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お金持ちになれる人の投資商品選びの鉄則とは

多忙で個別銘柄を調べたりなどをする時間はないし、専業投資家でもない限り、本業以外のことにあまりエネルギーもかけられないという人もいると思います。

午堂 登紀雄

執筆者:午堂 登紀雄

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お金持ちは自分がよく知らないものには手を出さない

資産運用をで多くの人は投資信託を買おうとするでしょう。投資信託が生きる場面はありますが、一般的に、投資信託は考えるのが面倒くさいという人が買う商品です。この金融商品選びについてさらに考えてみます。

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もちろん、多忙で個別銘柄を調べたりなどをする時間はないし、専業投資家でもない限り、本業以外のことにあまりエネルギーもかけられないという人もいると思います。

お金持ちの中にもそんな人は少なくありません。だから彼らはそんなにたくさんの銘柄を保有することはなく、特定銘柄と長く付き合っている人が多いようです。

あるいはそもそも投資に興味がないという人もいて、自分でコントロールできる余地の大きいビジネスこそすべてという人も少なくありません。

「お金持ちは自分がよく知らないものには手を出さない」、という言葉を耳にしたことのある人も少なくないと思いますが、彼らは自分が納得できないものにはお金を出さないのです。「とりあえず」「なんとなく」といったフワフワした印象では投資をしないわけです。

また、投信はパッケージ商品なので、「自分はこれが有望だと考える」と判断した銘柄を自分で組み合わせることはできません。

もっとも、「様々な投信の組み合わせでポートフォリオを組める」と考えることもできますが、それはファンド・オブ・ファンズ(複数のファンドを組み合わせたらファンド)のようなもので、トータルでは膨大な手数料を取られることになります。

すると、仮に上昇しても手数料でトントンになることもあるし、もし下落したら損失と手数料のダブルパンチということになります。

それに、なぜ金融機関やファイナンシャルプランナーが投資信託を売ったら販売手数料をもらえて、それがビジネスとして成り立っているのか、その理由はわかると思います。

しかも投資信託を積み立てで買う人の多くは利益確定をしませんから、売る側にとっては何十年にもわたって安定収益源となるわけです。

私も先日、投信ではありませんが、外貨建て積み立て個人年金の営業を受けました(これは20年で終了する商品)。パンフレットを見てびっくり。払い込んだ保険料のうち実際に積み立てに回るのは、初年度はなんとたった35%程度。つまり毎月1万円、年間12万円払ったら、そのうちの42,000円しか運用されず、残り78,000円は売る側の人たちの手数料収入として消えていく商品です。(払い込んだお金の100%が積み立てに回るのは、15年以上経ってから)

これを投資信託に置き換えると、たとえばアクティブ投信が高い手数料体系の商品と言えるでしょう。反対にノーロード投信やインデックス投信はそうした手数料の安さが魅力なわけで、同じ投信をやるならインデックスの方が良いと言われるゆえんです。実際、売る側も儲からないのであまり勧めてこないようです。

そういえば以前、投資家仲間から「インデックス教の信者には何を言っても無駄だよ」と聞いたことがあります。

本コラムでも以前、インデックス投資の話題で炎上したことがあるので、納得できる発言です。(余談ですが炎上を教えてくれたのは姉で、「なんかボコられてるよ」と連絡が来て知りました)

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インデックス投資をする意味とは?

インデックス教とはよく言ったものだと感じたわけですが、その名の通り彼らはインデックス投資を強烈に信奉しており、インデックス投資を否定されるとムキになって声を荒げます。

彼らにとってはインデックス投資がすべてであり、それ以外の選択肢がないから、それを否定されると自分の存在意義まで脅かされたような気分になるのです。

そもそも本当に儲かっているなら、他人が何を言おうが気になることはなく「ふうん」とスルーできるはずですが、実際にはたいして儲かっていないから余計腹が立つのでしょう。

もちろん、インデックスを含めて投資信託を買う人が全員そうだというわけではありません。投信はダメだということでもありません。

実際にそれでうまくいっている人もいるでしょうし、お年寄りの中には、タコ足配当でも毎月分配型投信のほうが計画的にお金を使えるからと重宝している人も少なくないと聞きます。

また、何に投資をしようとそれは本人の自由であり、私は他人が何にお金を使うかに興味はありません。

2回にわたる本コラムのメッセージは2つ。

ひとつは、投資でお金持ちになった人のほとんどは個別銘柄によるものだという事実と、それはなぜなのかという背景を考えてみましょう、そしてそれは案外、本業への姿勢とリンクしているかもれない、という点。

もうひとつは、投資信託ビジネスのカモにならないよう、自分はいったいどういう価値にお金を払っているのか注意しましょう、という点です。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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