背景を工夫して周りと差をつけるパワポ作りを!

PowerPointのスライドにどんな色や模様を付けるかで、プレゼンテーションの印象が大きく変わります。あらかじめ用意されている「テーマ」を設定するのが一般的ですが、PowerPointがビジネスシーンで多くの人に利用されている現在、他の人と同じテーマになる可能性もあります。

このようなときは、スライドの背景にちょっと手を加えるのがお勧めです。いちからデザインを考える時間やセンスがなくても大丈夫。背景の色を変えたり、スライド全体に大きく写真を敷くなどすると、オリジナリティのある背景に生まれ変わります。

ここでは、スライドの背景で差を付ける3つの方法を解説します。
   

パワーポイント背景編集1.色をガラッと変える!

1つめは「テーマ」を使わずに、模様なしの1色のべた塗り背景で勝負する方法です。PowerPointを起動すると、最初は白紙のスライドが表示されるので、背景を白一色にしたいときはこのまま使えばOKです。
 
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白い背景はシンプルで、スライドに挿入したさまざまな要素が引き立つ


背景の色を変えるには、「デザイン」タブの「バリエーション」グループの「その他」ボタンをクリックします。
 
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PowerPoint2010では、「デザイン」タブの「背景のスタイル」ボタンをクリックする



表示されたメニューの「背景のスタイル」から変更後の色をクリックします。
 
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一覧にない色は「背景の書式設定」をクリックし、「背景の書式設定」作業ウィンドウの「塗りつぶし(単色)」をクリックして変更後の色を選ぶ


これで、作成済みのスライドとこれから新規に追加するスライドの背景色を変更できました。
 
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背景の色を「黒」に変更した図。「背景のスタイル」機能を使うと、背景色に合わせて文字の色が自動的に変化する


ここでは、「黒」の背景に変更しましたが、黒地に白い文字はコントラストがはっきりして文字が読みやすくなります。文字がストレスなく読めることで内容が理解されやすくなるという相乗効果も生まれます。さらに、背景に模様がない分、文字や画像などの要素をより引き立てることにもなります。

気を付けたいのは、背景の色と文字の色の組み合わせ。背景の色を濃くしたときは文字の色を白、背景の色を薄くしたときは文字の色を黒、といった具合に背景の色と文字の色はセットにして考えるといいでしょう。
 
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薄い色の背景に白い文字の組み合わせは文字が読みづらい

 
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上図と同じ背景色でも、文字の色を黒にすると読みやすい


また、スライドの背景を一色で塗りつぶすと、その分色の面積が増えるため、色の持つ意味が重要になります。スライドの内容にあった色を使うとか、コーポレートカラーの色を使うのもいいでしょう。なお、冷静で落ち着いた印象を与える「黒」や「青」はビジネスシーンでよく使われる背景色のひとつです。

 

パワーポイント背景編集2.印象的な画像を敷く

2つ目は、スライドの背景全体に大きく写真を敷く方法です。プレゼンテーション全体を象徴する写真を使えば、唯一無二のデザインになります。

このとき、どんな写真を使うかでデザインの完成度が左右されます。新製品案内のプレゼンテーションであれば新製品の写真やイメージ写真、旅行の企画書であれば現地の写真といったように、プレゼンテーションの内容をイメージしやすい横長の写真をパソコンに保存しておきます。

写真の準備ができたら、表紙のスライドを表示して、「デザイン」タブの「背景の書式設定」ボタンをクリックします。
 
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PowerPoint2010では、「デザイン」タブの「背景のスタイル」ボタンから「背景の書式設定」をクリックする


「背景の書式設定」作業ウィンドウが表示されたら、「塗りつぶし(図またはテクスチャ)」をクリックし、「図の挿入元」の「ファイル」ボタンをクリックします。
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PowerPoint2010では、「背景の書式設定」ダイアログボックスが表示される


「図の挿入」ダイアログボックスが表示されたら、写真の保存先とファイル名を選択して「挿入」ボタンをクリックします。
 
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ここでは、横浜のイベントに合わせて横浜の風景写真を使う


これで、1枚目の表紙のスライドの背景に大きく写真が表示されました。わざわざスライドのサイズに合わせて写真を加工しておかなくても、自動的にスライドのサイズに合うように写真の縦横比が自動調整されます。あとは、写真の色合いに合わせて、文字の色や位置を調整すればOKです。
 
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写真がスライドの背景として表示された。ここでは、文字の色とフォント、位置を調整して、空の部分にタイトルが収まるようにした


スライドの背景に写真を大きく表示するとインパクトがあり、聞き手の関心を集める効果は絶大です。だからこそ、1枚目の表紙のスライドや、新製品を紹介するスライドなど、ここぞというスライドに1か所だけ使いましょう。すべてのスライドの背景に写真があると、肝心の内容が読みづらくなってしまうからです。テーマが適用されているスライドでも、同じ操作で1枚目のスライドの背景だけを写真に変更して使えます。

 

パワーポイント背景編集3.ロゴを透かし文字でデザインする

3つ目の方法は、スライドの背景に透かし文字を入れる方法です。「社外秘」とか「見本」といった文字を透かし文字にすることもできますが、ここでは、会社のロゴ画像を透かし文字にして、デザインの一部として挿入します。

すべてのスライドにロゴ画像を入れるには、「表示」タブの「スライドマスター」をクリックして、スライドの設計図である「スライドマスター」を表示します。
 
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スライドマスターで背景に画像を挿入すると、自動的にすべてのスライドに同じ画像が反映される


スライドマスター画面の左側には11種類のレイアウトごとのマスターが表示されます。すべてのレイアウトに共通の操作は、一番上のマスターを使います。一番上のマスターをクリックし、「挿入」タブの「画像」ボタンをクリックします。
 
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PowerPoint2010では、「挿入」タブの「図」ボタンをクリックする


「図の挿入」ダイアログボックスで、ロゴ画像の保存先とファイル名を指定して「挿入」ボタンをクリックします。
 
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使用する画像はあらかじめパソコンに保存しておく

 
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スライドマスターにロゴ画像が挿入できた


ただし、スライドの背景として使うには画像の色が濃いので、背景の白に馴染むようにロゴ画像の色合いを薄くします。画像が選択されている状態で、「図ツール」-「書式」タブの「色」ボタンをクリックし、一覧から「ウォッシュアウト」をクリックします。
 
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単純にすべてのスライドに会社のロゴを表示する場合は、元のままの色でよい


ロゴ画像が半透明な色合いに変わったら、画像のサイズや位置を調整します。最後に「スライドマスター」タブの「マスター表示を閉じる」ボタンをクリックします。
 
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ここでは「イオン」のテーマを適用したスライドの右上にロゴ画像をデザインとして配置した


通常のスライドに戻ると、スライドの背景にロゴ画像が淡く表示されているのが確認できます。この画像は背景の一部なので、新しいスライドを追加しても背景として常に表示されます。
 
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ロゴ画像をスライドの背景の透かし画像として設定できた

 
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スライドにSmart Artの図表を挿入した図。透かし画像なので圧迫感がない


スライドの背景はあくまでも脇役です。どの方法を使う場合でも、スライドの主役である文字やグラフなどを引き立てるための色や画像を選ぶように心がけましょう。

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