<目次>
赤ちゃんに靴下をはかせないとかわいそう……声をかけてくるオバサマ
赤ちゃんを連れていると色々な人が声をかけてきます
「本当にかわいいわね~」→「今が一番かわいいときね~」→「でもママは大変なのよね~」→「がんばってね~」という、歯切れのよい起承転結で声をかけていただくと、こちらも元気と勇気が湧いてくるのですが、時々対応に困ってしまう時はありませんか?
それは私の場合、「これじゃあ、赤ちゃんがかわいそう」と言ってあれやこれやの指示を出したり、勝手に実行にうつす通称「かわいそうオバサマ」でした。
「かわいそうオバサマ」のあるあるコメント
赤ちゃんのためを思っていることは伝わってくるのだけれど……
- 「靴下をはかせないとかわいそう!風邪をひくわよ~脚から冷えるんだから。最近のお母さんは知らないのね」
- 「ほら、肌が見えてるじゃない!上着のボタンをしっかりしめないと、寒くてかわいそうよ」
- 「お帽子をかぶらないと寒い(暑いわよ)。かわいそうじゃない」などなど。
- 「保育園に入れるなんてかわいそう。3歳まで母親のもとで育てないと、のちのち非行に走るわよ」と言われたことも……。
こちらの意図を説明しても徒労に終わることもシバシバ
新米ママの心の中を表現するとこんな感じに
例えば「素足の理由は、足はラジエーターで体温調節機能があるから、むやみやたらに靴下を履かせなくていいらしいよ」などといった具合に。
しかし、悲しいかな人間のサガで一度学習して成功体験を得てしまうと、己の考えを上書きしにくいようです。
実母は、「靴下をはかせたから風邪をひかせなかった」という記憶が自信となって永久保存的にロックされたのか、全く聞く耳持ちませんでした。
同じく前述のオバサマたちに、いくらこちらが「足で体温調節していて」なんて説明をしても徒労でしょう。
本心は違っても「アリガトウゴザイマス」を絞り出す
喜怒哀楽の表情を分かりやすく出さない顔
- 表情
心に余裕があったら女優になってあしらう笑顔で、なかったら能面の顔で。これはノンバーバルコミュニケーションというらしいのですが、言葉よりも態度(能面顔)のほうが、「それ以上のアドバイスはご無用!」との本心が伝わるそうです。そりゃそうですね。
- 言った後の行動
軽く会釈をして足早に過ぎ去る。電車内などで離れられない場合は目をそらす。私も昔、疲れた顔で実践したら、オバサマは「まあ(不満!)」という反応でしたが……こちらの気持ちがしっかり伝わっていたようで、それ以上アドバイスされることはありませんでした。
要注意!こんな対応は気を付けて
- 「そうなんですか~?」と笑顔で相づちをうつ
こちらはかわしているつもりでも「もっと聞きたいです」と受け取られることも。すると、その方の育児感、ひいては昔の自分の子育て話と娘と孫の話まで発展することがあるので注意。案外楽しく学ぶところもあるので、聞きたければそれでよし!
- 無視する。けんか腰に「はい、分かってます」と言う
双方ともイライラする結果になります。波風がたち「最近の若い人は」と吹聴されて二次被害にあうかもしれません。
- よく聞いていたら、宗教の勧誘の場合
これは筆者の実体験ですが、ベビーカーを押して道を歩いていると、自転車に乗ったオバサマがすーっと私に横づけし、「育児、大変だね!おっぱい出てるの?」と突然声をかけてきて、べらべら5分ほど自分の育児観をしゃべり、自転車を押しながらずっとついてきたことがあります。結論は「私、〇〇教なんだけど、セミナーに遊びに来る?」という具合。
そこでオートマティックに「アリガトウゴザイマス」と言ってしまうと受領・承諾の意味になってしまうので、興味がないときはご注意を。
(娘の夜泣きが続いて疲れ切っていた時だから救ってくれようとしたのかもしれませんが、母乳かもわからないのに、いきなりおっぱい出てる?はないですね……)
かわいそうオバサマにならないために気を付けるべきこと
やられてうれしかったことだけをやれるアラシックスでありたい
そうならないためには、乳児の育児事情を常にアップデートするか、新時代のママたちを信頼して、余計なアドバイスはせずにエールを送るだけの存在になることを心がけましょう。
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