進む技術革新! 機能性サマージャケットとは?

伸縮性抜群の明るい色のサマージャケット!色合いも含め夏のジャケットも涼しげな印象に。

伸縮性抜群の明るい色のサマージャケット!色合いも含め夏のジャケットも涼しげな印象に。

最近、サマージャケット姿のビジネスマンをよく見掛けませんか? 

ビジネスファッションのカジュアル化に伴い、単品ジャケットの扱いは百貨店のみならず、ユニクロやZARAなどのファストファッションブランド、もしくはTHE SUIT COMPANY(青山商事が展開)、ORIHICA(AOKIが展開)、SUIT SELECT(コナカが展開)、P.S.FA / Perfect Suit FActory(はるやま商事が展開)などのツープライススーツ量販店まで広まり、そのバリエーションも大幅に増えました。

なかでも、とくに速乾生地はじめ、いわゆる機能性タイプと呼ばれるサマージャケットに注目しています。

繊維メーカーの技術革新によって、驚くほど快適なサマージャケットが、様々な販売チャネルで扱われています。

クールビズの定番であるノーネクタイ・ノージャケットという常識を変える、「機能性サマージャケット」についてガイドの私が教えます。

転機は2011年か?クールビズ定番の変遷

インビスタ社の「クールマックス」でつくられた機能性ジャケット。ツープライススーツ量販店で2万円台で販売されている。

インビスタ社の「クールマックス」でつくられた機能性ジャケット。ツープライススーツ量販店で2万円台で販売されている。


2017年度で13年目となるクールビズですが、施行された2004年当時は、機能性ジャケットというカテゴリーはありませんでした。

それまでサマージャケットといえば、リネン(麻)が主流。シワの風合いを楽しむ素材ではありますが、シワが付きやすいため、ビジネスシーンで着るには難しい側面もあります。だからこノーネクタイ&ノージャケットスタイルがクールビズの定番として普及したのではないでしょうか?

その後、クールビズの浸透とともに機能性生地のスラックスやジャケットが登場します。

インビスタ社の「クールマックス」という機能性生地ブランドは世界的に有名で、日本のクールビズ市場にいち早く参入します。ところが、スラックスの普及に比べて、機能性サマージャケットは思うほど広がりませんでした。

機能性ジャケットの浸透――その転機は2011年に遡ります。節電ムードが高まったこの年、6月から5月にクールビズ開始時期が早まりました。このクールビズ期間の伸長によって、繊維メーカー各社の技術革新はそれまで以上に加速したのです。

その結果、東レの「クールアベニュー」帝人フロンティアの「デルタ」シリーズ(ニット素材「デルタ」や織物素材「デルタ-WV」「デルタ2000」を含む)はじめ、さまざまなメーカーの機能性生地でつくられたジャケットを、アパレル各社が企画販売しています。ぜひ「素材名」でもジャケットやパンツなどのアイテムを探してショッピングしてみてください。

このように各社の機能性サマージャケットを試着してきた私が、なかでも注目している機能性生地は、「クールドッツ」です。小松精練というメーカーが開発した素材です! 次で詳しくご説明します。
 


まるで着ていない心地!小松精練「クールドッツ」の実力

小松精錬の機能性サマージャケット。転写プリント技術を駆使し見た目はウールジャケットそのものです。

小松精錬の機能性サマージャケット。転写プリント技術を駆使し見た目はウールジャケットそのものです。

私が注目している機能性生地、小松精練の「クールドッツ」の注目ポイント、涼しさはもちろんのことですが、ウールの質感を転写プリント技術です。もはや見た目は完全にウールジャケット!

私がこのジャケットにはじめて出会ったのは、2015年のアバハウスでした。当時は一部のセレクトショップで扱われていたクールドッツのジャケットですが、年を重ねるごとにそのバリエーションが増え、昨年は前述のような大手ツープライスショップ各社でもアンダー2万円のタイプを発見!

クールドッツをはじめとした機能性生地の強みは、涼しさや速乾性のみならず、自宅で洗濯できる扱いの「楽さ」でもあります。

また、シワの耐性が高く、折り畳んだジャケットをバッグに入れることもできます。この特性こそ、ビジネス用にも週末ファッションにも活用できる重大な理由だったのです。
 

アスレジャーの進撃でサマージャケットが週末カジュアルに重宝

機能性サマージャケットを週末に応用するコーディネート例。Tシャツの上に羽織るだけで絵になります!

機能性サマージャケットを週末に応用するコーディネート例。Tシャツの上に羽織るだけで絵になります!

さらに、機能性サマージャケットが重宝する伏線として、アスレチックとレジャーを組み合わせた米国発のファッションジャンル「アスレジャー」の進撃があります。
近年、注目されているこのスタイルに「機能性サマージャケット」がマッチするのです。

理由は、3つあります。
・サマージャケットの素材は、トレーニングウェアとそん色のない機能性を備えている
・機能性ジャケットは、シワに強くジャケット袖をたくし上げることで、こなれ感も生まる
・カジュアルなTシャツの上にジャケットを羽織るだけで30代以上の男性でも絵になるのでバランス、相性がいい

これまで夏の週末服といえば、リネン(麻)シャツを羽織る「リゾートカジュアル」が主流でしたが、新たな週末服のバリエーションとして、Tシャツに機能性サマージャケットを羽織るという選択肢が生まれます。

機能性サマージャケットの普及によって、アスレジャーは更なる広がりを見せることでしょう!