メンズファッション/メンズファッション着こなしテク

アスレジャー、ユニクロの新業態UNIQLO MOVEで進撃か

世界的に注目されている「アスレジャー」ファッション。スポーツとカジュアルのボーダーレス化が進んでいるからこそ、受け入れやすい環境が整ってきたように見えます。今回は、ユニクロの新業態UNIQLO MOVEの記者発表会の模様から、30代がアスレジャーを取り入れるコツを教えます。

森井 良行

執筆者:森井 良行

メンズファッションガイド

スポーツとカジュアル!ボーダレス化によるファッション革命

3月15日新宿高島屋にオープンするユニクロの新業態UNIQLO MOVE(ユニクロムーヴ)

3月15日新宿高島屋にオープンするユニクロの新業態UNIQLO MOVE(ユニクロムーヴ)

ジョギング・サイクリング・ボルタリングなど、運動やトレーニングをベースにしたウェアを、週末カジュアルにMIXするアスレジャー」をご存知でしょうか? 
 

■アスレジャーとは?

米国から「athletic」と「leisure」を組み合わせた造語「アスレジャー」がお目見え。ヨガウエアの発展形として広まった感じがあります。英語の「utility」は「使い勝手にすぐれるもの」「有用」といった意味。ファッションでは近頃、着心地がよく、便利に使える服を指すようになってきました。

出典:2016春夏トレンド3「アスレジャーユーティリティー」(レディースファッションガイド 宮田 理江)


2016年ごろから世界的に注目されつつあったスタイルではありますが、昨今、世代を問わず日本に本格的に浸透してきたのは、2020年の東京五輪を見据えて、さらに日常的にスポーツや運動を楽しむ人が増え、これらのアイテムを普段着に取り入れることに馴染みができたからだと私は見ています。 

今回、ユニクロのコンセプトショップ「UNIQLO MOVE(ユニクロムーヴ)新宿高島屋店」の記者発表会を受け、30代の大人男性が取り入れやすいアスレジャーコーデのコツを教えます。
 

カモフラ柄のドライEXクルーネックTをジャケットINに!

ドライEXシリーズのカモフラ柄Tシャツ。ジャケットのインナーに合わせることで新たな印象に!

ドライEXシリーズのカモフラ柄Tシャツ。ジャケットのインナーに合わせることで新たな印象に!


まずは、「UNIQLO MOVE(ユニクロムーヴ)」の商品ラインナップについて触れていきます。

「日常をより快適に、アクティブに」というテーマに沿った商品ラインナップとして、新作の「エアリズムパフォーマンスサポートタイツ」がリリース。本格的なコンプレッションタイツとは異なり、日常生活の動きにおいて、体への負担を少なくし、疲れにくくする効果を見込めるようです。また、これまでメンズのみ展開していた「ドライEXシリーズ」をレディースでも展開します。
(※3月15日現在では「UNIQLO MOVE(ユニクロムーヴ)」限定ですが、今後、ユニクロでも取り扱い予定とのこと)

しかし、私が注目したアイテムは、既に一部ユニクロ店舗で販売されていたカモフラ柄のドライEXクルーネックTシャツでした。

強すぎないカモフラ柄が施されたこのTシャツは、吸汗速乾機能に優れていて、通気性を高めたデザイン!

袖の縫い付けのステッチに、スポーツアイテム独特の雰囲気が出ていたので、30代以上の男性が1枚で着ることはお薦めしませんが、週末ジャケットスタイルのインナーとして新たな印象を生み出すでしょう。


MoMAコラボ「SPRZ NY」とユニクロムーブの相性抜群!

SPRZのTシャツに機能性カジュアルウェアを合わせた提案。30代ならば、ブルゾンではなく機能性ジャケットが合わせやすいかも!

SPRZのTシャツに機能性カジュアルウェアを合わせた提案。30代ならば、ブルゾンではなく機能性ジャケットが合わせやすいかも!


印象的だったことは、記事「2017年のユニクロメンズの注目ポイントとは」でも注目シリーズとして紹介したMoMAコラボ「SPRZ NY」の存在です。

モダンアートを連想させる幾何学柄が印象的な「SPRZ NY」シリーズ「ユニクロムーヴ」の機能性カジュアルウェアの相性が非常に良いのです。これらのコーディネートに魅力を感じました。

「ユニクロムーヴ」にある商品は、(一部を除き)ほとんどすべてのユニクロ店舗で販売されているものですが、店舗で見ると意外な組み合わせと相性の良さに気づかされます。

写真のSPRZシリーズのTシャツは、30代が着るならば、ブルゾンではなくスポーツウェアのように通気性を考慮した機能性が高いストレッチジャケットが合わせやすいかも!

ユニクロの数多い商品数から「キュレーション」(編集)された商品陳列が新しいコーディネートのヒントになる――これが「ユニクロムーヴ」の特徴だと実感しました。


秘訣は、機能性を備えたカジュアルウェアの着こなしにあり!

サイクリング・ジョギングなどアスレチックスポーツの機能性ウェアをカジュアル服に落とし込んだアスレジャー

サイクリング・ジョギングなどアスレチックスポーツの機能性ウェアをカジュアル服に落とし込んだアスレジャー


サイクリング・ジョギングなどアスレチックスポーツの機能性ウェアをカジュアル服に落とし込んだアスレジャーですが、30代以上の大人の男性が週末服としてタウンユースで着るポイントはなんでしょうか?

アスレジャーの真骨頂は、デザイン&素材の融合だと私は見ています。

アスレジャーのポイントは、主に2つの方向あります。ひとつは、ストレッチが効いた機能性素材をジャケットやジーンズなどに落とし込んだ「機能性カジュアルウェア」。もうひとつは、ジョガーパンツやパーカーなどのスポーツアイテムに、デニムの藍染め加工を施したようなデザイン性の高い「スポーツデザインウェア」です。


異なる2種類のアスレジャーアイテムで全身コーディネートをする際は、「洗練の担保」がキーポイントになります。機能性カジュアルウェア単体、もしくはそれらだけで全身コーデをすると洗練の空気感を出すことが難しいからです。そこをアイテム選びや着こなし、合わせるアイテムにより、「洗練」を担保するのがコーディネートのコツになります。

つまり、Tシャツとジョガーパンツにウィンドブレーカーを羽織る組み合わせではカジュアル&スポーティすぎるところ、上着をカジュアルジャケットに替え、ジョガーパンツの丈感を短めにするなどの方法があります。

足首が見える丈感のジョガーパンツ。体の華奢なパーツを露出させることで洗練を担保できる!

足首が見える丈感のジョガーパンツ。体の華奢なパーツを露出させることで洗練を担保できる!


着こなし面では、「パンツ丈」が非常に重要です! 「手首・足首・首」は3首と呼ばれ、これらのパーツを露出させる着こなしで洗練した空気感を演出できます。

この洗練した空気感をつくるこそ、アスレジャーなスポーツウェアをタウンユース仕様に昇華させるキーポイントです。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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