運動するモチベーションUP! 知っておきたい運動の効果
座りっぱなしの仕事中に短い休憩をはさんで身体を動かそう
運動習慣で「生活習慣予防・健康的な身体づくり」
食事や運動不足など日常的な生活習慣の積み重ねによって引き起こされる病気のことを生活習慣病と呼んでいます。代表的なものとして挙げられるのは、心臓疾患・脳血管疾患・2型糖尿病(生活習慣が原因とされるもの)・骨粗しょう症など。これらのリスクにもなる肥満の予防・改善のためにも定期的な運動は効果的なことが知られています。また定期的な運動を続けていても、身体を動かさない「座りっぱなし」の生活が健康に影響を及ぼすことも指摘されています。デスクワークを中心とした仕事をしている人や普段から座ったままであまり動かない日常生活を送っている人などは、定期的に立ち上がって身体を動かすことが大切です。具体的には「1時間座ったら2分は立ち上がる」こと。仕事での集中力を維持するためにも、座ったままの姿勢で長時間いることは避け、立ち上がったりその場でストレッチを行ったりするようにしましょう。
運動習慣でできる「ストレス発散・うつ症状改善」
また運動することで心理面でもよい影響があるといわれています。ストレス発散のために運動したことのある人は多いと思いますが、最近の研究では定期的な運動がうつ病症状を改善するという報告も多く発表されています。本来、人間は身体を動かさないでジッとしているとネガティブ思考に陥りがちです。気持ちが落ち込んだときこそ軽く身体を動かして、前向きな気持ちを取り戻すようにしてみましょう。さらに適度な運動はストレス解消とともにスムーズな入眠を促すといわれており、睡眠の質向上にも役立ちます。運動習慣で作られる「引き締まった体」
立ち姿が美しいと若々しい印象を与えます。運動で美しい姿勢を維持しよう
人間は安静状態でも体内のエネルギーを消費しますが、これを基礎代謝とよびます。基礎代謝は加齢とともにそのエネルギー量が減少する傾向にありますが、運動はこうした基礎代謝の低下をなるべくゆるやかにし、消費カロリーを増やして体脂肪の燃焼を促すことが期待できます。筋肉量が減ってしまうと基礎代謝量も減ってしまい、身体に取り込まれた過剰な脂肪分が体脂肪として蓄積されてしまうことにつながるため、筋肉量を減らさないためにも適度な運動を続けていくことが大切です。
運動習慣で作られる「颯爽とした若々しい姿勢」
さらに運動は姿勢にも影響を及ぼします。筋肉量が減ってしまうと正しい姿勢を維持し続けることがむずかしくなり、身体が楽に支えられるように重心の位置をずらしたり、利き手や利き腕など自分の動かしやすい側に依存した姿勢を取ったりしがちです。腹筋と背筋のバランスが崩れてしまうと腰痛など、痛みを伴うようなケガにもつながりますし、背中を丸めた姿勢をとってしまうと見た目にも老けた印象を与えてしまいます。現代人はスマホやパソコンなどを利用するため、どうしても頭が前に出て背中を丸めた姿勢を取りやすいため、こまめに身体を動かすことが美しい姿勢の維持に役立ちます。運動習慣で「免疫力UP・疲れにくい身体づくり」
運動をすることによって身体は熱さを感じ、汗をかいて体温を下げようと働きます。こうした状態をつくり出すことによって、全身の血行が良くなることは理解していただけると思います。身体を過度に冷やさないことが健康にもよいといわれていますが、体温を上げる生活をしていると、手や足など心臓から遠い部位にある末端の冷え性の改善にもつながります。また体温を上げることで身体の免疫力も高まるため、風邪などのウイルスが侵入しても発症せずに過ごすことができるのではないかと考えられています。運動後は疲労物質が発生し、筋肉内や血液中に蓄積されますが、こうした疲労物質も全身の血行が良くなることで代謝のサイクルが早まって体外へと排出されるスピードも高まり、疲労回復にも効果があるといわれています。
運動習慣で「脳の働きを活性化・集中力アップ」
悩んだときこそ身体を動かそう!モヤモヤも晴れてリフレッシュ効果も期待できます
仕事やプライベートなどでモヤモヤしていたり、悩みごとを抱えていたりするときほど身体を動かすことを心がけてみましょう。近所をウオーキングする、軽くジョギングする、その場でストレッチをするといったことが思いがけない解決策を生み出すかもしれません。特に朝の時間帯に身体を動かすようにすると、頭もスッキリとさえ、仕事や勉強での集中力アップにもつながります。
今回ご紹介した通り、運動のメリットは枚挙に暇がありません。まずはご自身のコンディションと相談しながら、できるものから少しずでも、続けて行っていくようにしましょう。また、過度な運動量やキツすぎる運動では、逆にケガを誘発してしまうことにもつながります。「このくらいなら続けられそう」という運動を見つけて、ぜひ始めてみてくださいね。