生理中の筋トレやジムは休むべき? 激しい運動をしてはいけない理由
生理痛軽減やストレス解消にも効果的な生理中の運動。でも激しい運動や筋トレは控えた方がベターです
運動することは、生理中であっても特に問題のあるものではありません。ただし、生理中は出血を伴うため、貧血傾向になりがちだといわれています。食事などで鉄分を意識して摂ることはもちろんですが、あまりにも激しい運動をしてしまうと血流が筋肉へ優先されてしまい、貧血によって気分が悪くなったり、立ちくらみを起こして倒れてしまったりすることも考えられます。有酸素運動であってもペースアップしたジョギングは避け、運動しながらでも会話ができる程度のの運動強度でジョギングやウオーキングを楽しむようにしましょう。
水泳についてはどうしても入る必要がある場合を除き、なるべく避けておいたほうがいいでしょう。運動そのものは問題ありませんが、体が貧血傾向であること、出血を伴うため、外部からの雑菌などが入りやすくさまざまな問題が生じやすいことなどを考えると、生理が終わってから水泳を再開する方がベター。どうしても入る必要がある場合は入水直前に清潔なタンポンを使用し、水泳後はすぐにナプキンに取り替えましょう。
またスタジオなどで行うホットヨガも高い室温のもとで体を動かすことになるため、体力的に大きな負担をかけてしまいがちです。大量に汗をかくことで脱水や貧血などを起こしやすくなることも考えられるため、できれば生理中は控え、生理が終わってから参加するようにしましょう。
生理中の軽い運動は生理痛の緩和・ストレス軽減にも効果的
生理中だからといって運動そのものは制限されるものではありません
運動は体を動かすことで全身の血流をよくし体を中から温めるため、生理痛を軽減させる効果が期待できるといわれています。また適度に体を動かすことが心身のリフレッシュにもつながり、気分が沈みがちな生理中特有の精神面に好影響をもたらすことも見込めます。出血が特に多い2日目などは体調と相談しながらになりますが、短時間の軽い運動は、ぜひ積極的に行っていくようにしましょう。
生理前は食欲・体重が増加傾向になるが、激しい運動・ダイエットはNG
生理前は食欲が増しますが、これは自然な体のメカニズム。過度なダイエットは控えましょう
生理が終わると黄体ホルモンは減少し、過度な食欲もおさまりますので、それまでは体重が増えたとしても自然な体のメカニズムであるととらえておきましょう。
生理中におすすめの運動……自宅でできる簡単エクササイズ
生理中でも手軽にできて、生理痛の緩和が期待できるエクササイズをいくつかご紹介しましょう。腹圧を適度に上げるエクササイズは生理前から行うことで、生理中を快適に過ごすことも期待できます。■内転筋のストレッチ
骨盤と股関節周辺部のストレッチを行うことで下肢への血行を改善する
■ネコのポーズ
骨盤を動かし、股関節周辺部の動きをよくして腹部に適度な刺激を与える
■お尻を持ち上げるヒップリフト
寝転がった状態からお尻を上げると生理時特有の腰痛改善が期待できる
■自重スクワット
和式トイレに座るイメージでしゃがみ込むスクワットは腹圧を高め、腹部痛改善にも役立つ
生理中は心身ともに不安定な状態ですので、過度にストレスをかけるような運動やエクササイズは控え、手軽にできるものを上手に取り入れましょう。生理中の不調を上手に少しでも和らげられるよう、ご自身にあう最適なエクササイズを見つけてみてください。
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