2017年4月20日、銀座にグランドオープンした商業施設、GINZA SIX(銀座シックス)の地下二階にはフランス系のパン屋さんの名を受け継ぐ店がふたつあります。
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ル・ブーランジェ・ドゥ・モンジュ(Le Boulanger de Monge)
ヴィエノワズリー ジャン・フランソワ(Viennoiserie JEAN FRANCOIS)
ル・ブーランジェ・ドゥ・モンジュ
ひとつは「ル・ブーランジェ・ドゥ・モンジュ」。
2012年の大阪の阪急うめだ本店に続く2号店出店です。
ル・ブーランジェ・ドゥ・モンジュ
ル・ブーランジェ・ドゥ・モンジュはパリ発祥の店で、現在はその名をドンクが引き継いでいます。
左から店長の斉藤慎さん、シモン・パスクロウさん、茶山寿人さん
特徴はフランス産小麦を用いた本格ハード系の大型パンが揃っていることと、フランス各地の特色あるパンが少しずつ楽しめるところ。伝統的なパンのほか、ファッショナブルな新作にも注目です。それらはパンのワールドカップで活躍するなど日本を代表する技術を誇る職人さんたちのアイデアから生まれています。
バゲットモンジュ
この店を訪れたなら、ぜひ食べてみてほしいのが「バゲットモンジュ」(357円)です。フランスのビオ(オーガニック)認定の小麦粉を用い、自家製のルヴァン種で発酵をとって焼かれています。深い旨みのあるバゲットでありながら重過ぎず、むしろ口の中で軽やかに消えていく食感です。
フリュイセック6
フリュイセック6断面
このバゲットモンジュの生地にGINZA SIXにちなんだ6種類のフルーツ&ナッツ(レーズン、チェリー、白イチジク、アプリコット、クルミ、ヘーゼルナッツ)を練り込むという贅を尽くしたパンが「フリュイセック6(シス)」(3240円/2枚で389円)です。
ブルトン・ロワイヤル
GINZA SIX限定のパンのなかで、おもしろいのはハイブリッド系の創作パン、「ブルトン・ロワイヤル」(1383円)。ブルターニュ地方の伝統菓子「ガレットブルトンヌ」を土台にしてクイニーアマンをのせ、ダクワーズをトッピングしたもので、芳醇なバターの香りとアクセントのオレンジが効いています。
ブリオッシュ・フイユテ・プラリネ・ロゼ
「ブリオッシュ・フイユテ・プラリネ・ロゼ」(864円)は発酵バターを用いた折込み生地のブリオッシュにプラリネ・ロゼをトッピング。中にもアーモンドが入って香ばしいパンです。
ポワブロン・ソーシーズ
リヨン風のソーセージ入りブリオッシュを意識したパンに酢漬けの赤ピーマンも練り込んだ「ポワブロン・ソーシーズ」(1750円/2枚で292円)はアミューズとしてもじゅうぶん通りそうな、口どけのよいお総菜パン。
トロペジェンヌ
南仏のシュークリームのようなブリオッシュ「トロペジェンヌ」あり、ブルターニュのクイニーアマンのバリエーションありと、フランス各地のパンをちょっとずつかじることができるのがパリ風であり東京風であり、伝統を重んじながらも今様の風を取り入れているこの感じは、銀座という土地柄かもしれません。
ビオのヴィエノワ(はちみつバター)
オーセンティックなハード系のパンが揃う
しかしやはり特筆すべきは食事パンの置かれたこの眺めです。東京でもこれだけ大きなサイズの本格ハード系のパンが揃う店はそう多くはないでしょう。
売場の裏が厨房
ポルカ
バゲットモンジュのほか、ビオの小麦粉を用いた香ばしい全粒粉のパン「ポルカ」(1340円/個)、もっちりとしていて香りも秀逸なライ麦パン、モンジュのスペシャリテでもある「トゥルト・ド・セーグル」(1/2 335円)もお薦めです。
トゥルト・ド・セーグル
ハード系の大型パンはきれいにスライスするのが難しいと感じる人もいると思いますが、ここには専用のスライサーが備わっているので、どんどんスライスしてもらえます。また、食べ方についてなど知りたいことがあったら、テイスティングコーナーでなんでも聞いてみましょう。
テイスティングコーナー
バゲットモンジュ、トゥルト・ド・セーグル、そしてカンパーニュは同じフロアのカフェ&バー「エノテカ」でスープやボルディエのバター、シャルキュトリなどと一緒に供される限定ランチも予定されています。
FIGARO誌で2012年、パリで最もおいしいタルト・オ・ポムに選ばれたタルトレット・オ・ポム
ル・ブーランジェ・ドゥ・モンジュ
■ル・ブーランジェ・ドゥ・モンジュ GINZA SIX店
住所:中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 地下2F
電話:03-6280-6678(2017年4月20日より)
営業時間:10:30~20:30
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