運動習慣がなくても、まずは「やってみる」ことから始めよう
運動習慣のない人もまずは身体を動かすことから始めてみよう
そんなときはまずは意識して、とにかく身体を動かすことから始めてみましょう。
特に新生活でデスクワークや長時間の立ち仕事などが始まる場合、筋肉をあまり動かさないことで起こる肩こりや腰痛などの身体の不調が改善できます。最近ではスマートフォンに活動計などの機能が組み込まれていることも多いので、簡単に毎日の歩数や消費カロリーなどを確認することも可能です。
運動習慣を難しく考えて、わざわざ運動のための時間をとる必要はないのです。身体が元気なときにはエレベーターやエスカレーターを使わずに階段を使う、目的地までの道のりを少し遠回りして歩く、徒歩で移動できる範囲の場所には車を使わずに歩いて出かける…といったことで日常的な活動量のアップを心がけましょう。
精神的なメリットも!運動で解消できる不安やストレス
身体を動かすと直接的な運動効果の他に心身のリフレッシュ効果も
その一つが、運動をすると気分がスッキリし、落ち込んでいた気分が解消するというリフレッシュ効果です。最近ではうつ病の治療としても運動療法が積極的に取り入れられていることが多く、身体を動かすことで脳が不安を引き起こすシステムを改善させる効果が期待されています。
新しい環境で些細なことから落ち込んでしまったり、「失敗したらどうしよう」と不安を抱えてしまったりしたときこそ、積極的に身体を動かすようにしてみましょう。ハードな運動が苦手な人はストレッチやヨガ、ウオーキングなど取り組みやすいものから始めても構いません。運動を行い、じんわりと汗をかいてみると、意外と心も身体もスッキリし、目の前の出来事に対して前向きな気持ちで取り組むことが出来るようになると思います。
朝からやる気スイッチ! スタートダッシュする方法
運動とシャワーを上手に活用して朝からスタートダッシュしよう
朝に身体を動かすことは、いつもの運動効果に加えてさまざまな副産物がついてくることが多くの研究によって証明されています。特に朝の時間帯に身体を動かすことは血液に多くの酸素を取り入れて身体全体に循環させるため、脳にもよい影響を及ぼすと言われています。詳しくは「脳は活性化、基礎代謝10%UP!朝運動が身体にいいワケ」記事もぜひご覧ください。その場合の運動強度は心拍数が上がる程度のややハードな運動がオススメ。出勤前などに数分~数十分程度のジョギングなどを行うと身体も温まり、脳にもより多くの酸素が供給されることになるので、頭もスッキリした状態で仕事や勉強などに取り組むことができるでしょう。また朝の時間帯に41℃程度の熱めのシャワーを短時間浴びると、自律神経を刺激してよりスッキリと脳が覚醒するとも言われています。朝に運動を行い、熱めのシャワーを浴びてから一日をスタートさせるという生活習慣は、新生活のスタートダッシュとしてもぜひ取り入れてみたいものの一つです。
身体を動かすと睡眠の質も向上する
また、慣れない環境で過ごすことで、小さなストレスが蓄積しがち。ストレスをため込まないためには十分な休養をとることも大切です。忙しくて十分な睡眠時間を確保できない場合は、せめて睡眠の「質」を向上させられるように心がけたいものです。運動は睡眠の質を向上させることも知られており、運動習慣のある人と運動習慣のない人とでは睡眠の質にもかなり違いがあることが指摘されています。睡眠の質を向上させるためにはランニングやエアロビクスなど運動強度の高いハードなものだけではなく、健康増進のためのゆるやかな運動強度のものでも大きな違いは見られません。身体を動かすことそのものが日中の眠気を防ぎ、夜の睡眠に良い影響を及ぼすと考えられているため、日中の活動量を増やすことが良い睡眠につながるといえるでしょう。
また日中にあまり身体を動かす機会がなかった場合でも、帰宅後や入浴後の就寝前に簡単なエクササイズを行うことでも熟睡度を上げることが期待できます。詳しくは「手軽に快眠体質!寝る前5分のナイトエクササイズ)」をご覧ください。
新生活は慣れないことも多く、ストレスや不安なども抱えてしまいがち。こういう時期だからこそ積極的に身体を動かして、心身ともにリフレッシュをはかり、毎日を元気に過ごせる工夫を心がけてみてはいかがでしょうか。