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【胡蝶蘭など】開業・開店のお祝い品のマナーと選び方

取引先が開店・開業、移転する時。何をプレゼントにして贈ればよいのか、悩みますよね。受け取った方が喜んでくれるモノを贈りたいですよね。今回、開店のお祝いとしてお贈りするモノの選び方と、ギフトの定番である「胡蝶蘭」の贈り方のポイントを紹介します。

豊田 健一

執筆者:豊田 健一

総務人事・社内コミュニケーションガイド

ビジネス上のお祝い品、「現金」「ギフト券」「カタログギフト」もあり

開店祝いなどで取引先に品物を贈る場合、失敗しないようにするのであれば「直接相手に聞いてしまう」という方法があります。ただ、開店直前などは先方は猛烈に忙しいはずですから、なかなか難しい場合もあるかもしれません。では、「誰にでも喜ばれる間違いないお祝い」はどんなものでしょうか。

何かとお金が入用な開店時、少しでも役にたてばと現金商品券、あるいはギフト券を贈ることも一案です。開店時は、多方面からいろいろなお祝いが届くので、重複を避ける意味でも、現金・商品券は「あり」でしょう。カタログギフトを贈るのも良いかもしれません。

「それでは味気ない」「しっかり選んで贈りたい」という場合の候補には、「お酒=祝い酒」があります。開店当日に振る舞われたり、それ以降のおめでたい席で活躍することでしょう。開店祝いであれば、時計掃除機という家電製品も喜ばれます。どのような種類の店舗であっても必ず使う電化製品は失敗することが少ないでしょう。観葉植物も定番のお祝い品です。

お祝い品のタブーは「火」「赤」を連想させるもの

一方で、開店祝いの品物として避けるべきものがあります。

それは「火」に関連するものです。

灰皿・キャンドル・マッチ、電化製品であればストーブやヒーターなどがこれにあたります。真紅の花や赤い花も該当するでしょう。これらは、「火事」や「赤字」をイメージさせるため、新しいお店には縁起が悪いのです。

胡蝶蘭が定番なのは「花言葉」と「花の特性」から

胡蝶蘭

花持ちが良いのも人気の秘密の胡蝶蘭

開店祝いとして真っ先に思い浮かぶ定番が胡蝶蘭でしょう。

胡蝶蘭の花言葉は「幸福が飛んでくる」。開店してまさにこれから商売繁盛を目指すお祝いとしてはぴったりです。さらに鉢植えであれば、「幸福が根付く」という意味合いになるため、切り花よりも鉢植えが選ばれるのです。

お祝い品として選ばれる理由は、胡蝶蘭の特性にもあります。

花の開いている様子や茎の曲線が優雅で美しく品があり、その名の通り、蝶が舞っているようで、まさしく華のある花としての存在感があります。

さらに、胡蝶蘭は香りや花粉がほとんどないことも特徴です。いくらよい香りでも、飲食店では強い香りは避けたいもの。また、1~3ヶ月という花持ちの良さも人気の要因です。日本各地で一年中栽培されているので、季節を問わず贈ることができるのも定番となっている理由です。

贈られた側の手入れ方法としては、鉢の土が乾き、湿り気がなくなってきたら水をあげます。また、エアコン・空調の風が直接当たらない場所に置くことをお勧めします。

胡蝶蘭の種類と値段、選び方

お祝い用の胡蝶蘭の相場は2~5万円程度。お付き合いの関係で金額を決めていきます。

胡蝶蘭にはさまざまな種類があります。お祝いには「白」や「紅白」の胡蝶蘭が人気です。それ以外にもピンクやパープル、イエローなどバリエーションは豊富です。先方の雰囲気に合ったものを選ぶと良いでしょう。女性にはピンクやイエローも喜ばれるようです。

花の大きさは「大輪」「ミディ(ミニ)」の2タイプがあり、お祝い用には「大輪・白」の胡蝶蘭が最も選ばれるようです。

お祝いごとの場合、「割れない数」として、本数は奇数に揃えます。スタンダードであれば「3本立て」、華やかさを増したい場合は「5本立て」を選びます。

値段の差は、花の大きさや数の差です。複数の胡蝶蘭が並んで飾られることも多いので、予算を抑えると他社のものと比べて貧弱に見られる場合があるので注意したいところです。予算が少ないのであれば、胡蝶蘭ではなく、生花や観葉植物を選んだ方が無難でしょう。

胡蝶蘭ギフトの「プラスα」の留意点

胡蝶蘭の鉢植えはそのまま贈るのではなく、ラッピングを依頼すると良いでしょう。ラッピングのカラーやデザインは贈り先の企業ロゴや店舗イメージと合わせるとさらに好感度がアップします。ただし、ここでも赤一色は避けましょう。
胡蝶蘭

ラッピングのカラーやデザインは贈り先店舗のイメージと合わせる


社名・代表者名などが書かれた「立札」を依頼することも忘れずに。開店では多くのお花が贈られるので、立札がないと誰から贈られたかが分からなくなります。また、開店からしばらくは多くの人の目に触れる場所に置かれるので、贈るこちら側のアピールにもなります。

メッセージカードを添えると、さらに好感度がアップします。心を込めてこれからの商売繁盛を祈念する言葉を記します。

繰り返しになりますが、ここでも「火事・赤字」を連想させる言葉、「燃える」「赤」「火」、経営が上手くいかないと感じさせる言葉、「倒れる」「傾く」「負ける」等の言葉は避けることがマナーです。


■お祝い用の胡蝶蘭を扱う店舗はたくさんありますが、以下にいくつか紹介しています。

ユー花園 慶弔用贈答花だけではなく企業のマーケティング活動に連動した装花サービスも対応しています

胡蝶蘭園 胡蝶蘭専門店。種類が豊富、シーン別に選べます

‎ビジネスフラワー® 祝い花から供花まで、胡蝶蘭以外にも幅広く選べます

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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