準備1: 生涯現役、人の世話にならない心の準備をしておく
40代から、しておきたい心の準備(覚悟)があります。生涯現役で働くこと、人の世話にならないことです。働くことについては、40代に限らず全年代に言えることですが、可能な限り長く、できれば生涯現役で働く覚悟を持ちましょう。人口減少・少子高齢化で働く人が減っているので、高齢者も働き手として社会を支えなければいけないからです。現在でもそうなのですから、40代が高齢者の域に入る20年・30年後は、働き手であることをもっと求められるはずです。
人の世話にならないとは、生涯、経済的・精神的・生活的に自立して、親(生きていれば)や子ども、兄弟姉妹など身内の世話にならないことです。配偶者やパートナーに世話になるのはよしとしましょう。覚悟をしていても、何らかの事情で働けなくなったり、人の手を借りないと生活ができなくなることがありますが、その場合は仕方ありません。
準備2: キャリアプランを考えて準備をする
今の仕事が定年後も再雇用・再就職・独立して続けられる内容であればいいですが、そうではないなら、長く働き続けるためのキャリアプランを考えて、今からできる準備をしておきましょう。例えば、年齢に関係なく続けられる資格を取る、技術を身につけるなどです。会社員は、教育訓練給付制度を利用すれば、資格取得にかかった費用の一部を、雇用保険が補助してくれます。取った資格は一生モノですから、利用できる人は積極的に利用しましょう。準備3: 老後資金の準備をする
生涯、現役で働くのだから老後資金の準備はいらないと考えるかもしれません。ですが、60歳か65歳以降は働けても収入が減ることが多いため、公的年金で生活費が不足したときや傷病で働けなくなったとき、要介護になったときのお金を用意しておく必要があります。この準備がしっかりできないと、下流老人や過労老人と呼ばれる貧しい老後になってしまいます。40代は積立期間が20年くらいあるので、個人型確定拠出年金(iDeCo)で積立投資をしましょう。また、少額投資非課税制度(NISA)で投資するのもアリです。国が用意している制度は節税メリットがありますから。この低金利では、お金の一部を投資に回してお金にも稼いでもらうことも考えないといけません。
準備4: 心身の健康を維持する
働き続ける体力・気力を保つには、心身ともに健康であることが欠かせません。40代から心身の健康を維持するための生活習慣を心がけましょう。当たり前すぎることですが、タバコを吸っている人はやめる、お酒はほどほどに飲む、大食いは控える、適度な運動をする、休養・睡眠をきちんと取る、趣味も楽しむなどです。実践するのはなかなか難しいことではありますが、実践する努力をしてください。準備5: 良好な人間関係を築いておく
心の健康にも関係することですが、良好な人間関係を築いておくことも大切です。配偶者やパートナー、子ども、親、兄弟姉妹、仕事仲間との付き合いはもちろんですが、友人・知人・近隣の人との関係を作って絶やさないようにしましょう。高齢になってからだと新しい人間関係は作りにくいので、40代の今から心がけたいもの。孤立した孤独な老後は誰も望まないでしょうから。ただ、ベタベタと付き合う必要はありません。適度な距離感を保った付き合いを。ストレスになるような付き合い方は、心身の健康を害するだけです。以上の5つを並行して実践し(できることからでOK)、ハッピー老後を迎える準備をしましょう。