筋トレ・筋肉トレーニング/筋トレを始める前の基礎知識

簡単な運動神経チェックテスト!その場でできる筋力測定

今回は、自分の身体能力と向き合うために、簡単にできる筋力測定テストを行ってみましょう。意識的に運動する機会を設けなければ、筋力や持久力は、年齢とともに確実に下降の一途をたどります。結果、「ロコモティブ・シンドローム」を発症するリスクが増大します。

森 俊憲

執筆者:森 俊憲

筋トレ・筋肉トレーニングガイド

簡単な筋力測定の方法! その場でできる運動神経チェックテスト

簡単にできる筋力測定

自分の筋力をチェックしてみませんか?

皆さんは、自分の身体能力をチェックしていますか?学生時代には筋力や柔軟性をテストする機会がありますが、大人になると、なかなかそういった機会はありません。毎日、変化のない日常を送っていても、筋肉は変化しています。意識的に筋肉を使い体を動かす機会がなければ、筋力や持久力は、年齢とともに確実に下降の一途をたどっていくのです。
 
<目次>
 

ロコモティブ・シンドロームとは何?

その状態を放置すれば、筋力減少→代謝低下によって肥満の原因となったり、「ロコモティブ・シンドローム」(運動器症候群)にかかる可能性が高くなります。「ロコモティブ・シンドローム」とは、筋肉や骨などが衰え、運動機能に支障が出る症状。予防のためには、適度な運動と、バランスの良い食事が必要だと言われています。
筋肉,衰え

意識して鍛えなければ、筋肉は確実に衰える

今回は、自分の身体能力と向き合うために、その場で簡易テストを行ってみましょう。ケガをしている方、持病のある方は医師と相談をしたうえで実践してください。また、体力に自信のない方は、くれぐれも転倒に注意して行ってください。
 

その場でできる! 自分の身体能力を簡単チェック

今回ご紹介するのは、日本整形外科学会で推奨されている「2ステップテスト」です。2畳分くらいのスペースがあれば、その場で実践することができます。大股で2歩あるき、歩幅を測ります。フローリングの上で行う際には、滑りやすい靴下やスリッパを脱いで行ってください。
 

「2ステップテスト」のやり方

1

STEP1

スタートラインを決め、両足のつま先をそろえる。
2

STEP2

できる限り大股で2歩あるき、両足をそろえて静止。
3

STEP3

スタートラインから着地した地点までの長さを測る。

■ポイント
  • 勢いをつけずに行ってください。
  • 2歩で止まることができずにバランスを崩して3歩目を踏み出してしまったら失敗。もう一度行ってください。
 

「2ステップ値」が1.3未満は注意ゾーン!

続いて、「2ステップ値」を計算していきます。計算式は以下の通り。

2歩の距離(cm)÷身長(cm)=2ステップ値

この値が1.3未満ですと、下半身の筋力、バランス感覚、柔軟性の低下が不安視されます。つまづいたり、転倒したりするリスクも高くなります。

今回、2ステップ値が目標値に満たなかった方は、自分の体を変えるチャンスだととらえてみませんか?運動習慣がない場合には、積極的に階段を使ったり、自宅で簡単な筋トレを行うなどして、筋力のアップに励みましょう。年齢に関係なく、筋肉は正しく鍛えればきちんと応えてくれます。

厚生労働省のデータによれば、今後、「ロコモティブ・シンドローム」の該当者が増加していくとのこと。運動能力が衰えると、外出して人と会うのが億劫になり、ますます老化が進む……といった悪循環も想定されます。自分の体力を過信せず、少しずつでも運動習慣を身に着けていくことをおすすめします。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して体調不良を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮し、正しい方法で行ってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。

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