お風呂のお湯も除菌したい!入浴時や残り湯洗濯も安心
お風呂のお湯を自動で除菌してくれるガス給湯器が登場しました。入浴時はもちろん、雑菌の繁殖や臭いが気になる残り湯洗濯にも安心して使えます。追い炊き付き給湯器は元々お湯を循環させて沸かすため、その際にUV除菌をしてしまうと言う画期的なアイデアです。
トイレもキッチンも除菌ができる時代、でもお風呂は?
最新の住宅設備は掃除のしやすさ、汚れにくさが大きく進化しています。使うたびに除菌して黒ずみを防いでくれる便器や、水栓金具から除菌水が出てまな板や布巾の除菌ができるキッチン、歯ブラシを除菌水で洗える洗面台もあります。水道水から生成する除菌水がでる水栓がついたキッチン。まな板や布巾、包丁などの除菌もこれで楽にできる(TOTO)
ところが浴室となると、掃除がしやすかったり、乾燥させたりといったことはできても、お湯を除菌するとなるとなかなか難しい問題でした。
日本では入浴の際、たっぷりとお湯をたたえた浴槽に、ゆったり浸かる習慣があり、同じお湯に家族で順番に入ったり、残り湯を洗濯に使ったりすることもあります。そんな時、やっぱりちょっと気になるのが雑菌のこと。より清潔であることを求める人が増えた時代だからこその悩みとも言えます。
お風呂の残り湯を利用しない理由は、雑菌が気になるから
一般的な家庭用の浴槽に入っているお湯の量は約200リットルです。かなりの量ですから、残り湯を再利用できれば水道光熱費の節約になりますし、エコでもあります。住宅設備機器メーカーのノーリツによると、残り湯の使い道として、約50%が洗濯に使っているとのデータがあり、かなりの人が再利用をしていることがわかります。Q:残り湯は何に利用しますか?のアンケート結果(2016年:n=2000、ノーリツ調べ)
しかし残り湯洗濯で気になることと言えば雑菌による臭いです。同アンケートで、利用しない約35%の人にその理由を聞いたところ、1位は「雑菌が気になるため」でした。
キレイにするために洗濯をするわけですから、雑菌が繁殖したお湯で洗うのはやはり抵抗があると言う人も少なくないようです。また部屋干しをすると乾くのが遅いこともあり、雑菌が繁殖していると臭いが強く感じられるのも気になります。
そんな悩みを受けて開発、発売されたのが、自動で除菌ができるガス給湯器です。給湯器でお風呂のお湯を沸かす仕組みを考えれば、なるほど!なアイデアでお湯の除菌ができます。では早速、どのような仕組みで除菌するのか、ご紹介しましょう。
お湯を沸かす際の循環を利用して、自動で除菌する給湯器
ガス給湯器でお風呂の追い炊きをする際は、浴槽と給湯器の間を繋ぐ細いパイプを使ってお湯を循環させ、冷めたお湯を給湯器で暖めてまた浴槽へ戻す、という仕組みになっています。つまり、浴槽のお湯は給湯器の中を何度も通過する仕組みになっています。そこで給湯器にUV除菌ユニットを搭載し、通過するお湯にUVランプで紫外線を照射すれば、お風呂のお湯を除菌することができると言うわけです。
この機能が搭載されているのは、ノーリツの高効率ガスふろ給湯器GT-C62シリーズプレミアムで、浴室に入ると自動でセンサーが検知、所定時間後にお風呂のお湯を自動でUV除菌します。
残り湯を洗濯に使う場合は、入浴後のお湯に一定時間ずつUV運転をして、菌の増殖を抑制します。使用環境により結果は異なりますが、実験の結果、14時間後の菌を除菌有りと無しで比較したところ、99%以上の除菌効果が認められました。
もちろん、UV除菌で全ての菌が抑制できるわけではなく、また汚れを落とすものではありませんが、菌による濁りも軽減できるため、入浴も洗濯も気持ちよくできそうです。
残り湯の菌が軽減されれば、部屋干しの臭いも抑制
残り湯の菌が抑制されると、実際どれほどの効果があるのかを表したのが下のグラフです。UV除菌をした場合としない場合で、部屋干しの8時間後に洗濯物の臭いを比較、菌が少ないほうが臭いが軽減されていることがわかります。もちろん、これらは特定の条件下における実験結果ではありますが、どうせお風呂を沸かすのであれば、こんな機能が付加された給湯器を選んでおけば、毎日気持ちよくお風呂に入ることができ、また残り湯洗濯の快適度が上がります。
給湯器の交換時にはあわてず、機能をじっくり確認して
給湯器は普段あまり目にすることが無く、住宅設備の中ではどちらかと言うと地味な存在です。しかし給湯器の性能は生活の快適性に直結しています。例えば、光熱費は給湯器の性能に大きく左右されています。家庭で使うエネルギーの中でもお湯を沸かすために使うエネルギーはとても大きく、省エネタイプかそうでないかで光熱費が変わります。
それ以外にも、家族の健康を守るための機能がついたガス給湯器もあります。寒い日に熱いお湯にザブンと入れば、体に大きな負担がかかり健康に良くありません。
そこで浴室の温度を検知するセンサーが付いていたり、最初はちょっとぬるめで入浴を検知してから沸きあげる機能、浴槽の中で具合が悪くなってしまった場合に備えて、外から入浴時間をモニターできるリモコンなどもあります。
ガス給湯器の交換のタイミングは、本来は10年おきが理想ですが、実際は壊れてから慌てて交換する人が多いことでしょう。実はガイドYuuも年末に故障し大変慌てたことがあります。
慌てて選ぶと、このような便利な機能を見逃してしまうだけでなく、後々に控えている浴室リフォームで困ったことになることもありますので注意が必要です。給湯器の交換の際には、ぜひその機能に注目して、暮らしに役立つ給湯器をしっかり選んで、快適に暮らしましょう。
給湯器が故障した際、どうすれば後悔無く選ぶことができるのか、下記で詳しくご紹介していますので、あわせてご覧ください。
また給湯器の交換はお風呂のリフォームと同時に行うケースも多くあります。お風呂のリフォームで押さえておきたい大事なポイントは下記でご紹介しています。
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