あなたはどっちが欲しい?
さあ、PS4か、ニンテンドースイッチか!
それを追いかけて、ニンテンドー3DSとPlayStation4(以下、PS4)が並んで売れている、という状況になっています。そう、PS4が追いかけているんですね。なので、ニンテンドースイッチが売れることで据え置きハード市場のシェアをニンテンドースイッチがとっている、というよりは、PS4とニンテンドースイッチの両方が売れて据え置きハード市場が久しぶりにとても盛り上がっている、という状況です。
こうなると、年末商戦に向けて、久々に据え置きハードを買ってみるか、というゲームユーザーの方も出てくるんじゃないかと思います。その時、PS4を買うのか、ニンテンドースイッチを買うのか、迷うこともあるでしょう。というわけで、あなたはPS4を買うべき人なのか、ニンテンドースイッチを買うべき人なのか、何を基準に選べばいいのか、お話してみたいと思います。
何はともあれやりたいソフト!
モンスターハンター:ワールドなのか、それともスプラトゥーン2か
すごく簡単な話ではありますが、任天堂のゲームをやりたければ、ニンテンドースイッチで間違いありません。世界中のゲーム関係者に衝撃を走らせた「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」、今大人気の「スプラトゥーン2」。さらに定番の「マリオカート8 デラックス」もあります。2017年後半のラインアップを見ても、2017年9月22日に発売された「ポッ拳 POKKEN TOURNAMENT DX」、10月27日発売予定の「スーパーマリオ オデッセイ」、12月1日発売予定の「ゼノブレイド2」など強力なタイトルが用意されています。
一方で、多彩なメーカーのタイトルがこなれているのはPS4です。PS4の方が発売がだいぶ早い分、大作タイトルがかなり出てくる環境になってきました。
まず東京ゲームショウでも1番人気だったカプコンの「モンスターハンター:ワールド」(2018年1月26日発売予定)、プラットフォームホルダーであるソニー・インタラクティブエンタテインメントの「グランツーリスモSPORT」(2017年10月19日発売予定)も見逃せません。セガの「北斗が如く」(2018年2月22日発売予定)やレベルファイブのRPG「二ノ国II レヴァナントキングダム」(2018年1月19日発売予定)も楽しみです。
もっと言えば、PS4は過去作にもかなり大作がありますから、アトラスの「ペルソナ5」、コナミの「METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN」など、今買って選択肢が多いのはPS4だと言えます。
ゲームを、いつどこでだれと遊ぶか
2つに分離すJoy-Conは多人数プレイの時にとっても便利です
大きなテレビ画面で遊べるのはもちろんのこと、ドックからはずせば携帯機に、さらに本体とコントローラーを分離し、本体をテレビ画面にするTVモードでは、テレビの無いところでも1つの画面を使って複数人対戦ができます。ニンテンドースイッチのコントローラーは、1つのコントローラーを2つに分けて使うことができますので、2人用のゲームを遊ぶ時も安心です。
例えば、通勤通学の行き帰りで遊びたい、家で遊ぶんだけどリビングのテレビを専有したくない、なんていう人はニンテンドースイッチがオススメです。また、ハードがもともと多人数プレイをしやすい設計になっているということは、ソフトもみんなで遊ぶゲームが登場する可能性が高いですし、そもそも任天堂は多人数で遊ぶタイトルを豊富に持っているメーカーでもあります。友達や家族と対戦や協力プレイをしたいという人は、やはりニンテンドースイッチがオススメと言えます。
一方、PS4でも、例えばPS Vitaを使ったリモートプレイなどで、テレビを使わない遊び方もできるので、近い遊び方が全くできないわけではありません。ただしその場合は、知識や手間などが必要になる場合が多いので、ゲームに詳しい方向けということになります。なので、購入前に良く調べておくことをオススメします。
ゲーム以外の機能
PS3ではtorneでしたが、PS4をハードディスクレコーダーとして使う場合はnasneです
特に動画関連の充実はとても素晴らしく、PS4では、NetflixやHulu、Amazonビデオなどの多彩な動画配信サービスが利用できます。周辺機器の「nasne」を使うと、ハードディスクレコーダーとして使うこともできます。「nasne」による録画視聴は非常に快適でオススメです。もちろん、ニコニコ動画やYouTubeなども利用できます。
ゲーム以外の機能……というところからはちょっとズレますし、また品薄ですぐには手に入らなそうというところで微妙でもあるのですが、Playstation VR(以下、PS VR)が使えるという点についてもここで付け加えておきたいと思います。PS VRのゲーム体験は本当にゲームの世界に入ってしまうというような新しい感覚です。例えば先ほどご紹介した「グランツーリスモSPORT」はPS VR対応で、まるで実際に車に乗って、レースをしているかのような驚きがあります。シネマティックモードを使うと、まるで映画館のような大画面で映像を楽しむこともできますし、VRを使った360度の映像コンテンツというものもあります。
ちなみにニンテンドースイッチは、現時点でゲーム以外の機能は非常に少なく、動画配信関連のサービスはニコニコ動画の視聴のみとなっています。今後追加される可能性はありますが、PS4の方がずっと進んでいるということは間違いないでしょう。
今、盛り上がってます
据え置きハードのゲームの話題が、しょっちゅう聞こえてきます(イラスト 橋本モチチ)
どんなゲームを遊びたいか、どういう風に遊びたいか、そして何に使いたいか、ということを考えて、選んでいただければ良いかなと思います。もちろん、時間とお金が許す方は、両方買ったっていいんですからね。
冒頭申し上げましたように、2017年のゲーム業界はちょっと面白い風が吹いていて、ここしばらくずっと縮小傾向だった据え置きハードがかなり盛り上がっています。ニンテンドースイッチは据え置きハードと言いつつ、半分は携帯機でもあり、一方でPS4はバリバリのハイエンド志向ということで、この両者は競合するというよりは、別々の需要を喚起して伸びていっているようです。
ゲームハードを買わなくなってしまうと、当然ゲームへの興味も薄れていきますから、そういう方からすると、ゲームって今どうなの?面白いの? というようなことを思うこともあると思います。これに関して、ガイドは自信を持って言えるのですが、今年も、去年も、その前も、ゲームはずーっと面白くあり続けました。売れている時も、売れていない時も、面白いゲームは必ずありました。毎年、遊ぶ時間の方が足りなくて困っていました。
でもそれは、全体が盛り上がらないと中々届かないものなんですね。盛り上がらなければ、面白いゲームがあっても、そこに気がついてはもらえないものです。そして今、ちょっと、盛り上がってきているのです、その兆しが感じられるのです。この盛り上がりで、ちょっと興味が出た方は、ぜひこの記事を読んで参考にしていただいて、ゲームハードを購入していただければと思います。
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田下広夢の記事にはできない。(ゲーム業界ニュースガイド個人運営サイト)