投資でお金を増やす人になる連載/金持ち父さんロバート・キヨサキ氏直伝!貧乏父さんが金持ち父さんになる新常識

金持ち父さんが教える不動産バブルへの注意点

リーマンショックから10年経ち、ふたたび住宅バブルの米国。『金持ち父さん 貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキ氏が、金利引上げに伴う市場の変化などを解説し、不動産バブルへの注意点と生き抜く術を伝えます。

あるじゃん 編集部

執筆者:あるじゃん 編集部

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「リーマンショック」から10年…

皆さんこんにちは、ロバート・キヨサキです。今年も早4カ月が過ぎました。年の初めに立てた目標と計画は予定通りに進んでいますか? このあたりで一度振り返ってみましょう。あなたが今どんな状況にあろうと「行動し続けることが大事だ」ということを覚えていてください。

不動産バブルの注意点とは

不動産バブルの注意点とは


さて今回は、歴史は繰り返すものだということと、経済的な大嵐が到来したときに私たちはどのようにして身を守ればよいかということについてお話します。

皆さんは、2007年から2008年にかけて起こった世界的な金融危機「リーマンショック」をよもやお忘れではないと思います。あれからちょうど10年です。

返済能力のない人々に金融機関がお金を貸し付けて住宅ローンを組ませ(サブプライム問題)、不動産バブルが起きました。それが弾け、米国市場は未曽有の暴落に見舞われたのです。回収不能となった債権が無数の金融商品に組み込まれていたため、その影響は瞬く間に全世界に波及し、あやうく第2の「大恐慌」を引き起こすところでした。

膨らみきったチューインガムは必ず弾ける

バブルを引き起こす要因とは何でしょうか。それは次の2つです。

1.価格の高騰
米国の住宅価格は1990年代半ばから2006年7月にかけて急騰し続けました。住宅物件は、リターンが大きいにもかかわらず安全な投資だと思われていました。ラスベガスやフェニックスなど、1年間の価格上昇率が40%に達した都市もありました。

2.低金利
2000年代初頭のITバブルの崩壊と911(同時多発テロ)を受けて、FRB(連邦準備制度理事会)は金利を大幅に引き下げ、長年にわたり低金利を維持しました。簡単に借金ができたので住宅を高値で買った人が大勢いましたが、結局はローンの支払いができなくなりました。

膨らませたチューインガムは、最後には必ず弾けます。バブルも同じです。価格が天井を付けると市場は暴落し、所有者や投資家が手放した抵当流れ物件の増加率は、2008年には81%を超えました。

歴史は繰り返す

哲学者ジョージ・サンタヤーナは、「過去に学ばない者は、同じ過ちを繰り返す」という名言を遺しています。米国では、今また不動産バブルの崩壊が迫っているのではないかとささやかれ始めました。気になる兆候を見てみましょう。

1.平均住宅価格は前回のバブル最盛期よりも高く、価格も全体的に2006年7月のピーク時の価格を6.3%上回っています。

2.金利の引き上げによって住宅の需要が急落する可能性があります。まだまだ低いとはいえ、1月には3.95%だった30年固定金利の平均値が先週は4.42%になりました。金利が高くなれば物件は減ります。所有者が、低利で買った物件を手放すのを嫌がるからです。

3.2017年から物件の在庫は低い状態が続いています。買主や投資家にとっては、ここ数年では最も競争が激しい状況になっています。ラスベガスの住宅価格は再び急騰しており、全国の価格を上回っているアトランタ中心部の住宅物件は、この3月、その83.2%が売出し価格より高値で売れたそうです。

しかし私は、これらの兆候をもって今がバブルの真っ最中だとか、もうじきバブルが弾けるなどと言うつもりはありません。ただ、「歴史は繰り返す」という事実を強調しておきたいと思います。だからこそ今、備えをすべきなのです。

まずファイナンシャル教育に投資しよう

今ほど、この先に待ち受ける経済的大嵐に備えるのに良いタイミングはありません。そして「ファイナンシャル教育」が、あなた自身とあなたの大切な人々を守る最強の楯となります。あなたを金持ちにするのは「お金」ではありません。あなたが身に付けた「ファイナンシャルIQ(お金に関する知性)」が、あなたを金持ちにしてくれるのです。

「1ペニーの節約は1ペニーの稼ぎ」という諺に従ってひたすら貯蓄している人は、「貯蓄している人は負ける」という現実を知ってください。あなたが手にしているお金(通貨)は、日々その価値を失っています。お金の仕組みについて、そして「投資」について学んでください。

最も価値ある投資とは、あなた自身に対する投資です。まず、お金に関して本当の知識を身に付けることに、あなたの時間とお金を投資してください。私たちには、国の経済や世界経済、市場をコントロールすることはできないし、バブルがいつ弾けるかを正確に当てることもできませんが、その悪影響を最小限にとどめ、それどころかチャンスをつかんで経済的に繁栄できるようになるための知識と経験は、あなたが自ら好きなだけ学ぶことができるのです。

今あなたがお金をいくら持っているかは問題ではありません。あなた自身の将来のより良い経済状態のために、今あなたが何をするかが問題です。少しずつでいいので毎日続けることが大事です。お金について楽しく学びましょう。

★金持ち父さんのエッセイは次回に続きます!

教えてくれたのは……
ロバート・キヨサキ氏

投資家、ビジネスマン、ベストセラー作家。著書『金持ち父さん 貧乏父さん』にて金持ちがお金について自分の子供たちに教えていること、中流以下の人たちが教えていないことを明かす。労働所得(給料)で生きるのではなく、お金がお金を稼ぎ出す不労所得の重要性を説き、お金教育の一環として『キャッシュフローゲーム』を開発した。

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「金持ち父さん」日本オフィシャルサイト
http://www.richdad-jp.com/

写真/松本英明


※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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