アンケートに基づいて根拠のある「女子ウケするメンズファッション」を紹介!
「女子ウケする服」などと銘打った記事をよく見かけますが、読んでみると何の根拠もなく、筆者の思い込みであることが少なくありません。乱暴な言い方をすれば妄想に近い内容であることもあり、がっかりすることさえあります。そこで今回はエビデンスを得るために、株式会社オールアバウトの20~30代女性社員36名にアンケートを実施。総合情報サイトを運営する会社というところもあるのでしょうか、ファッションに対して幅広い好みのある女性たちから様々な意見が寄せられました。その結果を踏まえ、きちんとした根拠のある女子ウケするメンズファッションを紹介していきます。
アンケートでは、「女性が休日に出かける際、男性が着ていると好ましいと思う服装」について聞きました。今回は夏編。トップス、ボトムス、スニーカーに分けて、女性に会う際に着るべき夏のメンズファッションを見ていきましょう。
Q.男性のトップスについて、それぞれ好き/嫌いを教えてください
まずは、男性のトップスアイテムについて、それぞれの印象を答えてもらいました。
■トップスの種類
- 長袖シャツ:大好き(28%)、好き(39%)、普通(31%)、嫌い(2%)
- 半袖シャツ:大好き(22%)、好き(42%)、普通(28%)、嫌い(8%)
- ポロシャツ:大好き(8%)、好き(28%)、普通(42%)、嫌い(22%)
- ジャストサイズのTシャツ:大好き(11%)、好き(47%)、普通(22%)、嫌い(20%)
- ビッグサイズのTシャツ:大好き(14%)、好き(31%)、普通(33%)、嫌い(22%)
- プリント入りTシャツ:大好き(6%)、好き(31%)、普通(42%)、嫌い(21%)
- タンクトップ:大好き(3%)、好き(6%)、普通(14%)、嫌い(77%)
- ホワイト:大好き(64%)、好き(25%)、普通(11%)、嫌い(0%)
- ブラック:大好き(36%)、好き(33%)、普通(31%)、嫌い(0%)
- ネイビー:大好き(47%)、好き(44%)、普通(6%)、嫌い(3%)
- ピンク:大好き(6%)、好き(28%)、普通(36%)、嫌い(30%)
また、色に関しては、ホワイトとネイビーの人気が突出。とくに特にホワイトは、「大好き」が6割、「好き」が3割、「普通」が1割で「嫌い」は0という驚異的な支持率を示しました。一方のネイビーも、「大好き」と「好き」を合わせると9割を越えるという好印象。また、「柄物は好きですか?」という質問もしてみると「嫌い」が85%以上と目立ち、シンプルな無地を選ぶのが賢明です。
女子ウケするトップスをまとめると、特に白いシャツが鉄板と言えるでしょう。ネイビーのシャツも揃えておけば万全です。「シワシワだったりシミがついたりしてなければ、白シャツを嫌いな女子はいないと思う」(30代後半) という意見が代表例。ただし、「清楚感はあるけど、ありきたりすぎる」(20代前半) という指摘もあり、着こなしでひと工夫ほしいところです。
シャツの袖まくりは7割以上の女性が好きと回答
暑い夏場に長袖を着るのは避けがちな男性も多いもの。そこでオススメの小技が “袖まくり” 。「シャツの袖まくりはありか?」についても聞いてみると、77%の女性が「好き」と回答。できる限り取り入れるべきです。ただし、「無造作にまくってほしい」(20代前半)、「上までまくり過ぎないでほしい」(30代前半)という注釈つき。つまり、白シャツを手首が見えるくらい袖まくりして着こなせれば女子ウケは良好ということです。これは、先日公開したこちらの記事で紹介した「錯視を使った着やせ術」とも合致していますので、ぜひ実践してみてください。
■「錯視」を活かす!腹が気になる男性向け着痩せコーデ」
Q.男性のボトムス(パンツ)について、それぞれ好き/嫌いを教えてください
トップスに比べて、無頓着になりがちなのがボトムスですが、女性はちゃんと見ています。こちらも好感度を調査してみると、
■ボトムスのカラー
- ブラック:大好き(33%)、好き(36%)、普通(28%)、嫌い(3%)
- ネイビー:大好き(33%)、好き(44%)、普通(23%)、嫌い(0%)
- インディゴブルー:大好き(44%)、好き(42%)、普通(34%)、嫌い(0%)
- ロイヤルブルー:大好き(19%)、好き(33%)、普通(39%)、嫌い(9%)
- グレー:大好き(17%)、好き(39%)、普通(36%)、嫌い(8%)
- ベージュ:大好き(11%)、好き(28%)、普通(50%)、嫌い(11%)
- カーキ:大好き(17%)、好き(39%)、普通(39%)、嫌い(5%)
- ホワイト:大好き(8%)、好き(25%)、普通(36%)、嫌い(31%)
- チノ:大好き(17%)、好き(39%)、普通(42%)、嫌い(2%)
- デニム:大好き(28%)、好き(64%)、普通(6%)、嫌い(0%)
- ナイロン:大好き(3%)、好き(19%)、普通(56%)、嫌い(22%)
- スウェット:大好き(8%)、好き(19%)、普通(47%)、嫌い(26%)
- ワイド:大好き(6%)、好き(17%)、普通(44%)、嫌い(33%)
- テーパード:大好き(14%)、好き(36%)、普通(42%)、嫌い(8%)
- ストレート:大好き(19%)、好き(47%)、普通(25%)、嫌い(9%)
- スリム:大好き(22%)、好き(42%)、普通(28%)、嫌い(8%)
- スキニー:大好き(17%)、好き(19%)、普通(33%)、嫌い(31%)
- 長めの丈:大好き(2%)、好き(22%)、普通(39%)、嫌い(37%)
- ジャスト丈:大好き(14%)、好き(56%)、普通(30%)、嫌い(0%)
- 9分丈:大好き(19%)、好き(56%)、普通(22%)、嫌い(3%)
- 7分丈:大好き(6%)、好き(19%)、普通(44%)、嫌い(31%)
- ひざ上丈:大好き(8%)、好き(19%)、普通(33%)、嫌い(40%)
- ひざ下丈:大好き(8%)、好き(14%)、普通(28%)、嫌い(50%)
- 裾リブ:大好き(19%)、好き(44%)、普通(36%)、嫌い(0%)
- ロールアップ:大好き(8%)、好き(31%)、普通(39%)、嫌い(22%)
カラーに関しては、インディゴブルーのジーンズが圧倒的な人気。デニム素材のボトムスは9割以上の支持を得ています。その一方、「夏はとくに、清潔感が何より大切だと思います」(20代後半) という意見も根強く、着古したようなヴィンテージ加工や穴の空いたクラッシュ加工などは話が別となるようです。
また、某ブログや書籍などの影響で「履くだけでオシャレに見える」と考える男性が増えているブラックのスキニージーンズですが、女性にはアンチも多いという結果が。インディゴブルーに関しては8割以上が「大好き」か「好き」と言っていのに対し、ブラックは6割。しかも「嫌い」と答える人もいました。
さらにシルエットを見ても、テーパード、ストレート、スリムに対しては5割以上が「大好き」か「好き」と答えているのに比べ、スキニーはわずか3割。「嫌い」という意見も3割近くに達しました。「男性のスキニーはあまり好きじゃない」(20代前半)、「スタイルが良くないと…」(30代前半)、「ナルシシストなイメージがありますね」(30代後半) というのが嫌いな理由の代表例です。
もちろんブラックのスキニージーンズには、下半身を引き締める効果があるので、それを狙って選んでいる人も多いでしょう。そこで代替アイテムとしてオススメなのが、ネイビーのチノパンです。ネイビーが「大好き」&「好き」と答えた女性は全体の7割強。インディゴブルーに次いで人気があります。
そして、素材のチノクロスも支持率が5割強と、デニムに続く2位。「嫌い」と答えた女性は1名だけでした。シルエットはもちろん支持が高いスリム。細めのテーパードでもオールマイティに使えます。
ちなみに、ネイビーと並んで爽やかなイメージがあるホワイトですが、黒いスキニーパンツ以上に不人気。「大好き」&「好き」という回答は3割に留まり、「嫌い」も3割となりました。つまり、良くても「普通」と思われるだけ。女子ウケすると思い込んでいる典型的な「勘違いアイテム」と言えそうです。
さらにレングスですが、定番のフルレングスではなく、旬な九分丈 (アンクル丈) がトップの人気で、「大好き」と「好き」を合わせると7割強。初夏なので足元に爽快感や軽快感、ヌケ感がほしいということなのかもしれません。ただし、それ以上に丈がショートになると、短いほど支持が下がっていくので注意しましょう。
Q.男性のスニーカーについて、それぞれ好き/嫌いを教えてください
最後は、男性の休日スタイルには欠かせないスニーカーについても聞いてみました。
- ハイテク系:大好き(14%)、好き(31%)、普通(42%)、嫌い(13%)
- ローテク系:大好き(39%)、好き(53%)、普通(8%) 、嫌い(0%)
初夏のオフに活躍するスニーカーですが、ローテクの定番タイプが圧倒的な人気。「嫌い」と答えた方はゼロで、すべての女性が支持していると言って過言ではありません。ハイテク系は「大好き」と「好き」を合わせても4割に留まり、「嫌い」も1割いるということを考えると、定番スニーカーの人気の高さは明確です。
定番スニーカーの良さを活かすなら、王道カラーのホワイトやモノトーン系を選ぶべきです。ただし、「ヴィヴィッドなカラーのスニーカーはアリですか?」という質問もしてみると「アリ」と回答した女性は74%にも上りました。
とは言え、条件付きという意見が多く、「コーディネート全体はシンプル」(30代前半)、「定番スニーカーなら色で遊んでスパイスにしてもOK」(30代後半)といった意見が大半。また、20代前半の女性に派手なカラーのスニーカーは「ナシ」と答えた人が多かったのは意外でした。
また、夏らしさが漂う「素足で革靴はアリですか?」という質問に関しても聞いたところ、「アリ」と答えた女性は1名のみ。ほとんどの女性が、蒸れることでの衛生面や靴へのダメージを考えて「ナシ」と答えています。ただし、裸足に見えるソックスは7割以上が許容しているため、夏に革靴を履くならソックスが必須です。「飲食的で靴を脱いだ時、足の甲が開いたソックスが女性っぽく見えて残念に感じたことがあります…」(30代前半)という声もあり、注意は必要かもしれません。
結論:初夏の女子ウケは白シャツ×九分丈の紺チノ
アンケートで改めて明らかになったのは、女性は総じてコンサバティブな着こなしを大人の男性に求めているという事実。友人や仕事仲間、両親などに紹介しても恥ずかしくないよう、落ち着きや清潔感のある着こなしが女子ウケするポイントとなっています。
夏は汗染みなどで清潔感を損ないがちなので、汗で濡れても目立たないホワイト、ブラック、ダークネイビーなどの色を活用することが大切です。スタイリングに悩みがちなら、夏用のカジュアルなセットアップ (テーラードジャケット&イージースラック) を活用するのもオススメ。
「最近はやっている休日用のセットアップはカッコいい。ホワイトのTシャツを合わせるだけでもキチンと見えて好きです」(20代後半) という意見が象徴的です。通気性や速乾性に優れる機能素材のセットアップを選べば、今の時期でも快適に着こなせます。
今回の結果をまとめると、
- トップス「無地の白シャツで清潔感を演出しつつ、袖まくりすれば完璧」
- ボトムス「スリムなネイビーの九分丈チノパンで品格と抜け感を両立させるのがオススメ」
- スニーカー「ローテク系の定番を選んでおけば足元での失敗は皆無」
「女子ウケ」で重要なのは、不潔な印象や子供じみた印象を避けた「嫌われない着こなし」を目指すこと。今回のデータがすべてではありませんが、夏のメンズファッション選びの参考にしてみてください。
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