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ビジネスで使える英語の慣用句・ことわざ10選

時に、相手を説得したり納得させたり、感心させたり、感動させたり……、とビジネスでは様々なシーンで相手の心を動かす必要があります。そんな時には、長々と説明するよりも、核心をついた慣用句やことわざでビシッと決めた方が効果的なことがあります。ビジネスで使える英語の慣用句・ことわざ10選をまとめてみました。

水野 稚

執筆者:水野 稚

英語学習ガイド

英語の慣用句・ことわざはビジネスに効く

時に、相手を説得したり納得させたり、感心させたり、感動させたり……とビジネスでは様々なシーンで相手の心を動かす必要があります。
proverb

効果的に自分の意見や主張を伝えよう



そんな時には、長々と説明するよりも、核心をついた慣用句やことわざでビシッと決めた方が効果的なこともあります。

英語力が不十分な段階で、ことわざなんて難しそう、と思われるかもしれませんが、実はことわざや慣用句はそういう方のためにあると言っても過言ではありません。

英語力をカバーできる上、説明する単語や考える時間も短く済むなど、メリットが沢山ありますので、ぜひご活用頂きたい宝物です。

そこで今回は、ビジネスで使える英語の慣用句・ことわざ10選をシチュエーション別にまとめてみました。

「異文化摩擦に悩まされた時」に使えることわざ

「グローバルビジネス」というと格好良く聞こえますが、実は異文化摩擦といつも隣り合わせです。押しの強い外国企業の社員に、こちらの立場や考え方、文化の違いなどを伝えるのは一苦労、という経験をされているビジネスパーソンの方も多いと思います。

例えば、
「あなたの国ではそう考えるかもしれませんが、日本のマーケットでは……」「日本の企業文化ではそういうわけにはいきませんで……」などのように言葉を尽くす必要はありません。

また、「ここはお宅の国じゃなくて、日本なのよ!」と怒りを表す必要もないんです。

そんな時はこのことわざで一発解決!

1. When you are in Rome do as the Romans do
(ウェンニューアー イン ローム ドゥー アズ ザ ローマンズ ドゥー)
→郷に入っては郷に従え

ただ、このまま伝えると角が立つかもしれませんので、「They say when you are in Rome」 のように伝えてみましょう。They sayが付いているので、「~だと言うじゃないですか」と主張を和らげて伝えることができます。

また、ことわざを全部そのまま伝えると説教じみたりしますので、後半はカットしてしまいましょう。そうすると、「ほら、”郷に入っては~”って言うじゃないですか」のような感じで伝えられるんです。便利でしょう?

「粘り強さや継続の大切さを説きたい時」に使えることわざ

”ローマネタ”は歴史の重みと凄みがあるのでお勧めです。諦めムードや飽きモードを一掃するために、こんな風に言ってみましょう。

2. Rome was not built in a day
(ローム ウォズ ノット ビィルティンナ デイ)

→ローマは1日にして成らず
tome

サラリと堂々と言ってみましょう!


照れて言ったり、もごもご言ったりしては歴史の重みと凄みが伝わりませんので、堂々と、でもサラリと言うのがポイントです。

3. Persistence pays off
(パーシスタンス ペイズ オフ)
→継続は力なり
Persistenceは粘り強さ、根気強さという意味があり、「pay off」には清算する、事業などがうまくいく、という意味があります。ちょっと試してもう嫌だ、やめようという決断もありだと思いますが、自分自身を励ます時にも使えそうなことわざです。

「思い切って次に進みたい時」に使えることわざ

リスクを取りながら進めていくのがビジネスですよね。つい尻込みしてしまいそうな時はこれです!

4. No pain, no gain(ノーペイン、ノーゲイン)
→虎穴に入らずんば虎子を得ず

Painは痛み、gainは利益や報酬という意味です。「わかるけど、怖い思いをするのは嫌!」という方には次の「5」をお勧めいたします。
tiger

No pain, no gain



5. A rolling stone gathers no moss
(ア ローリン ストーン ギャザーズ ノー モス)

→転石苔を生ぜず
Rolling stoneは転がる石、gatherは(苔やホコリなどが)蓄積する、mossは苔です。

このことわざは、日本語では「ひとところに留まらないと大成しない」と「活動的に動いていると能力を錆びさせない」のように、2通りの意味が知られていますよね。元々は前者でしたが、近年では後者の意味で捉える人が増えていると聞きます。

英語ではどうでしょうか?

元々このことわざが生まれた英国では、「住所や仕事を転々とする人は大成しない」という意味で使われています。一方、米国では、後者の意味で使われることもあるようです。

「失敗を失敗に終わらせないと思う時」に使えることわざ

仕事での失敗は誰でも落ち込むものですよね。でも、失敗を失敗に終わらせず、次に繋ぐ勇気や励ましに変えられたら幸せですね!

プロジェクトが思うように採用されなかったり、自分のアイデアが活かされる場がないと思うような時には、

6. When one door shuts, another opens
(ウェン ゥワン ドー シャッツ、アナザー オゥプンズ)
→捨てる神あれば拾う神あり

doors

もう一つの扉

を思い出しましょう。直訳は「一つの扉が閉じる時に、もう一つの扉が開く」です。
Anotherは、「他にもいくつも扉がある中のひとつ」という意味ですから、まだまだほかに扉があるというイメージを抱かせます。

7. It is a long lane that has no turning
(イティーザ ロンレイン ザッハズ ノゥ ターニン)
→待てば海路の日和あり

long laneは長い航路・道、turningで曲がり角です。

物事がうまく行くとか行かないとかは、努力だけでどうにかなるものではありませんよね。うまく行く時は行くし、行かない時には行かないわけです。ですから、落ち込んだり、元気をなくした同僚に、こんなことわざで元気を分けてあげられたら素敵ですよね。

「友好な関係性を築いていきたい時」に使えることわざ

異文化・グローバルな環境に身を置くと、違いを貴ぶことが重要視されますが、やはり似た者同士はホッとするのが正直なところですよね。そんな気の合う仲間や同僚との仲をさらに深めていきたい時には、こんなことわざがあります。

8. Birds of a feather flock together
(バーゾヴァ フェザー フロッ トゥギャザー)
→類は友を呼ぶ

直訳は「同じ羽の鳥は群れる」です。Featherは羽、flockは群れるの意味です。以前、イタリアと日本は、文字通り'birds of a feather flock together'だと話されているのをお聞きしたことがあります。

両国民ともに、麺が好き、お酒が好き、そして(男性が)女性に甘えるのが好き(マザコン度が高い)のような内容だったと記憶しています。こんな風にある種の自虐ネタを挟み込みながら、両国民の関係性を共通点から話されたら、親しみが増して、より良い関係を築けそうですよね。

「気持ちを上げたい時」に使えることわざ

最後に、個人的に気持ちが上がり、ビジネスにも使えることわざを2つご紹介いたします。

9. What one likes, one will do well
(ゥワッ ゥワン ライクス、ゥワン ゥイオ ドゥー ウェオ)
→好きこそものの上手なれ

このwhatは「なに?」という疑問詞ではなく、「もの・こと」として読みます。one、つまりある人が、好きなwhat(もの・こと)は、oneがdo well(よくできる)という意味ですね。

ビジネスでも、自分の得意なことを認識して、苦手なものには手を出さずに得意な人に任せ、皆がそれぞれ好きなこと・得意なことを持ち寄って支えられたらいいですよね。

10. There is no time like the present
(ゼアリズ ノゥ ツァイム ライッ ザ プレゼンッ)
→思い立ったが吉日

英語の学習も「今度・いつか・来年は」と言わず、ぜひこの記事を読んだ今、この瞬間からスイッチを思いっきり入れてくださいね!

いかがでしたか?
ぜひ一発で仕留めることのできることわざを駆使して、自分らしく英語を使うための味方にしてくださいね!


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