マネジメント

マネジメントが学べる!お薦めビジネス書5冊

マネジャーになったら、忙しい日々の中でも読書のインプットをしたいもの。週末や休暇を使って、普段できないインプットに時間を投資してみませんか?ガイドのお薦めビジネス書をご紹介します。

大塚 万紀子

執筆者:大塚 万紀子

マネジメントガイド

マネジメントが学べるお薦めビジネス書はコレ!

休暇中にまとめて読みたい本

休暇中にまとめて読みたい本

マネジャーになったら、忙しい日々の中でも読書のインプットをしたいもの。週末や休暇を使って、普段できないインプットに時間を投資してみませんか? ガイドのお薦めビジネス書をご紹介します。


『ひらめきはカオスから生まれる』(オリ・ブラフマン)

私たちの働き方やマネジメントはグローバルから見るとどのように見えているのでしょうか。また、グローバル企業と比べて違いがあるのか?ないのか?私たち日本人の強みともいえる「チームづくり」はどう進化するといいのか? そんなことを考えるのに、おすすめなのが次の本。

「なんだか最近アイデアが出ないな」
「同じような人としか話をしていないな」
「いつもかわりばえのしない環境で仕事をしているな」……
 
そんな方におすすめです!

この本のタイトルにもあるカオス。

私たちはこのカオスを、つい「悪いもの」ととらえてしまいますが、本当にそうなのか?カオスをうまく活用するとどんなことが起きるのか? そもそも「カオス」とは?……

大企業でルールに縛られている中で、「ちょっとした」カオスを作り出すためにどうすればよいのか考えるのにうってつけの1冊。

一定のルールのなかで、働き方改革を推進するなどのマネジメントを行わねばならない、アイデアあふれるチームを作らねばならない管理職にぜひお読みいただきたい本です。

『チームのことだけ考えたーサイボウズはどのようにして「100人100通り」の働き方ができる会社になったか』(青野慶久)

働き方改革で今、最も注目されている経営者といっても過言ではない、サイボウズの青野社長が書かれた1冊。


なんと、青野さんが社長になった2005年には社員の離職率28%、でも今は数%までにおさえられ、IT企業でありながら非常に高い定着率を生み出されています。

以前は長時間労働をいとわなかった青野さんご自身がどのようにマインドセットされ、行動をかえ、周囲を巻き込んでいったのか―――失敗談もふくめて赤裸々に描かれた本書は、マネジメント職にあるみなさんでしたらどこかで必ず「ああ、あるある~」「これはわかる!」と共感するはず。

「そんな思考の枠の外し方があったのか!」という爽快感も味わえる1冊です。

『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』(リンダ グラットン、アンドリュー スコット)

2016年に大ヒットした1冊。1年経った今だからこそ、生き方のシフトを実感できるところも多くあります。

この本で最も衝撃的だったのは、日本で2007年に生まれた子どもの半数は107歳まで寿命が伸びる、ということ。これまで80年で考えていた人生設計が約30年も長くなるわけです。

家計はどうするの? 仕事は? 健康は?、と様々なことが気になります。そして、人生設計が変わるのであれば、働き方や時間の使い方、自分への投資の仕方も変わっていくはず。組織運営だけでなく、あなた自身のこれからの生き方を考えるヒントが詰まった本です。

ちなみに、私はこの本を読んで、自分の娘たちの将来をより具体的に想像することができました。母としての私が今チャレンジしていることと、彼女たちが20年後にチャレンジすることは、様変わりしているんだ。当たり前のようでなかなか気づけない事実に「はっ!」としたのを今でも思い出します。

『イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」 』(安宅和人)

実はこちらの本、数年前に読んだときは難しすぎて「???」だったのですが(笑)、改めて読みなおしたところ、目からウロコがたくさん落ちました。

そもそも「イシュー」ってなんだろう?これまではついかっこつけて使っていた言葉でしたが、こちらの本を再読し、今は使うシーンが自然と(自分の中で)整理されています。

すなわち、「イシュー」とは、「2つ以上の集団の間で決着のついていない問題」であって、「根本に関わる、もしくは白黒がはっきりしていない問題」であること。どちらか一方だけ満たすのではなく、この両方の条件を満たすものだと書かれています。

この定義にそって考えると、実は「これがイシューだ」と思っていることほとんどが、実はイシューではない、ということにも愕然とします。
育児や介護だけでなく、新しい経験や学びをするためにも、時間を有効活用していかねばならない現代社会で、限られた時間内に最大の成果・価値を出すために、何を整理すべきかが書かれた本。

できれば頭のクリアな早朝に、鉛筆とノート片手に読みたい本です。

『Graphic Recorder―議論を可視化するグラフィックレコーディングの教科書』(清水敦子)

これまでご紹介した本は、真剣に読まないと理解できない!というものも。そもそもテーマが壮大であったり、複雑に絡み合っているものもあります。そんなときに使いたい、今注目されている新しい整理方法に「グラフィックレコーディング」があります。

みなさんは、グラフィックレコーディングを見たことがありますか?
会議など多様な人が集まる場所で行われる議論はつい言葉・会話で進行しがち。ちょっと気を抜くと、もう次の話題に進んでいて置いてけぼりになってしまうなんてこともありますよね。

そんなとき、グラフィックレコーティングの手法を使うと、議論が可視化されるため、論点がぶれた場合は元に戻すことができたり、イメージがバラバラなテーマはそれをそろえるきっかけになったり、と非常にすっきりと整理できます。

実は私、絵を描くのがとっても下手。最初は「グラフィックなんてとんでもない!」と思っていたのですが、事例が豊富な本書を読むと、「キレイに描くのではないんだ、あくまでも情報が整理できていればいいんだ」と背中を押してもらえます。

絵が苦手だけれど、情報整理は得意!(もしくは得意分野にしたい!)という方におすすめです。

ちょっと頭を休めたい、ビジネスから一歩離れてみたい、というときには……。

  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます