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2017年のユニクロメンズの注目ポイントとは

クリストフ・ルメール氏率いるデザインチームとのコラボレーション「Uniqlo U」はじめ、従来のファストファッションとは異なるアプローチを続けてきたユニクロ。2017年春夏の展示会「LifeWear Day」から、ファストファッションの枠を超えた「これからのユニクロ」が見えてきました。

森井 良行

執筆者:森井 良行

メンズファッションガイド

ファストファッションとの決別か?

クリストフ・ルメール氏とコラボレーション「Uniqlo U」2017SS

クリストフ・ルメール氏とコラボレーション「Uniqlo U」2017SS


クリストフ・ルメール氏率いるデザインチームとのコラボレーション「Uniqlo U」はじめ、ファストファッションブランドと異なるアプローチを続けてきたユニクロ。2017年春夏の商品発表会「LifeWear Day」に行ってみたところ、ファストファッションの枠を超えた「これからのユニクロ」が見えてきました。

「プロの目線で、ユニクロもカッコよく!」をモットーとするパーソナルスタイリストのガイドが見てきた、2017年のユニクロの注目ポイントを紹介します。


1.シンプルで上質なオフィスカジュアルが充実

シンプルでベーシックなアイテムが並ぶ、2017SSのLifeWearワードローブ。

シンプルでベーシックなアイテムが並ぶ、2017SSのLifeWearワードローブ


「服に個性があるのではなく、着る人に個性がある」というユニクロの哲学から生み出されたシンプルな服は、組み合わせ次第で、着る人の個性が反映されます。2017年春夏のメンズファッションにおいては、「シンプルで上質」、そんな雰囲気を感じさせる服がこれまで以上に展示されていました。

特に印象的だったのは、オフィスカジュアルで活躍しそうなベージュ・グレー・ネイビー・白・水色などベーシックなアイテムのカラーリング。強い色で勝負するのではなく、「基本色の明るさ」、「生地のニュアンス」を磨き上げることで、たとえば、同じベージュであっても、透明感があるクリーンなベージュなど、シンプルで上質な仕上がりに見えました。

このようなシンプルな服を追及しているからこそ、「コラボレーションシリーズ」の個性が際立つのではないでしょうか?



2,MoMAコラボ「SPRZ NY」の幾何学アートがスパイスに

今季は幾何学柄が多い、ニューヨーク近代美術館MoMAとコラボレーションした「SPRZ NY(サプライズニューヨーク)」

今季は幾何学柄が多い、ニューヨーク近代美術館MoMAとコラボレーションした「SPRZ NY(サプライズニューヨーク)」


いわずと知れたクリストフ・ルメール氏とのコラボレーション「Uniqlo U」、今年2年目を迎えるディズニーとのコラボレーション「MAGIC FOR ALL」、ほかにも数多くの魅力的なコラボレーションは、引き続き2017年も展開される予定です。

なかでも私が注目したのは、ニューヨーク近代美術館MoMAとコラボレーションした「SPRZ NY(サプライズニューヨーク)」です。

また、今シーズンは、Tシャツに加えてバッグ・傘なども充実しています。世界最高峰のモダンアートをモチーフにしたアイテムは、シンプルなコーディネートを彩る個性として取り入れられます。

今季は、幾何学アートのスタイリッシュな柄が揃い、ベーシックなカジュアルジャケットのインナーに合わせやすいように見えました。


3.秋冬から、さらなるプレミアムジーンズ化

展示会においてあったデニムの数々。伸縮性が強いタイプが多かった。

展示会においてあったデニムの数々。伸縮性が強いタイプが多かった。


価格以上のクオリティーを実現してきたユニクロのジーンズ。そのクオリティーはファストファッションの次元を超え、2017年の秋冬以降、プレミアムジーンズとして認知されるかもしれません。その秘密は、「DENIM INNOVATION CENTER(デニムイノベーションセンター)」にありました。

ユニクロジーンズのさらなる価値向上を目指すため、デニムの本場ロサンゼルスに開設された施設に、ジーンズのスペシャリストたちが集結したのが「DENIM INNOVATION CENTER(デニムイノベーションセンター)」。「ユニクロ」とプレミアムデニム「J Brand」の研究から着手し、同施設で開発された商品は2017年の秋冬シーズンから展開を開始する予定です。

ストレッチ性が高いFabric(ファブリック、生地)に加え、足のラインをきれいに見せるFit(フィット、シルエット)を実現してきたユニクロのジーンズ。これらの要素にさらなる磨きをかけ、プレミアムジーンズのようなFinish(フィニッシュ:加工・デザインディテール)が加わった研究成果に期待が高まります。


パーソナルスタイリストが見た「これからのユニクロ」

「LifeWear Day」2017SSユニクロ展示会のエントランス

「LifeWear Day」2017SSユニクロ展示会のエントランス


パーソナルスタイリストの視点で見た「これからのユニクロ」は、LifeWearという言葉の通り、ユーザーの生活シーンを想定したベーシックアイテムの強化が今後も続くのではないでしょうか?

逆に、「流行を手ごろな価格で提供しているファストファッション」とは、完全に決別したように私には見えました。

シンプルを入口としたベーシックアイテムの強化、その一方で、ジャンルを超えたコラボレーションによる変化がより際立つのではないでしょうか? 今後もユニクロから目が離せません!
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