お金持ちがどんどん金持ちになる理由って?
皆さんこんにちは、ロバート・キヨサキです。お金と投資の勉強は進んでいますか?前回は、「老後の資金」の作り方について基本的な考え方と方法をお伝えしました。あなた自身の人生にとって大事なことなので、時々読み返して忘れないようにしてくださいね。さて今回は、急いでお知らせしたいことが2つあります。
1つは、私の新刊が発売されます。『金持ち父さんの こうして金持ちはもっと金持ちになる~本当のファイナンシャル教育とは何か?~』(筑摩書房)です。
『金持ち父さん 貧乏父さん』から20年
私が著書『金持ち父さん 貧乏父さん』を米国で出版してから早20年が過ぎました。その間に、私たちの国も私たちの生活も、そして世界もずいぶんと様変わりしました。しかし、お金のしくみの基本は変わっていません。金持ち父さんが教えてくれた通りです。お金を自分のために働かせ、お金の心配がなくなった状態、つまり「経済的自由」を手に入れるには、あなた自身が「ファイナンシャル・リテラシー(お金の読み書き能力)」を身に付ける必要があります。これは、お金の言葉を理解し、数字を読み解く基本的な能力です。
その中でも最も重要なのは「キャッシュフロー」という言葉です。「お金の流れ」という意味ですが、『金持ち父さん』シリーズの読者の皆さんはご存じのように、その流れが読めるようになり、流れを自分に有利になるように変えることができれば、金持ちへの道が開けます。
『金持ち父さん 貧乏父さん』から20年を経た今、世界中で貧富の差が拡大し、富める者はますます富み、貧しき者はますます貧しくなっています。米国では、多くの中流層が貧困層に没落していきました。あなたはどのように実感していますか?
明暗を分けているのは、そう、「ファイナンシャル教育」です。お金の読み書き能力がなければ、お金がポケットから流れ出て、政府や銀行、ウォール街(金融商品への投機)に吸い上げられていくのをどうすることもできないのです。
本当のファイナンシャル教育を身に付けよう
金持ちがもっと金持ちになっていくのはなぜでしょうか。その最大の理由は、彼らが「キャッシュフローのコントロールに精通しているから」です。彼らは、「本当のファイナンシャル教育」を身に付けているのです。その教育には、いまお話した「ファイナンシャル・リテラシー」に加え、「ファイナンシャルIQ」があります。ファイナンシャルIQとは、「お金の問題を解決する能力」です。米国の多くの家庭では、急な出費が生じたときに支払えるのは400ドル(約4万5千円)もないそうです。
つまり、平均的な米国人のファイナンシャルIQは400ドル以下ということです。これが、ドナルド・トランプ大統領のようなレベルの金持ちなら、自分のポケットマネーから2500万ドル(約28億円)でもすぐに出せるでしょう。
裕福な金持ちがますます金持ちになっていくのは、彼らのファイナンシャルIQが非常に高いからです。彼らは、普通の人にとっては負債となる借金や税の優遇を利用して資産を買っています。この新刊では、彼らの方法をあなたにも理解できるように易しく説明しています。ぜひ手にとってみてください。
「リッチダッド・カンパニー」の使命とは
そして2つめのお知らせは、日本での講演会出演に先立ち、10月17日(火)に新宿の紀伊國屋ホールでミニトークとサイン会を開催します。詳しくは、「金持ち父さん」日本オフィシャルサイトのお知らせをご覧ください。私の教育会社「リッチダッド・カンパニー」の使命は、「人々の経済的な幸福度を向上させること」です。一人でも多くの方に、金持ち父さんが私に教えてくれたこと、そして私が自分の体験を通じて学んだことをお伝えするために、私は日々、あらゆるメディアを通じて情報を発信し、世界各地で講演をしています。この機会に日本の皆さんにお会いするのを楽しみにしています。
今あなたがお金をいくら持っているかは問題ではありません。あなた自身の将来のより良い経済状態のために、今あなたが何をするかが問題です。少しずつでいいので毎日続けることが大事です。お金について楽しく学びましょう!
★金持ち父さんのエッセイは次回に続きます!
★ロバート氏の連載を第1回から復習したい方はコチラへ!
「貧乏父さんが金持ち父さんに変わる新常識」第37回目まで好評配信中!
教えてくれたのは……
ロバート・キヨサキ氏
「金持ち父さん」日本オフィシャルサイト
http://www.richdad-jp.com/