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既婚者の嘘。「独身だ」を信じて付き合って…

既婚者の嘘 独身と信じて付き合って

既婚なのに独身と偽られ、それを信じて付き合ってしまった女性がいる

記事「好きな人が既婚者だった。諦めて忘れる方法は?」に続き、既婚者だと知らずにつきあってしまった話だが、今回は彼が「独身だ」と偽っていたケースを見てみたい。

 

出会ってすぐに「バツイチだけど」と偽っていた

アスカさん(33歳)が、彼に出会ったのは仕事関係のセミナーだった。たまたま初日に隣り合って座ったのが彼。初日は挨拶程度だったが、翌日も同じ席に座り、仕事のことなどを話した。感じのいい人だというのが彼女の印象。3日連続のセミナーが終わったとき、数人で食事をすることになり、彼女は彼の隣へ。

「個人的なことも少し話したりして、とても楽しい時間を過ごしました。帰りがけ、『このまま帰るのもさびしい。どこかで軽く一杯』ということになり、彼とふたりでバーへ。彼は3歳年上、離婚して今は独身だと話していました。子どもはいない、と。その場で、『バツイチだけど、つきあってもらえませんか』と言われたんです」

彼の行動はなかなか素早い。彼女も頷いた。

「恋愛は久々でしたし、最初からバツイチだと言ってくれて『オープンな人なんだな』とむしろ好感度が上がりました。つきあうようになってからは、外でデートして私の部屋に帰るのがパターンになりました。彼は『離婚して実家に戻ったので、家にはまだ連れていけない』と。私も結婚を焦っているわけではないし仕事も忙しいので、うちに来てもらったほうがありがたかった」

 

腑に落ちない点もあった

ただ、今思えば、なんだかおかしいと思う点もあった。

「つきあって半年ほどで12月。クリスマスが土曜日だったので、どうすると尋ねたら、クリスマスは親がキリスト教信者なので家で静かに過ごすんだ、と。『オレは信者じゃないんだけど、今は一緒に住んでいるから』って。ふうん、と言うしかありませんでした。年末年始はと聞いたら、親と旅行にいくって。ふだん親孝行できないし、まだ離婚して1年たってないからと。納得できるようなできないような複雑な感じでした」

その件を除けば、あとは週に1度はデートし、週末にときどき泊まっていく形で関係は続いていった。

「彼と一緒に映画や芝居などにもよく行きました。あるとき劇場で彼の知り合いに会ったんですが、彼は紹介してくれなかった。『ごめん、ちょっとめんどうな人に会ったから挨拶だけしてくる』と。私の存在は彼にとってまだそれほど重くはないんだなと思っていました」

あー、そういえばと彼女は続ける。

「彼に年賀状を出したいから住所を教えてと言ったときも、離婚したばかりで女性から年賀状が来ると親が心配するからと、ヘンな理由を述べていましたね」

いくつかおかしなことはあった。それでも、まったくおかしな言い訳でもなかったので、なんとなく受け入れてしまったのだ。

 

彼が逆ギレ、二重にショックを受けて

『あなたは彼とはどういう……』彼の知り合いに声を掛けられて……。

『あなたは彼とはどういう……』彼の知り合いに声を掛けられて……。

彼が既婚だとわかったのは、つきあってから1年ほどたったころ。

「また劇場で彼の知り合いという人に会ったんです。すると彼がいない隙に、その人が私に近づいてきて、『あなたは彼とはどういう……』と言葉を濁しつつ聞いてくる。つい『おつきあいしていますが』と答えると、『それは彼が結婚していると知ってのことですか』って。びっくりして声も出ませんでした。その人は『私は彼の妻の親戚なんです。このところ彼の様子がおかしいという話を聞いていて。演劇関係の仕事をしているものですから、彼にはよくチケットを頼まれて』と。何度か劇場で私を見かけていたらしいです。親戚がいるに違いない劇場に私を連れていくなんて、彼は何を考えていたんだろうと思うんですが」

ともあれ、それを聞かされた彼女は芝居どころではなくなった。頭ががんがん痛くなって眩暈がしたという。彼を見つけると、駆け寄って「結婚してるってほんと?」と大きな声で叫んだ。

「彼もあたふたしながら、その話はまたあとでしようって。『冗談じゃないわよ』と私はそのまま劇場から出ていったんです。彼は追いかけてきて、『本当に離婚するんだよ、オレの気持ちの中ではもう離婚しているも同然なんだ』って。ものすごく必死で訴えるから、ちょっと気持ちが動いたんですが、とりあえず今日はひとりにしてと帰りました」

帰ってからよく考えた。クリスマスなどいくつか腑に落ちない点があること、離婚同然という言い方もおかしい。別居しているなら別居していると言えばいい。

夜中に彼に電話をかけてみたが、電源を切っているらしくつながらない。それまで夜中に彼からかかってきてばかりで、彼女から電話したことはほとんどなかったことにも気づいた。

「翌日、仕事帰りに彼に会いました。正直に言ってほしい、結婚していて離婚するつもりなどないんでしょ、と。すると彼はいきなり逆ギレ、『おまえが男をほしそうにしてたから、かまってやったんだよ』と怒鳴って去っていきました」

二重のショックだった。どうして自分がそんなひどいことを言われなければいけないのかわからない。彼女はパニックに陥り、突然、過呼吸になってそのまま救急車で病院へ搬送された。

 

慰謝料でひとり旅、2年が過ぎても「今でも腹立たしい」

「明け方、病院で目を覚ましました。悪夢を見ているかのようだった。担当してくれた先生に、思わず泣きながら全部話してしまいました。女医さんだったんですが、すごく親身になって聞いてくれて。友人が弁護士をやっているから相談したらどうかとまで言ってくれたんです」

彼女は弁護士に会い、彼を訴えると内容証明の郵便を送ってもらった。半年ほどかかって手にした慰謝料は100万円にも満たなかった。

「そのお金で、ヨーロッパへひとり旅してきました。何もかも洗い流して気分転換。あれから2年、彼のことを考えると今でも腹立たしいけど、生々しさは徐々に薄らいでいます」

おそらく一生忘れられない傷になるだろうと彼女は言う。だがそれもまた人生、とも言った。既婚者が独身だとウソをつくと、次々にウソを積み重ねることになる。人の愛情をウソで塗り固めようとする彼の言動はやはり卑怯である。

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