バツイチ女性との結婚は初婚男性にとってアリ? ナシ?
バツイチ同士、初婚と再婚など結婚の形は多様化している
これまで記事にしてきたように、再婚の重要なファクターとして「年齢」や「子どもがいるかどうか」があります。そこで今回の記事では、初婚男性にとってバツイチ女性は結婚相手としてどうなのか、というテーマで再婚がしやすさなどを見ていこうと思います。
<目次>
結婚相手の婚姻歴にこだわらない人が半数以上
まずは、結婚相手の婚姻歴を気にするかどうかという調査があるので、それを紹介します。結婚情報サービスなどを手がける株式会社IBJが「結婚相手の理想の婚姻歴」をリサーチしたところ、男性の45.1%、女性の45.2%が「初婚にこだわる」と回答しました。一方で、男女ともに53.2%が「再婚でもOK」もしくは「婚姻歴は気にしない」と回答しています。
男性編:IBJが調査した「結婚相手の理想の婚姻歴」(グラフはPRTIMESより)
【男性】※太字の合計(再婚OK~気にしない)が53.2%
初婚にこだわる 45.1%
再婚(子なし)OK 34.2%
再々婚以上(子なし)OK 3.5%
再婚(子あり)OK 3.9%
再々婚以上(子あり)OK 0.5%
気にしない 11.1%
その他 1.7%
女性編:IBJが調査した「結婚相手の理想の婚姻歴」(グラフはPRTIMESより)
【女性】 ※太字の合計(再婚OK~気にしない)が53.2%
初婚にこだわる 45.2%
再婚(子なし)OK 37.2%
再々婚以上(子なし)OK 2.4%
再婚(子あり)OK 4.4%
再々婚以上(子あり)OK 0.2%
気にしない 9.0%
その他 1.5%
上記は20代~40代の未婚男女(男性316名、女性312名、合計628名)を対象にした総合的な結果で、年代によっても異なる結果が出ていました。実際、40代後半のみの調査になると、初婚にこだわる男性は32.4%、初婚にこだわる女性は10.0%にまで減り、再婚OKもしくは気にしない男性は66.2%、女性は90.0%にまで増えるのです。
婚姻歴にかかわらず、相手の「過去」を気にする男性
昔ほどではないにせよ、相手の女性の過去を気にする男性が多いのは事実です。これは婚姻歴というよりも「男関係が派手かどうか」という視点です。男性は女性に清潔感や清らかさ、素直さなどを求める傾向があるので、「結婚した経験がある」ことを、「男性との関係が多い」と解釈し、それだけで引いてしまう人も少なからずいるものです。
また、男性の場合は「前の旦那さんと自分を比較されてしまうのでは?」という気持ちから積極的になれないというケースもあります。「前の旦那さんはどんな方だったんだろうか」「自分が他の男性と比較されてガッカリされたら嫌だ」などと、妄想をふくらませて目の前のチャンスを逃してしまうこともあります。特に、結婚をして生活を共にしたのであれば、経済力だけではなく、男性としての魅力をも比べられてしまうのではないか、そうなれば自分のプライドが傷つくのではないかといことを不安視してしまうのです。バツイチ女性が初婚男性と結婚したいと思った場合、その不安を払拭するように努め、前の旦那さんの影をちらつかせない努力は必要になるでしょう。
一方で女性は、年齢を重ねるごとに結婚相手として許容できる相手の年齢も上がっていくので、前述のとおり40代後半になれば90%の方が婚姻歴を気にしないと回答しています。「年齢を重ねれば婚姻歴のある人だって増えてくる」という考えで、より寛容になれるのでしょう。
「バツイチ女性は結婚相手として魅力的」という婚活現場の声
一方で、婚活現場では、バツイチ女性には初婚女性にはない魅力があると言う人は少なくありません。前回の結婚生活が破たんしたことを、自分が原因でない場合でも、何かしら教訓にして活かそうとするからです。女性として「もう一度恋をしよう」という気持ちから自分磨きをしたり、妻として努めてきたことから自然に相手への気遣いがにじみ出たりすることが、同年代の独身女性と比べると「結婚したい相手」の条件に当てはまりやすいこともあるのでしょう。また、バツイチ女性の方が落ち着きがあり、忍耐力がある、と感じている男性もいます。すぐに挫折をしないというか、芯の強さがあるイメージを持っているようです。前の結婚生活で辛い経験をしてきた分、「あのときに比べれば……」という気持ちで、次こそは離婚をしないと決意したうえで婚活や再婚をしている方が多いので、2回目の離婚はしにくいと考えることもできます。
「バツイチ子持ち女性」を望むけれど子どもができない男性も
バツイチ女性との再婚はOKであっても、「子どもがいるかどうか」については、考え方が大きく変わってきます。結論からいえば、子どもがいない方が再婚はしやすくなります。男性は、いきなり父親になることに抵抗があり、他人の子どもを育てたくないと思う傾向があるからです。子育てにはお金がかかります。経済的に余裕があればいいのですが、他人の子のために多額の学費を出すのか……と考えてしまうのです。
また、子どもに対して責任が出てくることも、精神的に辛いと感じてしまいます。「自分の子どもならまだしも……」という気持ちが根底にあるので、それを払拭するのはお金があったとしても大変なハードルになるものなのです。
一方で、自分の年齢や身体的な理由で、子どもができないという場合には、バツイチ子持ちの女性との再婚を希望する男性も多くなります。愛する女性の子どもなのだからと考えられるかどうかも、大きなポイントになってくるでしょう。
いずれにしても結婚相手については、婚姻歴というよりも、その人の性格や経済力、親との同居など複数の要因が絡んでくるといえます。
たとえば、いくら初婚であっても収入が少なく経済的に不安定であったり、借金を抱えていたりすれば、男女ともに積極的に結婚したいと思う人はあまり多くないでしょう。また、ある程度の年齢になると、親との同居の際に介護の問題も出てくるので、そういった社会的な問題を踏まえて相手を決めて行く時代になっていくといえます。
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