいと思います。
以上、太りやすい冬を上手に乗り切るためのコツをご紹介しました。
冬の間も理想的な体型に近づくための「ボディデザイン」を続け、楽しく健康的なイベントシーズンを過ごしてください。
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