豪華になっただけだと思ったら大間違い

PS4の図

プラットフォームがPS4に!

まずまっさきにお伝えしたいことは、超楽しい、超面白い、ということです。2017年9月21~24日に開催された東京ゲームショウ2017に出展された、カプコンのモンスターハンター(以下モンハン)シリーズ最新作「モンスターハンター:ワールド(以下MHW) 」。

それはもう、大変な人気で、ビジネスデイでも整理券は30~40分で無くなってしまうほどでした。

ガイドはプレイすることができましたので、実際に遊んでみた感想を踏まえて、今までのモンハンシリーズとどう違うかをお伝えしようと思いますが、とにもかくにもまずお話したいのは、触ってみてすぐに、これは楽しいぞとワクワクした、ということです。そして20分の試遊を経た感想も、メチャクチャ楽しい、もっともっと遊びたい、というものです。ガイドはほとんどモンハンシリーズを遊んでいない人と一緒にプレイしたのですが、操作すらままならないはずの彼も、これは楽しいですね! と興奮気味でした。

もちろん、プラットフォームをPlayStation 4に移して、グラフィックが圧倒的進化を遂げているということもありますが、それは必ずしも最重要事項ではありません。グラフィックが美しいだけで普段モンハンを遊んでいない人が楽しめるということはないでしょう。もし、PS4になって豪華なモンハンになるんでしょ、と思っている方がいらっしゃったら、ぜひ考えを改めたていただければと思います。モンハンは超進化を遂げています。


止まらなくなった快適なモンハン

モンスターハンターの図

これまではアイテムを使うたびに足を止めて、操作ができない時間が存在していました

ちょっと触ってすぐ気がつくのは、マップを探索しているだけで楽しい、ということでした。

MHWでは全体のモーションが大きく見直されて、動きが止まらなくなっています。というのも、従来のモンハンは、何かをやるごとにストップがかかるゲームでした。素材を収集する時はしゃがんでガサゴソと探し、回復アイテムを使うのにも足を完全に止め、武器を出し入れするのにも相当の隙がありました。

こういった動きの止めは、モンスターと対峙した時のプレイヤーの隙としても設定されていましたから、ゲームバランスに組み込まれているものです。しかし、今回はちょっと事情が変わったんですね。MHWではマップの分割がなくなり、エリア移動によるロードが発生しなくなりました。その為、体力が無くなってきたらエリア移動して回復、というようなことはできなくなったんですね。そういった点もあって、何かをする時に完全に操作ができなくなる時間、というのが非常に少なくなっています。そしてこれは同時に、過去のモンハンシリーズに存在していたプレイヤーの細かなストレスをかなり減らしています。

素材を拾う際にしゃがんでガサゴソとはしなくなりました。アイテムを使う時も、動きは遅くなりつつも、完全に足を止める仕様ではなくなっています。抜刀や納刀もかなりスムーズになっている印象です。そしてマップはエリアごとに分割されない大きな1つのマップとなって、ロードのわずらわしさもありません。細かいことを言えば、例えばツタを登るにしても、歩いている状態からスムーズなモーションで登り始めてくれてストレスがありません。歩いた先が急な坂になっていれば、ずざーっと滑りながら降りてくれます。

PS4の非常に美しい画面。広大で起伏のあるマップを、スムーズに移動しながら探索するのは、本当に気持ちが良いです。おかげで、触ってみてすぐに、あれ、これは楽しいぞ、となったんですね。


狩りへの原点回帰

モンスターハンター:ワールドの図

モンスターの足跡を追っていくって、すごく狩猟感あります

もう1つ、大きな変化は狩りっぽさです。モンハンはもともとプリミティブな世界観の中で狩りをするゲームとして登場しましたが、シリーズを重ねていく中で、より強いインパクトを求めて「原始的な狩り」よりは「ど派手なバトル」に少しずつ傾いていたように思います。しかし、MHWでは、自然の中で狩りをするというハンターの姿がより強く強調されたシステムになっています。

従来のエリア移動が廃止され、マップに分割がなくなったことをお伝えしていましたが、加えて、1つのマップは恐ろしく広大になっています。その広大なマップをあてもなくさまよっていては中々ボスモンスターにはたどり着けません。ということで、今回から導虫(しるべむし)というシステムが搭載されちます。

導虫は光り輝く虫で、素材が採れる場所などを教えてくれます。導虫が教えてくれる場所の中に、ボスモンスターの痕跡が混じっています。足跡や、他のモンスターを食べた痕、ナワバリを示すマーキングなど。ボスモンスターの痕跡を見つけると、導虫はその特徴を覚えて、だんだんボスモンスターの方に誘導してくれるようになります。痕跡をたどって目標に辿り着くというのが、まず狩りっぽくて楽しく、ワクワクします。

道中、他のモンスターに見つからないように移動する為に、草の陰に隠れたり、スリンガーと呼ばれる小型の弓で音を立てて、モンスターを誘導することもできます。スリンガーはとても面白いアイテムで、拾った石や木の実を装着して飛ばすことができ、ロープをつければ高い場所に登ったりもできます。

本作ではこういった、環境を利用した狩りというのがとてもたくさん盛り込まれています。ツタを使った罠や、モンスターによるモンスターの捕食や同士討ち。あるいは、マヒするガスを発生させるカエルや、回復させてくれるハチなど、環境生物と呼ばれるモンスターでない生き物も狩りに利用できます。


そして、戦闘は大迫力

モンスターハンターの図

モンスターのブレスは相当な迫力です

狩りらしさが強調されたシステム、というお話をしたばかりですが、じゃあモンスターとのバトルは地味になったかというと、いました話をすぐに撤回するようで申し訳ありませんが、これはもう大変な迫力です。それはやはり、PS4というハードの恩恵が明らかです。その息づかいまで感じられ、まるで生きているかのように動く巨大モンスター。PS4は粒子の表現が得意ですから、炎のブレスや、ガンナーの弾がさく裂した時に発生する煙や火花はかなりの臨場感をもたらします。

また、モーションが全体に見直されて、動きがスムーズになった、というお話をすると、モンハン特有の重量感が無くなるんじゃないか、という心配をする人もいます。これはガイドの個人的感想ではありますが、東京ゲームショウでハンマーを振ってみた印象では、過去最も気持ちよくガツンとした手ごたえを感じました。おかげで、モンスターの頭を思いっきりぶん殴りたいという衝動にかられます。

モンスターの同士討ちは、単にモンスターがプレイヤーを攻撃するモーションが他のモンスターにも当たるということではなく、きちんとモンスターにかみついたり、掴んで持ち上げたり、草食のモンスターを丸呑みしたりと、モンスターとモンスターの熾烈な戦いが繰り広げられます。もちろん、その隙をついてプレイヤーは逃げたり、攻撃したりもするわけです。


初心者も遊びやすく

モンスターハンター:ワールドの図

肉焼き機もなんだか立派な感じに進化…?(イラスト 橋本モチチ)

劇的な進化を遂げたMHW。単にPS4で豪華になったというだけではなく、モンスターハンターというゲームをもう1度見つめなおし、ストレスのある部分は改善し、一方で、自然の中で狩りをするというコンセプトはより明確にし、その上で、今まで以上にモンハンらしい、大迫力の巨大モンスターとのバトルもしっかりと表現しています。

さて、様々な変更が加わったMHWですが、そのおかげでもう1つ良いことがあります。それは、初心者の遊びやすさです。ほとんどモンハンを遊んだことのない人と同行した、というお話を冒頭にしましたが、彼は今回、驚くほどスムーズに、MHWを遊ぶことができたそうです。

理由はいくつかあります。例えば、高画質の大画面で遊べる為、単純に画面に操作方法が表示できる、という点もあります。単純な話ではありますが、抜刀しようとして回復薬をグビッといってしまう初心者さんがいることを考えると、とても効果的と言えるでしょう。

導き虫もとてもありがたいです。初心者の人はボスモンスターに行くのが一苦労ですから。誰かがみつけて、ペイントボールを投げてくれても、エリアのつながりが上手く把握できてなくてなかなかたどり着けない、なんてこともありました。導き虫はとりあえずついていって痕跡を探せば、ボスモンスターのところまで連れていってくれます。また、誰か1人がボスと遭遇すれば、すぐにボスモンスターの元へと案内してくれます。

モーションが見直されて、全体にストップがかからなくなったことも、遊びやすさの要因です。何かをする為に止められるモンハン独特の動きは、慣れない人にはつらいこともありました。

開放的で、ストレスなく、そして狩りの原点に戻り、そして初心者にもとても親切になったMHW。発売は2018年1月26日ということです。本当に遊びやすく、迫力があって、面白くなっていますので、ぜひ楽しみにしていてください。


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田下広夢の記事にはできない。(ゲーム業界ニュースガイド個人運営サイト)



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