箱根の芦ノ湖畔が、アツい!

人気温泉地・箱根の中でも、芦ノ湖畔が、今、注目を集めています。

芦ノ湖に浮かぶ遊覧船と富士山

芦ノ湖に浮かぶ遊覧船と富士山


2013年にオープンした足湯に浸かりながらパンをいただけるお店「ベーカリー&テーブル箱根」は、行列ができる人気ぶり。今年に入ってからは、芦ノ湖を一望できる新しい旅館や、日帰り温泉施設が、続々とオープンして話題になっています。

箱根有数のパワースポット、九頭龍神社にお参り

箱根有数のパワースポット、九頭龍神社にお参り


そこで、今回は、絶景も、グルメも、パワースポットも、そして露天風呂も楽しめる、箱根の芦ノ湖畔を周遊する一日モデルコースをご案内します。

おおまかなプランを説明すると、下記リンク先の遊覧船航路図の「元箱根港」周辺を観光した後、遊覧船で「湖尻港」へ移動。帰りは、陸路で「元箱根港」を目指し、途中、駒ヶ岳頂上からの絶景や、露天風呂からの夕暮れの芦ノ湖と富士山の景色を楽しみます。

箱根遊覧船 航路のご案内

【9:00 小田原駅】バスで芦ノ湖を目指す!

箱根観光の玄関口といえば、城下町・小田原。小田原城は、昨年、リニューアルオープンして話題になりましたね。

まずは、小田原城をバックに記念撮影。モデルは、オールアバウト編集部のM恵さんとK西さん

まずは、小田原城をバックに記念撮影。モデルは、オールアバウト編集部のM恵さんとK西さん


芦ノ湖方面へ向かうには、小田原駅から登山電車、ケーブルカー、ロープウェーを乗り継いで行くルートと、バスで行くルートがありますが、今回は、小田原駅東口からバスで向かいます。

最初の目的地「箱根関所」へは、伊豆箱根バス、箱根登山バスのいずれでもアクセス可能。途中、急カーブをグイグイ走って行くので、乗り物酔いする人は注意が必要です。そして、およそ55分で「箱根関所跡」バス停に到着。

箱根関所の「京口御門」

箱根関所の「京口御門」


遊覧船乗り場の建物を通過した先に、ドーンと関所の門が現れます。京都方面から江戸に向かって東海道を歩いてきた旅人が、箱根関所で最初に目にする「京口御門」です。

【10:10 箱根関所】関所って、どんな場所?

そもそも箱根関所とは、どのような場所だったのでしょうか?

江戸幕府は、全国に53カ所余りの関所を設け、その中でも箱根関所は、最重要な関所の一つでした。箱根には、古代から関所が設置されていましたが、江戸幕府によって、この場所に関所が設置されたのは、江戸時代初期の元和5(1619)年のこととされます。

関所の建物は、江戸時代末に行われた箱根関所の解体修理の報告書を元に、当時とまったく同じ場所に復元したそうです

関所の建物は、江戸時代末に行われた箱根関所の解体修理の報告書を元に、当時とまったく同じ場所に復元したそうです


関所の主な役割は、いわゆる「入り鉄砲と出女」の取り締まりです。「入り鉄砲」のチェックは、将軍がいる江戸に武器が持ち込まれるのを防ぐのが目的。一方の「出女」は、大名は、人質として妻女を江戸に住まわせたため、妻女が江戸から脱出するということは、国元で反乱の恐れがあるということで取り締まりました。

いずれも、江戸の治安を守ることが目的だったわけですが、他の関所との役割分担で、箱根関所の役割は、主に「出女」の取り締まりでした。

建物内には役人たちの人形も復元されていますが、当時の衣装の色・模様などについては明らかになっていないことから、シルエット展示にしています

建物内には役人たちの人形も復元されていますが、当時の衣装の色・模様などについては明らかになっていないことから、シルエット展示にしています


さて、「京口御門」をくぐった先には、左右に大きな建物が建ち並んでいます。左には「厩(うまや)」と、「大番所・上番休息所」があります。この「大番所・上番休息所」は関所の中心で、役人が旅人の「改め」を行なうなどしました。

一方、右側には「足軽番所」があり、正面に見えるのが「江戸口御門」。

「遠見番所」からは、芦ノ湖の絶景が!

「遠見番所」からは、芦ノ湖の絶景が!


さらに、足軽番所裏手の丘の上には、見張り台「遠見番所」があり、芦ノ湖の絶景が楽しめます。昔は、ここから、関所破りをする怪しい者がいないか、昼夜、見張りをしていたのですね。

このほか、箱根関所の資料や武器類などを展示し、歴史を詳しく学べる「箱根関所資料館」も要チェックです。

「関所破り」は大罪。捕まると「獄屋」につながれ、その後は…。詳しくは、「箱根関所資料館」でチェック!(「獄屋」の中には、どなたでも入ることができます)

「関所破り」は大罪。捕まると「獄屋」につながれ、その後は……。詳しくは、「箱根関所資料館」でチェック!(「獄屋」の中には、どなたでも入ることができます)


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■箱根関所・箱根関所資料館
住所:箱根町箱根1番地
開館期間:年中無休
開館時間:9:00~17:00 冬季(12月~2月)は、9:00~16:30 ※入場は閉館の30分前まで
地図:箱根関所ホームページ

【11:15 ベーカリー&テーブル箱根】絶景足湯と焼きたてパン

関所の見学を終えたら、次なる目的地を目指します。国道を歩いて行くと、やがて箱根神社の大きな鳥居が見えてきます。鳥居をくぐると、左手に見えるのが、足湯に浸かりながら、焼きたてパンが楽しめる、今、箱根で大人気のお店「ベーカリー&テーブル箱根」さん。

「ベーカリー&テーブル箱根」の焼きたてパン。人気ナンバーワンのカレーパンは、多い日は一日500個も売れ、休日は、整理券を配布し、順番待ちになることもあるとか

「ベーカリー&テーブル箱根」の焼きたてパン。人気ナンバーワンのカレーパンは、多い日は一日500個も売れ、休日は、整理券を配布し、順番待ちになることもあるとか


すぐ目の前が芦ノ湖という立地で、1階はパン、ドリンク、雑貨の販売を行っているほか、テラス席に足湯席が10席あり、2階はパンのイートイン&カフェ、3階はレストランになっています。

ちなみに、こちらのお店のパンは、昭和12(1937)年に、日本の高原リゾートの草分けとして誕生した新潟県の「赤倉観光ホテル」のパンづくりの流れを受け継いでいます。また、足湯に浸かりながらパンをいただくスタイルは、同じ企業グループに属する伊豆吉奈(よしな)温泉「東府や(とうふや)」のベーカリー&カフェの実績を活かしているそうです。

左:人気ナンバーワンの「米粉のカレーパン」、右下:2番人気の「箱ね」、右上:3番人気の「クリームパン」

左:人気ナンバーワンの「米粉のカレーパン」、右下:2番人気の「箱ね」、右上:3番人気の「クリームパン」


さて、パンをいただきましょう。今回は、K西さんが1番人気の「米粉のカレーパン」、M恵さんが2番人気の「箱ね」を購入。目の前に芦ノ湖が広がる足湯に浸かりながら、2人に食レポをお願いしました。

K西:「米粉のカレーパン」は、ゆで卵を丸ごと一つ使った大満足のボリューム。黄身を一度取り出し、パサパサしないようクリームで煮ており、カレーとの相性も抜群です。表面についたライスクリスピーのさくさくとした食感も楽しく、こだわりと手間のかかった1品です。

M恵:「箱ね」は、箱根の寄木細工をイメージしたキューブ状の見た目が楽しいデニッシュパン。「箱根」の地名をもじって箱型に、またパンの具材にはにんじんやごぼうなどの「根」菜が使われています。外はカリカリ、中はフワフワ!ゴロゴロ入った野菜やベーコンの旨味がパン生地に染み出て、ペロリと食べてしまえる美味しさです。

芦ノ湖が目の前に広がる人気の足湯は10席。元箱根温泉から源泉を引いています

芦ノ湖が目の前に広がる人気の足湯は10席。元箱根温泉から源泉を引いています


パンが美味しいのはもちろん、元箱根温泉から引いている源泉の足湯が気持ちよく、いつまでも座っていたい気分になってしまいますね。

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■ベーカリー&テーブル箱根
住所:箱根町元箱根9-1
営業時間:
ベーカリー:10:00~17:00、カフェ:8:30~17:00(L.O.16:30)、レストラン:11:00~18:00(L.O.17:00)
地図:ベーカリー&テーブル箱根ホームページ

【11:40 遊覧船に乗船】湖の上を吹く風が気持ちいい!

さて、芦ノ湖に来たなら、やっぱり遊覧船に乗りたいですよね。芦ノ湖には、「芦ノ湖遊覧船」と「箱根海賊船」という2つの遊覧船があり、それぞれ運営会社も航路も異なりますので、注意してください。今回は、「元箱根港」から「芦ノ湖遊覧船」で「湖尻港」に向かいます。

遊覧船に乗船。湖の上を吹き抜ける風が、気持ちいい!

遊覧船に乗船。湖の上を吹き抜ける風が、気持ちいい!


船が出ると、すぐに水の中に立つ鳥居が見えてきます。箱根神社の「平和の鳥居」です。

次に見えてくる、宇治の平等院鳳凰堂のような建物は、後ほど立ち寄る「絶景日帰り温泉 龍宮殿本館」です。

湖上から見た「龍宮殿本館」。宇治の平等院鳳凰堂にそっくり!

湖上から見た「龍宮殿本館」。宇治の平等院鳳凰堂にそっくり!


船は、いったん「箱根園港」に寄港した後、「湖尻港」を目指し、再び湖上へ。途中、先ほどのものとは別な鳥居が見えますが、こちらは、パワースポットとして知られる九頭龍神社本宮の鳥居です。

それにしても、湖の上を吹き抜ける風が気持ちいいですね。船の旅は、30分ほどで終了し、湖尻港へ。港に着いたら、ターミナルレストランやそば処など食事する場所も多いので、この辺りでランチタイムにするのもおすすめです。

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■箱根 芦ノ湖遊覧船
箱根 芦ノ湖遊覧船ホームページ

【13:10 午後の散歩開始】森林浴を楽しみながら

ゆっくりランチを取った後、次は、パワースポットとして知られる九頭龍神社本宮を目指します。よし、歩くぞ!と思った瞬間、「おや?」と気になったのが、なんと、レンタサイクルがあるではありませんか!

電動アシスト付き、レンタサイクルを発見。さて、どうしますか?

電動アシスト付き、レンタサイクルを発見。さて、どうしますか?


しかも、電動アシスト付きで、九頭龍神社まで徒歩だと約25分かかるところ、自転車なら7分だそうです。これは、ちょっとリサーチ不足だったかもと思いましたが、相談して、結局、予定通り歩くことに。

森林浴を楽しみながら、のんびり歩くことに

森林浴を楽しみながら、のんびり歩くことに


おしゃべりしながら、森の中の散策路を歩いて行くと、きっちり25分で、「箱根九頭龍の森」の入口に到着しました。

【13:35 九頭龍神社】縁結びだけでなく商売繁盛も

九頭龍神社本宮は、「箱根九頭龍の森」という緑地公園の中にまつられています。九頭龍神社は箱根神社と並ぶ、箱根のパワースポットですので、ぜひ、お参りしましょう。

九頭龍神社本宮は、「箱根九頭龍の森」という緑地公園の中にまつられており、お参りするには公園の入口で、入園料500円が必要

九頭龍神社本宮は、「箱根九頭龍の森」という緑地公園の中にまつられており、お参りするには公園の入口で、入園料500円が必要


九頭龍神社には、以下の伝説が伝わっています。

その昔、芦ノ湖に棲(す)む九頭の毒龍が、嵐を起こして人々を苦しめていた。これを見た、萬巻(まんかん)上人という高僧が里人を助けようと法力で悪龍を倒した。改心した悪龍が龍神となり、まつられたのが、九頭龍神社だという。

九頭龍神社本宮をお参り。九頭龍神社本宮の例祭は、毎年6月13日、月次祭は毎月13日に行われ、その日は、遊覧船が寄港し、午前中は「箱根九頭龍の森」入園料が無料になります

九頭龍神社本宮をお参り。九頭龍神社本宮の例祭は、毎年6月13日、月次祭は毎月13日に行われ、その日は、遊覧船が寄港し、午前中は「箱根九頭龍の森」入園料が無料になります


九頭龍神社は、”縁結び”にご利益があると広く知られていますが、”商売繁盛”など様々なご利益があるそうです。なお、九頭龍神社本宮には神主さんはおらず、お祓いなどは、箱根神社の境内にまつられている九頭龍神社新宮のほうで受け付けています。

<DATA>
■箱根九頭龍の森
営業期間:通年営業
営業時間:9:00~17:00
入場料金:大人500円 こども250円
箱根園ホームページ 箱根九頭龍の森

【15:00 駒ヶ岳ロープウェー】まるで海外のような絶景!

九頭龍神社本宮から、再び森の中を歩いて、駒ヶ岳ロープウェーの乗り場へ向かいます。駒ヶ岳頂上からは、すごい絶景が見られるというウワサなので、テンションが上がります。

ロープウェーの空中散歩は、約7分間

ロープウェーの空中散歩は、約7分間


ロープウェーの大きめなゴンドラに乗ると、どんどん高度が上がっていき、芦ノ湖が下へ下へと移っていきます。7分間の空中散歩の後、到着した山頂駅付近の展望台からは、芦ノ湖のほぼ全体を見渡すことができました!

展望台からは、芦ノ湖全体が見渡せます!

展望台からは、芦ノ湖全体が見渡せます!


そして、後を振り返れば、まるで海外に来たような高原の風景が広がっています!

高原のような風景が広がる駒ヶ岳山頂付近。左に見えるのは、箱根神社元宮

高原のような風景が広がる駒ヶ岳山頂付近。左に見えるのは、箱根神社元宮


駒ヶ岳の頂上の標高は、1356メートル。隣に見える、さらに高い山が、箱根の最高峰の神山で、標高1438メートル。駒ヶ岳では、古くから山岳信仰が行われており、神山を神と仰いできたのだそうです。

M恵さんと、K西さんは、「ここは本当に気持ちのいい場所。いつまでもいたい気分です」といっていました。

駒ヶ岳山頂(標高1356メートル)にも登頂!

駒ヶ岳山頂(標高1356メートル)にも登頂!


<DATA>
■箱根 駒ヶ岳ロープウェー
運行時間:始発:9:00(上り) 最終:16:30(上り) 16:50(下り)
運賃(往復):大人:1300円 こども:650円
箱根 駒ヶ岳ロープウェーホームページ

【16:30 龍宮殿本館】散歩のシメは、絶景温泉で!

箱根といえば、何といっても温泉。散歩のシメは、ゆったり温泉に浸かりましょう。箱根には、たくさんの日帰り温泉がありますが、今回おじゃましたのは、ロープウェーの駅から徒歩5分ほどのところにある、先ほど、遊覧船から眺めた宇治の平等院鳳凰堂にそっくりな建物「絶景日帰り温泉 龍宮殿本館」です。

「絶景日帰り温泉 龍宮殿本館」。元々は昭和13年に「浜名湖ホテル」として建てられた建物で、後に芦ノ湖畔の現在地に移築されました。2017年3月に国登録有形文化財に答申、7月に登録されました

「絶景日帰り温泉 龍宮殿本館」。元々は昭和13年に「浜名湖ホテル」として建てられた建物で、後に芦ノ湖畔の現在地に移築されました。2017年3月に国登録有形文化財に答申、7月に登録されました


龍宮殿本館は、長い間、旅館として営業してきましたが、2012年から休業。耐震工事と建物リニューアル工事完了後、2017年7月22日に、日帰り温泉としてリニューアルオープンしました。ちなみに、別館は、現在も旅館として営業しています。

日帰り温泉施設としてのリニューアルにあたっての、いちばん大きな建物改装のポイントは、やはり、お風呂だそうです。

改装前は、内風呂が2つあり、男湯、女湯として交代で使っていましたが、この2つの風呂を男性用内風呂と露天風呂に衣替えしました。一方、女性用浴室は、芦ノ湖に向かって突き出るように、450平方メートルの新棟を増床、新設しました。

女湯露天風呂から見た、シルエットになった富士山(提供:プリンスホテル)

女湯露天風呂から見た、シルエットになった富士山(提供:プリンスホテル)


男湯は歴史ある旅館建築ならではの”風格”が感じられ、女湯は”新しさ”や”ゆったり感”とともに、露天風呂が芦ノ湖の水平線に溶け込むインフィニティプールのような構造になっているのが魅力的です。

ちなみに、芦ノ湖、箱根の山々、そして富士山の3つを同時に見ることができる「絶景」は、男女、どちらの露天風呂からも楽しめます。とくに、夕暮れ時、シルエットになった富士山の眺めは最高です!

<DATA>
■絶景日帰り温泉 龍宮殿本館
住所:箱根町元箱根139
営業期間:通年営業
営業時間(温泉):10:00~20:00(最終受付19:00)
料金:大人:1800円 小学生:1000円 幼児:500円
地図:絶景日帰り温泉 龍宮殿本館ホームページ

帰りは龍宮殿前から、1時間に1本、元箱根までの無料循環バスがあるので、これに乗りましょう。このバスは、施設利用者でなくても、誰でも利用可能です。元箱根から小田原駅までは、来たときと同様、路線バスを利用します。

期間限定!秋の星空を満喫するツアーも要チェック!

2017年10月27日(金)~11月30日(木)までの35日間、駒ヶ岳頂上付近での「星空天体観測&夜景ナイトツアー」が毎日開催され、期間中は、夕方以降、駒ヶ岳ロープウェーの夜間特別運行が実施されます。

星空天体観測&夜景ナイトツアー(提供:プリンスホテル)

星空天体観測&夜景ナイトツアー(提供:プリンスホテル)


満天の星空はもとより、富士山から熱海にかけての夜景や、日によっては、"赤富士"や雲海も見られるそうです。詳しくは、下記リンク先の記事をご覧ください。

箱根駒ヶ岳の“神の庭”でプレミアムな星空観測&夜景ナイトツアー

さて、箱根芦ノ湖畔の観光モデルコース、いかがだったでしょうか。

絶景も、グルメも、パワースポットも、そして露天風呂まで、日帰りでコンパクトに楽しめるのは、箱根ならではですね!

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