初対面の人との会話は、お互いに不安と緊張でいっぱい!
アイスブレイクは積極的に!信頼関係がぐんと進みやすくなる
初対面の人に感じる不安を一言で表現すると? それは相手が「信頼できそうな人かどうか」ということ。信頼できる人となら、相手の言葉の裏を読んだり、口調や態度を気にして気をもむようなことはなくなります。頼み事や相談事もしやすくなり、その人との関係にストレスを感じることもなくなります。一緒に過ごすことで、よい刺激、よい情報がたくさん得られ、お付き合いするメリットがたくさん生まれるのです。
では、初対面の人と信頼関係を築くためには、どんなことを意識するとよいのでしょうか? 私がお勧めしている4つのポイントをご紹介します。
ポイント1 ―声かけを待つべからず! 自分からあいさつを
初対面同士は、お互いに不安を感じています。しかし、「話しかけてもらえるかな?」と躊躇していると、自分の不安や緊張感が相手に伝播してしまい、かかわりにくい人だと思われてしまいます。初対面同士の緊張を打ち破るのが、最初の一声です。「はじめまして。私、○○です。よろしくお願いします」と、にっこり微笑み声をかけてみましょう。このように初対面同士の緊張を解く、最初のコミュニケーションを「アイスブレイク」と言います。信頼関係の第一歩は、“自分から”声をかける手間を惜しまないことです。話しかけられるのを待つより、自分からアイスブレイクを行うと、真っ先に名前が覚えられ好印象を持ってもらえるため、実は何倍も得なのです。
ポイント2― 腕組み、ほおづえ、脚組みはNG。相手を受け入れる姿勢を
人と会話をしているときに、無意識のうちに腕組みをしたり、ほおづえをついている人は多いもの。初対面の相手との会話のときに、そのクセが出ないように気をつけましょう。脚を組んだり、ふんぞり返ったり、猫背になったりして悪い姿勢をとるのもNGです。仏頂面をしたり、相手の目を見て話さない、相手が話しているのに最後まで聞かない、といった行動は論外です。初対面同士ではお互いの全体像を見て、瞬時に印象を判断しあいます。したがって、自分の態度が閉鎖的になっていないか、失礼な態度になっていないかをしっかり意識することです。
ポイント3―「ふるまい」を相手に合わせるとコミュニケーションが進みやすい
相手のペースに合わせ、鏡のように反応し、相手の言葉を繰り返す――すると会話が弾み、友達が増える
ペーシングは声の速さや口調などを相手に合わせること、ミラーリングは自分が鏡になったように相手と同じしぐさをすること、オウム返しは相手の発話の中にあるキーワードを繰り返すことです。これを行うと、相手は話しやすさを感じ、コミュニケーションが進みやすくなります。
この3つの方法については、「大人の「友活」を成功させるための3つのテクニック」で詳しく解説しています。
ポイント4 大切なのは「自然体」。頑張りすぎると警戒心を煽る
そして最後に気をつけたいのが、「良い印象を与えること」を意識しすぎないことです。良い印象を与えることにこだわると、アクションがオーバーになったり、サービスが過剰になったりします。すると、作為的、操作的に受け止められ、警戒心を煽ってしまうことがあります。大切なのは、お互いが気持ちよく会話でき、安心して共働的なかかわりができるように、自然体で接することです。こうしてお互いの間にある心の壁や緊張感がなくなっていけば、心を開いてさまざまなことを語り合うことができ、信頼関係が築かれていきます。
初対面の人との信頼関係の構築には数か月ほどの時間がかかります。まずは、あいさつと声掛け、相手を受け入れる態度、相手に合わせたコミュニケーションなどを繰り返しながら、「信頼関係」というゴールに向かって一歩一歩進んでいきましょう。