大人婚が増えている背景は?
30代だけでなく、40代以降の新婚さんも増えています。
大人婚が増えている背景としては、初婚年齢の上昇があります。厚生労働白書(平成27年度)によると、1990年頃まで、平均初婚年齢は男性が28歳くらい、女性は25歳くらいでした。その後、男女ともに平均初婚年齢が上昇し、2014年は男性31.1歳、女性29.4歳となっています。初婚年齢が上がってきたということは、出産年齢も上がってきます。同白書によると、2014年の「第1子出生時母の平均年齢」は、30.6歳、「第2子出生時」は、32.4歳、「第3子出生時」は、33.4歳でした(下グラフ参照)。
ライフプランは、結婚を機に作るのがおススメ!
ガイド平野がお受けするライフプラン相談では、30代以上や40歳前後(アラフォー)の新婚ご夫婦も多くいらしています。相談にいらしたきっかけは様々ですが、多くの方に共通していることは、「これまで、お互い自由に自分のお金を使ってきたので、この機会に、人生にかかるお金や家計管理について、夫婦で話し合いたい」ということです。夫婦の共通でやりたいことやお互いのやりたいことを元にライフプランを作って、いついくらお金が必要か、時系列に整理していきます。多く見受けられるケースについて、一部ご紹介しましょう。
アラフォー新婚さんは、ライフイベントが目白押し!
子ども、住まい、老後、これからどれくらいお金がかかる?
下図に、亜場宇戸(アバウト)さんの例をご紹介します。新郎のヒデキさんは今年40歳、新婦のアイさんは、今年38歳です。できればお子さんは2人欲しいと考えているので、来年に第一子、3年後に第二子が生まれると仮定しました。
■教育費
子どもが高校・大学で教育費がかさむ時期に、ヒデキさんが60歳近くなることが分かりました。65歳までは働くつもりだそうですが、早いうちから教育費の備えが必要です。お子様ごとに何年後にいくらかかるのか、ざっくりと目安を立てておきましょう。
●子どもの教育費準備に今からしておきたいこと
■住居費
できればマイホームが欲しいけれども、「結婚式や新生活準備で貯金をかなり使ってしまったので、頭金の積立はこれから」というヒデキさん夫妻。住宅ローンを組むなら早い方がいいのか、頭金を貯めてからの方がいいのか、迷っているとのことです。返し終える年齢を踏まえて、家計に無理のない住宅予算についてライフプランシミュレーションをすることにしました。
■老後資金
アラフォーで結婚したとしても、平均寿命も延びているので、夫婦が一緒に暮らせる年数は何十年もあります。とはいえ、教育費や住居費を賄いながら、同時に夫婦の老後資金を準備する期間は、限られています。新婚早々、老後のイメージはつきにくいかもしれませんが、まずは「今と同じような暮らしをしたい」でも良いでしょう。老後にどのような暮らしをしたいか、そのためには、定年までにどれくらい貯めておくと安心か、再雇用制度などで働く期間を延ばすことができるかなど、ライフプランを作るとイメージしやすくなります。
■親の介護
100歳までのライフプラン、作っちゃおうか!
●「家族会議」で親の介護不安を解消する!
■家計管理
アラフォー婚のご夫婦に多く見受けられるのは、「お互い、独身時代に自由にお金を使っていたので、あまり貯金ができていない」「結婚後も、これまでの感覚でお金を使っていて、生活のレベルを落とせず、お金が貯まらない」というケースです。このままの勢いでお金を使っていると、希望のライフイベントを叶えることができなかったり、将来家計が破綻してしまう可能性もあります。この機会にぜひ、家計管理のルールをご夫婦で話し合ってみてください。
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