航空券/空港・機内の過ごし方

チェックイン手続きと空港での過ごし方(2ページ目)

空港に着いたら、チェックインや保安検査などはできるだけスムーズにクリアしたいもの。そうして出発までの時間をリラックスして過ごすことも旅を充実させるポイントです。今回はその方法について解説しましょう。

執筆者:秋本 俊二

好きな座席を事前に予約

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座席指定もネット上で事前にOK
前述した「好きな座席を事前に選ぶことができる」というのは、オンラインチェックインの一番のメリットかも知れません。

他人に気兼ねなくトイレなどに立ちたい人、窓側のプライベートな空間でゆっくりくつろぎたい人──飛行機に乗り慣れてくると、“窓側派”か“通路側派”かにだんだん分かれるようです。そのいずれにしても、3人席や4人席で真ん中に挟まれるのだけは避けたいもの。またキャビンの前方か後方かについても、エンジン騒音に比較的悩まされない前方席を好む人もいれば、満席でないフライトでは隣が空席になる可能性がある後方席を狙う人もいます。希望するシートは、オンラインチェックインの画面上でシートマップを見ながら、早めにおさえておきましょう。

もう一つ。キャセイパシフィック航空など、機内免税販売品の事前注文が出発の数週間前からネット上でできるエアラインも出てきました。どうしても欲しいものがあれば、このサービスを利用するといいでしょう。「友だちに『絶対にこれを買ってきて』と頼まれたとき、ネットで予約しておけば現地で足を棒にして探し歩かずに済みます」と話す人もいます。これも、ネットならではの便利な使い方ですね。

 

カウントダウンメールを活用する

チケットの予約・購入が済んだら、出発を待つあいだに旅の気分を盛り上げておきましょう。そのための情報源やユニークなツールも、ネット上には存在します。たとえば韓国への旅を計画している人は、事前に大韓航空のサイトにアクセスしてみてください。大韓航空では「カウントダウンメール」というサービスを実施し、利用者たちの間でとても好評です。

まずトップページを呼び出し、「カウントダウンメール」のバナーをクリック。ページが開いたら、そこに旅行の日程(出発日と帰国日)と訪問先、メールアドレスを登録しておくと、出発の10日前から毎日「カウントダウンメール」が送られてきてソウルや釜山、済州など目的地の最新情報を知らせてくれます。内容は現地の気象情報からグルメガイド、おすすめスポット、治安に関することまで盛りだくさん。かなり充実した内容です。

前に一度この「カウントダウンメール」のサービスを利用してみたら、出発日まで日替わりで現地の最新情報が届いたのはもちろん、帰国した日にも「おかえりなさい! 韓国旅行はいかがでした?」というメールが届いたのにはびっくり。思わず「おかげさまで楽しい旅ができました」と返信したくなりました。登録などはいっさい無料ですので、ぜひ活用してみてください。

スムーズに通過したい保安検査

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ますます厳しくなるセキュリティーチェック
空港に到着後、チェックインを済ませて搭乗ゲートに向かうまでに、必ず保安検査(セキュリティーチェック)を通らなければなりません。検査ゲートでは、手荷物検査と所持品検査が行われます。機内に持ち込めない代表的なモノとしては、花火や爆発物、発火・引火しやすいもの、ナイフやハサミなどの刃物類、スプレー缶など。2007年3月からは新ルールの適用でペットボトルなどの液体物持ち込みも禁止になりました。

国際線利用の場合はチェックが年々厳しくなり、時間がかかることも多いので、国土交通省のホームページなどを参考に機内持ち込み禁止品を前もって正しく把握しておきましょう。また搭乗までの時間を有意義に過すために、検査ゲートでチェックを受ける際にはあらかじめ搭乗券(ボーディングパス)を準備して、時計や携帯電話、キー類、小銭、ノートパソコンなどをトレーに出し、できるだけスムーズにセキュリティーチェックを済ませたいものです。

もう一つ注意しておきたいのは、国によってセキュリティーチェックの厳しさが違うという点です。年に何回か渡航するある女性編集者は、こんな報告をしてくれました。

「先日、成田で『T字のカミソリはOKですが、まっすぐな形のカミソリはNG』と言われて没収されてしまったんです。また、成田でOKだった眉切りバサミが帰国の際の香港の空港ではNGで、預けさせられました。成田では大丈夫だったと一生懸命訴えたのですが、まったく取り合ってもらえません。国によって、ずいぶん違いがあるんですね」

“9.11同時多発テロ”があった2001年以降は、とくに欧米の空港ではセキュリティーチェックが厳しくなりました。「危険物は絶対に機内に持ち込ませない」というのが、凶悪テロの防止の基本です。機内に持ち込む予定だった手荷物を、空港カウンターで急きょ預けさせられる。その手続きに手間取り、あやうく搭乗に遅れそうになった──というケースは海外の空港でよく見かけますので、十分注意してください。
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