50歳になったらライフプラン表を作ってみる
たとえば今30歳の人が、40年後を見据えたライフプラン表を作っても、恐らくその通りにはいかないでしょう。結婚するかも知れないし、しないかも知れない。
子供をつくるかも知れないし、つくらないかも知れない。
転職するかも知れないし、しないかも知れない。
離婚するかも知れないし、しないかも知れない。
このように、人生の先が長いと、それだけ多くの不確定要素が入り込んでくるからです。
でも、50歳になったら、人生のいろいろなことが決着していきます。会社での役職も、これから先、役員まで行けるのか、それとも先がないのか、この年齢になれば大体、見えてくるでしょう。不確実なのは、自分の健康状態くらいかも知れません。将来の不確実性が少なくなる分、ライフプラン表で描く自分の人生の未来予想と現実の誤差が、小さくなるはずです。
また50歳は、自分の老後の生活水準を決定づける、最後の10年です。「最後の貯め時」などと言われますが、ここで頑張って、自分が働けなくなった時に取り崩せる資産を蓄積しておかないと、それこそ悲惨な余生を過ごすことになります。
だからこそ、ライフプラン表をきちんと作成し、今後10年前後でどれだけのキャッシュインとキャッシュアウトがあるのか、今の資産はいくらあって、それをどうやって効率的に運用できるのか、不測の事態が生じた時に対応できる資金的なバッファーがあるのかどうか、などを把握しておく必要があります。
最低でも30年間のキャッシュフローを把握しよう
ライフプラン表は、日本FP協会のサイトから、誰でも無料でダウンロードできます。下記のURLをクリックしてください。ちなみにここでは「キャッシュフロー表」と書かれているものをクリックします。エクセル版をダウンロードすれば、そのまま数字を入れて、20年後までのキャッシュフローの状態がわかります。https://www.jafp.or.jp/know/fp/sheet/
ダウンロードしたら、あとはデータを入力していくだけです。ちなみに、ここでダウンロードできるキャッシュフロー表は、スタートが2014年で、エンドがその20年後の2034年になっていますが、エクセル版なら自分で年数を先に延ばすこともできますので、好きなようにカスタマイズしてみてください。現在が50歳だとすれば、平均寿命で男性が残り30年、女性が残り37年のキャッシュフローを、最低でも把握しておいた方が良いでしょう。