化粧したままダイビングできる?
これからダイビングを始めようと考えている女性からの質問で多いのが、「ダイビングのときに化粧はどうするの?」というもの。ダイビングのときはどうしても顔が濡れるので、化粧をしていても崩れてしまいます。また、ファンデーションなどを塗りすぎると、マスクがずれやすくなったり、マスクが曇りやすくなる原因にも。そのため、ダイビングをするときは「すっぴん」がベストなのですが、「初めて会う人もいる中で、すっぴんはちょっと……」と、ダイビングを楽しむうえでのハードルになっていることも少なくないようです。
おすすめは肌色日焼け止め
そこでおすすめなのが、ウォータープルーフの“肌色”の日焼け止め。がっつり化粧をして潜ると、水中で白光りして「バカ殿」のようになってしまいがちなのですが、肌色の日焼け止めを適量塗れば大丈夫。気になるくすみなどを消す化粧効果があるだけでなく、日焼け止め効果もあるので、ダイビングに最適です。最近では、オールインワンコスメとして人気のBBクリームで、UV効果の高いものを使う女性ダイバーも多いようです。日焼け止めを塗る際に注意したいのは、ベタベタと塗り過ぎないことと、マスクのスカートなどが触れる部分には極力薄く塗ること。日焼け止めに含まれる油分でマスクがずれやすくなってしまうほか、マスクが曇る原因にもなります。また、レンタルのマスクの場合、スカートなどに化粧がついてしまうと、迷惑になるので注意しましょう。
加えて、使用する日焼け止めが、海にやさしい材料でできているかも確認しておきましょう。多くの日焼け止めに含まれる化学物質「オキシベンゾン」が、世界各地のサンゴ礁に大きな被害を与え、その存在を脅かしているという研究論文があり、海を愛するダイバーとしては使用を避けたいところ。
そのほか、アボベンゾン、オクティノセート、エチルヘキシルメソキシセノテート、ホモサレート、オクティサレート/オクトクライレーンが、サンゴに非常に有害な成分といわれています。これらのサンゴに有害な日焼け止めは使わず、海にやさしい成分で作られた日焼け止めを使うのがベスト。見た目はもちろん、心もきれいな「ダイビング美人」を目指したいですね。
まつげエクステで“マスク美人”に
水中できれいに見せるもうひとつのポイントは「まつげ」。マスカラやアイライナーなどの化粧は、水に濡れると落ちてしまい、パンダ目のように顔が汚れてしまったり、目に入って痛みの原因になったりすることも。ウォータープルーフのマスカラやアイライナーもありますが、化粧をしていなくても、まつげで目元がパッチリしているだけで、見た目の印象は劇的に変わります。つけまつげだと、水に濡れるとはがれてしまいやすいので、まつげエクステがおすすめ。長すぎると、まつげがマスクに当たってしまったり、視界を遮ってしまったりする可能性もあるので、11~12ミリより短くしておくようにしましょう。 あとは、ウォータープルーフのアイブロウで眉を描き、UV効果のあるリップクリームをつける程度で準備はOK。何もしない「すっぴん」の状態に比べれば段違いの効果で、水中での写真映りもばっちり!安心してダイビングを楽しむことができるはずです。
なお、せっかくここまで準備しても、マスクのストラップをきつく締めすぎると、目がつりあがったり、マスクの跡が顔にばっちりついてしまい、化粧うんぬん以前の話になってしまいますので、マスクの正しいつけ方(参考「これで完璧!水中マスクの選び方」)もしっかりとマスターしておいてくださいね。
“おばけ”にならないよう、髪はまとめておく
髪の毛が長いと、水中で海藻のようにユラユラと漂い、まるで“おばけ”のように見えてしまうことも。せっかくの楽しいダイビングの思い出を水中写真に撮っても、おばけのように写っている自分では台無しです。ポニーテールやお団子ヘアにするなど、長い髪は後ろでまとめておくのがベストですが、注意したいのはマスクストラップの位置。マスクがぴったりとフィットするストラップの位置を確認し、そこに重ならないように髪をまとめるといいでしょう。縛りが緩いと水中で解けてしまう可能性もあるので、太めのゴムでしっかりと束ねておくことがおすすめです。また短めの髪や前髪も逆立ってしまうので、ピン留めやパッチ留めをしておきましょう。カチュームやバンダナ、ヘッドバンドなどを使う手もあります。前髪がマスクのスカートの間に挟まると、マスク内に水が入ってくる原因にもなるので、きちんとケアしておきたいですね。
バイオジェルネイルで爪の保護&おしゃれ
長い爪やスカルプを使ったネイル、ゴテゴテのデコレーションをしたネイルは、安全面や環境面を考えるとダイビングにおすすめできませんが、ジェルネイルなら問題なし。むしろ、ダイビング時に傷つきやすい爪をジェルネイルによって保護することができます。通常のジェルネイルは紫外線に弱く、変色しやすいので、バイオジェルネイルがおすすめ。水中でも上手におしゃれを楽しんでくださいね。【関連記事】